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「公務員は定時で帰れる」の大嘘


 「仕事は何?」と聞かれたとき、「公務員(市役所職員)です」と答えると、「じゃあ定時で帰れるんだね」とか「残業がなくていいね」とよく言われます。いまだにこんなことを平気で言う人がいるというのがにわかに信じられないんですけど。マジでなんなんでしょうね

 ということで今回は、公務員(市役所職員)は定時で帰れるという世間の幻想を木っ端微塵に砕きたいと思います。心して聞くんだぞ

 大噓シリーズ第3弾ですね。




1.ちゃんと残業させられます

(1)直近の残業時間報告

 まずはわかりやすく、直近1年間の残業を並べておきます。一応身バレと守秘義務に配慮して、1の位は0・5に寄せました。

令和5年8月:25時間
令和5年9月:20時間
令和5年10月:30時間
令和5年11月:35時間
令和6年12月:55時間(休日出勤1回)
令和6年1月:45時間
令和6年2月:35時間
令和6年3月:30時間
令和6年4月:65時間(休日出勤1回)
令和6年5月:70時間
令和6年6月:50時間
令和6年7月:40時間(26日終了時点)
直近1年間計:500時間

 え…年360時間超えてるやん…(今気づいた)。年度またぎだからセーフなんでしょう。たぶん。


(2)ヤバさ極まってる時のやつ

 先ほどの残業時間は偽りの数字だと思われた方のために、ヤバさ極まってるその最中に書きなぐった記事があります。ご査収ください。

 このように、全然出世を期待されていない私のような職員でも、この程度の残業を強いられることがあります。これのどこが「定時で帰れる」なのでしょう。まぁ定時で帰っている日もありますけどね。そういうことなのか…?



2.たぶんこの人たちのことだ

 公務員=残業なしというイメージがこうも蔓延しているのはなぜかと考えた結果、シンプルにここへいきつきました。

 たしかに定時で帰ってるわ…。(一部除き)



3.正職になるなら覚悟したほうがいい

(1)部署と同僚にもよるが…

 そんな感じで、正職として公務員になるなら、ある程度の残業は覚悟しておいたほうがいいです。所属する部署がどの程度業務をかかえているかと、周りの人間がどの程度仕事をしてくれるかにもよりますけど、まったく残業なしで帰れる正職は稀です。

 あまり公務員に幻想を抱かないようにしましょうね。


(2)とはいうものの…

 これまで散々書きましたけど、同期とかの話を聞く限り、私は酷使されているほうのようです。ほとんど残業がない正職(というか部署そのもの)の話も聞きはします。なので、すべての公務員が年500時間ペースで残業しているというわけではないです。

 それに、異動希望を出す環境が比較的整備されており、受け皿となる部署も多いので、配置替えによって残業が一気に減る可能性があります。とくにここ数年は、働きやすい環境を作ってますアピールをしていますから、産休・育休・介護などを目前にしている職員の配置替えには前向きでしょう。

 結局のところ、定時で帰ろうと思えば帰れなくもないくらいの感じなんでしょうね。



4.おわりに・・・

 これを見つけた市役所人事の皆様。怒るより前に処遇改善してください。マジで(切実)。人事院の皆様、案件お待ちしております。


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