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サウナで死にかけた話(しくじり録)

(本記事は、事前に書き溜めたものに日報を添えて公開しています。)


 皆さんこんにちは。今日は休日出勤でした。限界の限界まで働いて、今は感情を失いながら自室でぼんやりしています。

 さて、今回はちょっと趣旨を変えて、私のしくじり録を書こうと思います。去る1月にサウナで脱水症状を起こし、死にかけた話をします。今思い返しても、しんどさがフラッシュバックするくらいの辛い体験ですが、反省の意味も込めて記事にします。ご笑納ください。



1.水分不足の3日間

 私が死にかけたのは1月10日、成人の日の祝日です。家の用事をするため、7日(金)も有給をとって休み、4連休にしていました。6日の夜から帰省し、用事を済ませた9日の夕方に自宅へ戻りました。

 ところで、私の家族は水分をあまりとらずに、コーヒーを過剰摂取するという特徴があります。実家で過ごしていた私も同じような生活をするので、7日~9日は水分そこそこカフェイン大量の3日間を過ごしました。

 家の用事といってもそれほど動くものではなく、当時が真冬だったということもあって、水分不足になっていることに気づきませんでした。



2.クソみたいな朝食と水分補給

 そんな感じで、知らない間に水分不足(軽度の脱水)となったまま迎えた10日、サウナ前に私が食べたのはソーセージ1袋(200g)だけ。あまりにもお粗末です。当時は食事に頓着がなく、休日なら1日1~2食がザラでしたので、当時としては違和感ありませんでした。

 本来なら週末の仕事終わりに行っていたサウナに行けていなかったので、サウナへ行くことに決定。昼過ぎに家を出て、水も飲まないで街をフラフラ散策。その後、入館前の水分補給として選んだのは、ゆずティ(多分カフェイン入り)。コップ1杯分飲んだし、水分補給はバッチリや~とサウナに乗り込みました。そこから、地獄が始まったのです。



3.サウナで異変

 入館時点で、朝食べたソーセージのにおいが胃から上がってきていたのですが、ソーセージはにおい強いもんだと思い、無視しました。1セット目、2セット目はぼちぼちと終了。あと1,2セットやって帰ろうと飛び込んだ3セット目に異変が発生しました。

 中温サウナに5分程度しか入っていないのに、目の前がグラグラになってきたのです。少し粘ってみましたが、しんどくなってきたので、早めに退室して水風呂に入り、椅子へ座りました。

 この時点ではまだ、大したことじゃないと思いながら…。



4.生死の境をさまよう

 椅子に座ってしばらくしても心拍数が下がらない。それどころか上がってきているような気配すら感じられる。しばらくすると、口渇感が強くなってきた。ちょっと様子がおかしいぞと思い、ロッカーからペットボトルを持ち込み、水分補給をしながら回復を待ちました。

 しかし、待てど暮らせど一向に良くならない。それどこか悪化している気がする。だんだん寒気がやってきて震えが止まらないし、吐き気がすごい。しまいには、意識が飛びそうなくらい、視界がグラグラし始めました。あ、脱水だなとこの時点で認識し、水をしっかり取り始めました。

 ところが、こんな状態が1時間たっても収まらず、なんだったら悪化する一方。「このままだと死ぬ!」と思い、店員さんに助けを求め、休憩場所へ連れて行ってもらいました。また、LINEで医療関係者の友人に助けを求めました。

 意識が飛びそうになりながら、友人に症状を報告し、指示を仰ぎました。とにかく安静にして、水分を摂り続けました。しかし、脱水が進行しているときって口が水を受け付けませんよね。頑張って飲みましたけども、とてもしんどかったです。また、一人で死にかけていることから、不安が半端じゃなく、肉体的にも精神的にも追い詰められていました。しかし、友人がほぼつきっきりで対応してくれていたから、追い詰められながらも折れずに静養し続けました。

 異変発生から2時間後、ようやく体調が戻り始めました。なんとか帰れるくらいになったので、フラフラしながら家に帰りました。



5.その後…

 翌日になっても体のダルさ、頭痛などが収まらず、その日は仕事を欠勤。すぐ近くの病院へ行きました。経緯と現在の症状を伝えたところ、点滴を打たれました。幼少期以来の点滴です。

 点滴を打った後は、経口補水液で水分補給、夕方にはちょっと食欲が戻ってきたので、軽く食べて眠りにつきました。


 点滴の甲斐があってか、次の日から職場にも復帰することができました。休む時に脱水症状を起こした旨報告したため、以後、勤務時間中に水を定期的に飲んでいるか同僚に監視されるようになりました。また、脱水症状キャラという謎の位置づけになり、私の宇宙人扱いが加速しました。


 後日、助けを求めた医療関係者の友人と顔を合わせる時間を取り、お礼を言いました。ことの経緯(水分未摂取、食事不十分)を事前に報告していたので、その友人はブチギレ。ボロ雑巾になるまでコッテリ絞られました。

 真剣に起こってくれるっていうのはありがたい話です。



6.家に帰れたことが奇跡

 振り返ると、あの日は回復して家に帰れたことが奇跡だったと思います。

 後で症状を調べてみると、緊急搬送されて然るべきだったし、下手すれば死んでいたかもしれないなと思うくらいひどかったです。しかし、奇跡的に回復することができた。

 たまたま異変を察知して早くサウナ室から出た。たまたまロッカーに近い椅子が取れてペットボトルを取りに行けた。たまたま早く脱水に気づいて水を摂り始めるのが早かった。たまたま助けを求めたいタイミングで店員さんが通りかかってくれた。たまたま友人の予定が空いていて、助けてくれた。たまたま元の体調が良くて持ち直す体力と気力があった。

 幸運に幸運が重なった結果、なんとか帰宅することができ、わずか1日の療養だけで回復することができました。不幸中の幸いとはまさにこのこと。

 まぁ、脱水状態で僕をサウナ室にブチ込んだのは僕自身なんで、加害者と被害者が一致しているんですけどね…。


7.人は懲りない…

 そんな感じで、地獄の苦しみを味わった私は、脱水はもう二度としないと心に決め、生活を改めていたですが、残念ながらゴールデンウィークにうっかり脱水。今度は自律神経まで狂ってしまい、6月まで不調を引きずることとなりました。その経過についてはまた別の記事にしますが、こちらも大概地獄でした。あ、その時はサウナが原因じゃないですよ!念のため。

 ちなみに、サウナは引き続き趣味です。あれだけしんどい思いをしたのにトラウマにはならず愛好しているというところにも人間のすごさが感じられます。


 みんな、俺みたいになるな!

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