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無事退院しました〜50歳脳卒中で片麻痺リハビリ中〜

2022年7月6日49歳の時に脳卒中で倒れ、1週間後めでたく50歳に。
後遺症で右片麻痺になり7ヶ月のリハビリ入院。12月25日から手のリハビリも兼ねてnoteをはじめ、2003年2月10日に退院。現在は通所リハビリ継続中。これまでの経緯と入院闘病記はこちら↓

2月10日雪の降る中の退院

前回2月9日、退院前日に書いたnote『闘病記エピローグ「退院を明日に控え」〜50歳脳卒中で絶賛入院中〜』から早くも2週間以上が経とうとしている。

去年の7月6日、駅のホームで突然倒れたあの日から、なにせ7ヶ月も自宅を留守にしていたので、退院してしてからすぐは家の整理、片付けやら掃除に追われた。その後日常が戻ったものの、ずっと行けなかった美容サロンやら病院やらへ。また何より不自由な体での家事に時間がかかり、1日1日があっという間に過ぎていった。

余談だが、今の家は昨年の2月中旬に引っ越したばかりだったので、家で過ごした5ヶ月間よりも入院期間の方が2ヶ月も長い。もう「病院に住んでいる」って言ってもいいよね?笑と、入院中よく冗談を言っていたものだ。

退院した2月10日はあいにくの雪。その前日もその翌日も晴れなのに?実に”持っている”。7ヶ月も病院に”住んでいる”と当然荷物も多くなるわけで、当日は子どもたち2人と母が迎えにきてくれた。

病院は家から1駅の距離だが、もちろんタクシーで帰宅。手脚が不自由だとタクシーの乗り降りも一苦労なのね…。ただこの辺は慣れの問題。タクシーの乗り降りに慣れるというよりも、外の世界に適応し自分の体に障害があるという事実を受け入れていくという「慣れる」なんだろうなと思った。

20歳愛猫と感動の再会

自宅に帰ってまずしたのは、整理整頓よりも何よりも20歳の愛猫を愛でること!コロナ禍で面会が禁止されていたとはいえ、月に1度の面談日(主治医と患者、その家族との面談)に子どもたちとは会えるが飼い猫とは7ヶ月間ずっと会っていない。

20年前保護猫の彼を引き取り、生後2週間から3時間おきにミルクを与えて子ども同然に育ててきた。子どもたちが生まれる前からの付き合いだ。猫の寿命を考えると20歳というのはかなりのご長寿で、人間で言うと100歳なのでヨボヨボなのだがそれでもちゃんと自分の足で歩き、餌もしっかり食べる。

赤ちゃんの頃から人の手で育てられたせいか、警戒心がなく人懐っこくて誰にでも甘える性格。わたしが帰ると「頭撫でてくれよぅ」とばかりにのっそりと出てきたが、満足してすぐに寝床に戻って寝てしまった。感動の再会はあっけなく終了。まあ猫なんて元来そんなもん笑

書類と荷物の整理から

入院中は実家の母が、家のことをわたしに代ってやってくれていた。シングルマザーゆえ、それまでは全てわたしがやっていたことだが、子どもたちのご飯の支度、洗濯やアイロン掛け、掃除など母には重労働で大変だったと思う。本当にありがたいし、世話になりっぱなしで頭が上がらない。逆に、自分方こそ両親の面倒を見るべき年頃なのに申し訳ない。

なので入院中の洗濯など、自分でできることは自分でやり、できるだけ母に負担をかけないようにしていた。とはいえ、7ヶ月ぶりに帰った家の中、特に自室は病院から持ち帰った荷物と書類や郵便物などで溢れかえっていた。まずはそれらの整理から。

入院前の身体なら、テキパキ動けるのでその日のうちに終わる量なんだろうけど、右手足が麻痺して思うように動かないし動けない。高次脳機能の方は回復しており物事の判断力は鈍っていないので、片付けにあたって迷ったり悩むことはなかったものの丸2日かかった。

7ヶ月ぶりに髪を切りコーヒーを飲む。

退院したらすぐにしたかったことの一つに「髪を切る」があった。2月10日の退院は前から決まっていたので(期限があるため)、せっかちなわたしは入院中から退院翌日の2月11日に美容院の予約を入れていた。

一人で行くつもりだったが、同じ美容院に通う息子が心配してついてきてくれた。美容院へはバスなら4停留所、電車なら1駅の距離。息子が一緒ならとタクシーではなく、電車にチャレンジ。エレベーターを使わず、改札までの長い長い階段も難なくクリア。入院中、療法士さんと何度か電車の練習をしていたおかげで難なく行くことができた。(ネギを切り電車に乗る。〜50歳脳卒中で絶賛入院中〜

息子と同じ美容師さんに切ってもらっており、何年も毎月通っているわたしが突然行かなくなった理由も知っていたので、その辺は楽だ。ショートカットだった髪は、(すっかり伸びきってボサボサの)ボブになっていたので、思い切ってバッサリ切ってもらった。白髪染めもしてもらい、あースッキリ!短くなった髪と共に頭だけでなく、心が軽くなった。

わたしが髪を切る間、近くの星乃珈琲店で待っていた息子と合流。入院中は自販機やコンビニでコーヒーを買って飲むことはできたが、「淹れたてのコーヒーを飲む」ことはできなかった。なのでコーヒーを飲むこともまた退院したらやりたいことの一つだった。ハンドドリップのコーヒーもまた、7ヶ月ぶりに味わう。幸せ。

「日常」が怒涛のように押し寄せる

とまあ…退院してからの2日間は、とりあえずこんな感じ。
今までの生活がある意味”守られ過ぎていた”ので、時間の流れからして病院とは全く違う。入院中は自分の身体のことだけ、リハビリのことだけ考えればよかったが、退院したらそうは問屋が卸さない。

あっという間に「日常」が怒涛のように押し寄せて、2日どころか2週間が経ってしまった。この2週間で掃除、洗濯、料理はなんとかクリア。ただ右片麻痺のため以前のようにはいかないので、当然一つ一つに時間がかかる。前はできていたことも、今はできなくても仕方がない。

自慢じゃないが(自慢だけど笑)状況を受け入れる力や、順応性の高さは子どもの頃から人一倍ある(と自負している)ので、最初はできなかったことも割と早い段階で慣れてきた。例えば皿洗いやお風呂掃除、料理で野菜を切るなど。この調子でできることを増やしていければ。

ただ入院中のように、リハビリとして特別に時間を費やすことはなかなかできなくなっている。まあ、生活そのものがリハビリなんだろうけど、もう少し意識して時間を作らないと。

この2週間で他にも色々(通所リハビリの様子とか、久々にネイルやマツエクに行った話とか…)書きたいこともあるが、それはまた別の機会に。今日はこれにておしまい。

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