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「私たちは一人ではない」に寄せて (T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 作品紹介)

アクセンチュア芸術部 佐藤究(Kiwamu Sato)


作品紹介:「私たちは一人ではない」(We are not alone)

「LINK UP!」がテーマのT3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2023の場において、アクセンチュア芸術部では、「私たちは一人ではない」をテーマに、テクノロジーとビジネスと写真との結節点を考えながら作品の制作を行いました。

本年度のテーマは「LINK UP!」です。「古いものと新しいもの」や「リアルとオンライン」が混在した現代。言い換えるとそれは「時間」と「距離」という座標軸において、そのグラデーションが最も豊かな時代に生きていると言えます。「LINK UP!」は、その座標軸の中で、今まで想像もしなかった点と点を結ぶことにより、その豊かさを楽しむ為のキーワードです。

T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2023 公式HPより

「『古いものと新しいもの』や『リアルとオンライン』が混在した」現代において、人々とテクノロジーの関係性は日々変わっています。テクノロジーが加速度的に発展するなかで人々が豊かさある社会を実現するためには何が必要でしょうか?

アクセンチュアの「テクノロジービジョン」というトレンド・レポートでは、物理世界とデジタル世界がシームレスに融合した新しいリアリティがテクノロジーの基盤となり、私たちとあらゆる企業の身の回りで変化が起こっていくと予想しています。(テクノロジートレンド2023 | テックビジョン

 今回の「私たちは一人ではない」(We are not alone)では、「現実とデジタルの融合」、「ネットワーク」、「多元性(プルーラリティ)」、「生成AI」、「時空を超えたつながり」、「非同期コミュニケーション」、「しりとり」、といったイメージから作品を構成しました。

特に、生成AI、大規模言語モデルについては、いま急速に普及し既存のデジタル技術と連携することで新たな価値を生み出しています。既に生活の基盤として溶け込み始めている生成AIを用いて、これまで真実を写してきた写真に対して“フェイク”なビジュアルを埋め込み、作品に組み込みました。これにより、繋ぎ得なかったものをテクノロジーで繋げ、新しい現実感を生み出すことを試みています。 

さて、冒頭の問いに戻っていきましょう。テクノロジーで繋がった世界において、現代を生きる人々が豊かさある社会を実現するためには何が必要なのでしょうか。
私たちが想像し、楽しみ、学んでいくうえで重要な「豊かさ」は、一人では得られません。人々が集まり互いにコミュニケーション、コラボレーションすることで生まれます。
さらに、同じ背景を持つ人々だけで交流するのではなく、異なる背景をもつ人々と関わることで、多様なコラボレーションの結果「豊かになる」と考えます。  
いま、これまで区切られていた物理世界とデジタル世界がシームレスに融合した未来へと移り変わっていく中、「互いを理解したうえで、コラボレーションする」コミュニケーションはさらに重要になっていくでしょう。 この作品は、部内のカメラチームメンバーが撮影した写真と生成AIによるビジュアルコミュニケーションの記録です。
言葉を用いず写真を媒体に直前のビジュアルから次の撮影を行う「しりとり」を行い、最後に「しりとり」されてきたそれらの写真を生成AIによって一枚のビジュアルへと収斂させました。

複数の写真で共通するものは何か、異なるものは何か、読み取ってみてください。そして、読み取ったあなたも写真を撮って「しりとり」に参加してください。

#私たちは一人ではない #wearenotalone  でSNS等への投稿をぜひお願いします!

本展開催にあたり、以下の皆様のご協力を得ました。厚く御礼を申し上げるとともに、ここに記載することのできなかった関係者の方々へも併せて感謝申し上げます。

(敬称略、順不同)
速水惟広
登万里子
吹雪

T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOに関連した取り組み

アクセンチュア芸術部は2021年より、T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOと、クラウドファンディングサイトでのファンドレイジング支援、部員による写真作品の制作展示、会場でのボランティア等、多方面でコレボレーションしています。

  • MOTION GALLERYでのファンドレイジング支援:
    企画協力と図録資金のファンドレイジングを支援しています。
    2023年もクラファン実施中。10/31まで開設しておりますので、ご支援よろしくお願いいたします。

MOTION GALLERYでの クラウドファンディングサイト(2023/10/10時点)
  • 芸術部員による写真作品の制作展示:
    T3の実施に合わせて部員による写真作品の制作と展示を実施しています。
    2021年 : 東京八重洲ブックセンター
    2022年 : 銀座メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド(MMM):作品紹介ページ
    2023年 : 東京スクエアガーデン:10/7(土)-10/29(日)展示中

2022年の銀座メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド(MMM)での展示作品・展示風景

アクセンチュア芸術部とは

アクセンチュア芸術部は、多忙な日常の中で芸術を通じ自分自身を見つめ・労わる機会として、「鑑賞」を超えた多様な芸術体験を社内・社外の部員へ提供する部活動です。

  • 様々なジャンルの芸術を楽しみ、理解を深めることで、教養としての芸術の知識を身に付ける機会を部員に提供する。

  • 社内交流の他、第一線で活躍するアーティストや業界関係者と芸術部部員との交流の機会を提供する。

  • 企業がどのように芸術を活用すべきか、芸術の経済面を思考・試行することで、アートマネジメントの可能性を模索する。

アクセンチュアならではのビジネスやテクノロジーなどの視点を活かし、「芸術 × 〇〇」で新しい価値を創出するため、社内外の枠を超えた様々なプレイヤーとのコラボレーションの場を提供しています。2023年5月時点で、社外部員も含めた450名ほどの部員が在籍しています。