何をコースで学ぶのか？コースを学ぶ必要なんてあるのか？

何をコースで学ぶのか？

コース（ACIM／奇跡のコース／奇跡講座）は、どういうものなのか？

というなら、Unding（取り消し）、Unlearning（学んだものを白紙に戻す）の霊性の道であると言うことができます。

言い換えるならば、脱・洗脳の霊性の道と言うこともできます。

つまり、それは、二元性の思考体系からの脱・洗脳の道なのだということです。

コースの言葉で言うならば、自我の思考体系から脱却していくための道だと言うことができます。

というのも、コースの学びが深まっていけばいくほど、

「自分が抱く思考や考えは狂っている」
「自分は正気じゃない」
「自分は何もわかってない」

ということを自覚／認識していくようになるからです。

しかも、それは自分だけでなくこの世界にいる私たち全員がそうであることが分かってきます。

この世界にいる誰もが、狂気、正気じゃない、まともじゃない、精神が分裂している、病んでいる、と分かってくるわけです。

そう、そういったことを自覚／認識することこそが、洗脳から脱却して、正気へ戻っていくための第一歩となるのだといえましょう。

コースが教えていることを真に理解している学習者であるならば、コースがそのような霊性の道であることを当たり前に承知しているといえます。

コースのイエスが云っていることは事実である、その通りである、と。

そして、それが明らかに、私たちが自分自身について信じていることや体験していることとは違っていることを自覚／認識しているはずです。

そうであるならば、もちろん、自分はこの状態でいいはずがない、と誰もがそう思うはずです。

狂気のままでいいはずがありません。

病んだままでいいはずがありません。

もちろん、癒されたい、正気に戻りたい、と思うのは当然のことです。

そうやって、コースの理解が深まれば深まるほど、この霊性の道をもっと先に歩もうとするモチベーションが高まっていくことになります。

私たちは、そのためにコースを学んでいると言っても過言でないといえます。

もしまだコースをよく理解していないならば、「別にコースを学ばなくったていい、コースを実践しなくたって別にいい、、、」というふうに思うことができるわけで、それは、その真実を自覚／認識していないからこそ、そう思うことができるのだということです。

そういう意味で、コースの思考体系（形而上学）をしっかり理解していくこと、そして、自分たちはいかに自我の狂気の思考体系に根差した考えをしているか、そのことを自覚／認識していくことはとても重要なのだということです。

それは、たとえコースを学んでいたとしても、コース学習者もであったとしても、そのことを自覚／認識していくことはなかなか難しいものだといえます。

というのも、誰もがみんな、自分は正しい、自分はまとも、自分は正気な人、とそう信じ込んで疑いません。

誰もがみんな、自分が狂ってる、正気じゃない、まともじゃない、心が病んでる、とはまさか思いません。

それが私たちです。

でも、コースを真に理解するようになってはじめて、ようやくそういうことが意識化されて明らかになるといえます。

そして、そうなってようやく、Unding（取り消し）、Unlearning（学んだものを白紙に戻す）の訓練がはじまると言うことができるでしょう。

コースを学ぶ必要なんてあるのか？

なぜコースを学ぶのか？
なぜ、コースを学ぶ必要があるのか？

というのなら、

「自分が抱く思考や考えは狂っている」
「自分は正気じゃない」
「自分は何もわかってない」

という、つまりは、自分たちはすでに自我と同一化してしまっているその事実を自覚／認識していくためであると言うことができます。

コースのイエスは、コースを通して、「そのことを自覚／認識しなさい！そうしてようやくあなたは学ぶことができる」（T-14.Ⅱ.1）と私たちに伝えてくれています。

まともじゃない、正気じゃない、狂ってる、、、そんな状態の私たちであっても、イエスや聖霊は、私たちがサポートを求めるまで愛の眼差しで待ってくれています。

そのことをいつ自覚するか？

言い換えるなら、そのことを自覚したときが、コースの学びの本当のはじまりだと言うことができるでしょう。

あなたは自分が知覚するどんなものについても、その意味を知らない。あなたの抱く考えの中で、一つとして完全に真実のものはない。このことを認識することが、あなたの堅実な第一歩である。（T-11.Ⅶ.3:1-3）

奇跡講座／中央アート出版社

自分は狂気（の思考体系）になっている、ということの自覚。

それが、”堅実な第一歩”であるということです。

狂っているなら、まともに戻りたい。

病んでいるなら、癒されたい。

真実を知らないなら、真実を思い出したい。

夢を見ているなら、夢から目覚めたい。

コースは、そのためにはどうすればいいのか？（HOW）について、その道が示されているスピリチュアリティだといえます。

もちろん、コース以外にも、真理とは何か？悟りめとは何か？非二元（ノンデュアリティ）とは何か？といったものについての（WHAT）のスピリチュアリティは、たしかに他にもたくさんあります。

コースは、さまざまにあるノンデュアリティの霊性の道の一つにしかすぎませんし、コースだけが、真理の目覚めへと導く唯一の霊性の道というわけではありませんが、

ただ、数十年に渡ってさまざまな一元論のスピリチュアリティやノンデュアリティの霊性の道の経歴をたどってきた私自身の見解から申しますと、

コースは、どのような形而上学のもとにどのような訓練をしていけばいいのか？（HOW）について明確に示している点では、他のスピリチュアリティにはなかなか見ない優れた霊性の道であると言うことができるでしょう。