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【会社にドローンがやってきた:23】 包括申請その後とドローン最大の謎

【前回のあらすじ】包括申請で予想通り難航する。申請完了と思いきや、やり直しのメッセージが届く。

(2023年5・6月)
指摘の内容をチェックすると、dji mini 3 proは飛行形態の区分「C」は該当していない、とのこと。読み進めるとプロペラガードが適さないようなコメントが書いてある。

そんなバカな。

昨年、機体登録が済んだ時点で、ここは真っ先に情報を入手し、プロペラガードを付けた写真を撮影し掲載していた。
こんな時はエラーメッセージを丸ごとコピーして検索。
すると、申請を通すためのdji mini 3 proのプロペラガードは、純正でなくてはならないとの情報が。

知らんがな!

多くのサイトを調べたつもりでいたが、初耳だった。そもそも純正のプロペラガードなんてあったっけ?

いいじゃないか、純正じゃなくても。無いよりずっと安全だろうに。

申請に対するイライラは頂点に達していた。

更に調べていくと、dji mini 3 proは純正でもプロペラガード付きは申請が通らないとか、情報も様々。おそらくDIPS2.0のアップデート前後のwebの記事がそのまま残っていて、僕は古い情報を信じていたのだろう。

指摘のメッセージに従い、プロペラガード付きの写真を削除し「プロペラガードを装備していないが補助者を置き・・・。」を選ぶ。
なんだそりゃ?と思いつつも、申請を通すにはこうするしかない。修正を終え、いつもよりかなり強めにリターンキーを叩く。

後日、進捗を確認すると「許可書発行待ち」となっている。これは手続きそのものは無事済んだことを示している。どうやら大丈夫なようだ。あとは待つだけだ。

6月初旬、「手続終了」のメッセージが。
ようやく終わった。事前準備が全て終わった。

7ヶ月間、長い戦いだった。会社のドローン掲示板で関わっていただいた方々に報告し、その日の夜はいつもの第3のビールではなく、プレミアムモルツを飲んだ。


物語はこれで終わりではない。スタートラインに立っただけ、と格好をつけて幕引きしたいところだが、まだ課題は残っている。

今まで何度か書いてきたが、東京には練習場所がない。

スクールのグラウンドはいつでも使えるわけではなく、週末に使えるのは実質月に一度のみ。それも先約がなければの話。他にも練習場所を見つけなくては。

昨年から合間をみて調べてはいた。機体登録が済めば、包括申請などしなくても場所さえあれば外で飛ばすことはできる。場所さえあれば。
(2023年12月現在、目視外飛行は申請無しではできません)

東京には無いと言い続けてきたが、東京近郊を含めると、全く無いわけではない。しかし、
◾️某フットサル練習場:1時間1万円
◾️某郊外の練習場:半日4万円

・・・払えるかボケェ!

なんなんだ、このドローンを取り巻く環境は。練習すらさせてもらえない。
郊外に出れば相場も下がるが、そうなると移動に高速代など余計な出費がかさむ。1回の練習で1万円など、とてもじゃないが僕の常識では考えられず、会社に打診する気にすらならない。

秋葉原ドローンスクールの卒業生は600人以上。スクールは他にも山ほどある。国家資格・民間資格取得者の総数は相当な数だろう。

ずっと前から思っているのだが・・・

みんなどこで練習してる?


ドローンの最大の謎だ。

調べに調べた末、ようやく自宅から高速に乗らずに行ける圏内で、リーズナブルな練習場を確保した。


6月某日。練習場。
前日までにDIPS2.0で飛行計画を提出。飛行記録はairdataで自動記録。飛行前点検を済ませ、準備完了。

バッテリー残量98%
GPS  OK
後方よし
足元よし
左右よし
前方よし
空域よし
天候晴れ
風速1m
モーター始動
上昇!

座敷の外の世界に飛び立つドローンは、僕に負けないぐらい喜んでいるように見えた。

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