見出し画像

【植栽家の日常】20240731 植栽プチメンテday





【植栽のプチメンテdayでした】

今日は、数年前に植栽をさせていただいたクリニックの植栽プチメンテdayでした。
今日もとても暑かったですが、水やりプラスアルファ程度のライトなメンテナンスでしたので、どうぞご安心ください😊

こちらのクリニックでは、水栓から距離が遠くて水やりしにくい植栽エリアがあり、その区画は乾燥に強い植物を集めて構成しています。

アガベ や チャメロプス (和名 チャボトウジュロとも呼ばれる小型のヤシ)など、見るからにドライトロピカルな雰囲気な植物と、日本の海浜地域にも自生が見られるトベラの斑入品種やキョウチクトウの矮性品種など日本の園芸・造園でもごく一般的に馴染み深いものなど、あえて新旧・国籍の区別なくこの場所の環境に合う植物をセレクトして組み合わせています。

このエリアは基本的に私どもがメンテに行くときしか水やりしないので、この暑さと潅水のない状況で何年も維持できています。

気候変動で夏冬の気候が気候が厳しくなりつつある日本の環境。夏の酷暑下で植物が元気に生き延びていくのも、水やりする手間も、潅水による水資源の消費も
、多角的に環境負荷を増大させることになりますよね。

ローメンテナンスで持続可能な植栽を考える上で、人にも植物にも環境にも負担が軽くなるような植物選びと、その制約の中で「植栽の美しさ」をデザインできるセンスが必要な時代だなと思います。

ちなみに別の乾燥エリアに植えてあるブドウ 'ヤマソーヴィニオン' も、酷暑の中元気に生育していて、特に今年はたくさんの実をつけて豊作の予感です😊


【私の連載が掲載された Garden & Garden 発売中です!】


私の連載「創造的 NEW GREEN GARDEN」第2回 が掲載された雑誌 「Garden & Garden vol.90」の発売中です😊

今号と次号の2回にわたる記事の前編です。
多くの方のご高覧いただけましたら幸いです。


【今日の読書】



最後に私 太田敦雄の著作や掲載誌をいくつかご紹介します。
2024年1月16日発売(本記事執筆時点では発売前)のガーデニング雑誌「Garden&Garden vol.88 (Spring 2024)」。
巻頭特集「風景ガーデニング」にて、私 太田敦雄 / ACID NATURE 乙庭 を8ページにわたり掲載いただいています。私の設計案件の中でもこれまで一般誌で解説紹介していない2つの住宅を実例に写真豊富に、自分が思い描く植栽風景を形にしていく思考のコツなどについて解説しています。私のページ以外も人気ガーデナー、ガーデンデザイナーさんの多様な植栽事例をお楽しみいただけます。



私と、おぎはら植物園の荻原
範雄さん、フローラ黒田園芸の黒田健太郎さん・和義さんご兄弟との共著作「グリーントータルプランツブック」。前半の1/3を私が執筆担当しており、実例も交えた植栽論と植物の解説をしています。


私の最初の著作本「刺激的・ガーデンプランツブック」は、出版社のご都合で現在絶版となっていますが、この本に書いた内容も含めて、今後の出版物に盛り込んで、なんらかの形で情報としてこれからも手に入るようにはしていきたいと思っています。


noteの「乙庭植物図鑑」では、これまでの著書では解説していない植物も積極的に取り上げていく予定です。
自分だけの特別なお庭造りの参考になれば幸いです😊✨


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?