【植栽家の日常】20231026 秋植え球根発送の大詰め
【秋植え球根の発送も大詰め】
10月は、夏からご予約を承ってきた秋植え球根の発送でてんてこ舞いでしたが、まだ入荷していない一部のユリを含んだご注文分以外は、今日でほぼ発送を終えました。
気温も下がってきて、球根の植え付け適期真っ只中なので、いち早くお客さまにお届けすべく毎年のことながら大急ぎの作業です。
今年は人手不足でかなり心配ではあったのですが、毎日気合いで全力発送し続け、昨年よりも早くひと段落のところまでこぎつけました。
とても大変でしたが、がんばった甲斐ありやり遂げた充足感を得られました。
で、まだ入荷しないユリの球根ですが、10月中旬の予定なのに遅れているので、業者に発送がいつ頃になるか確認の電話をしたところ、いつも同じ担当者なのですが、挨拶もろくに出来ずふて腐れたようなトーンで話すので、たった一本の電話でとても気分下がるんですね。すごい下げ力。
平たくいうと、私としては、相手の1日を台無しにするとても失礼な態度と感じます。
対外的に仕事をしていると、たまにこういう「勝手に暗く不機嫌な気を一方的に当ててくる人」に遭遇してしまいますが、正直こちらもたいへん理不尽で気分悪いですし、この人の態度ひとつで会社の印象を大きく損ねて、会社に不利益を生じさせていると思うんです。
仕事の時間は人生の多くを占めますので、明るく上機嫌に過ごした方がQOLが上がりますよね。
今日のその他ピアノ練習覚え書き
【ウォーミングアップ】
3和音のアルペジオ 全26調
ツェルニー 30番 22、27番
【パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード
1-1 ファンキー、1-3 ボレロ】
ファンキーは引き続きゆっくり通しで間違いを少なくする練習。
ボレロは、曲をしっかり身体に入れたいので2小説区切りで片手ずつ練習してから合わせるのを繰り返して進めていきました。
【ベートーヴェン
創作主題による32の変奏曲】
第32変奏を弾きました。
【ショパン バラード第2番 op.38】
5〜8ページめまでを弾きました。
【スクリャービン エチュードop.2-1】
今週末の本番で弾くので、暗譜で数回本気通し。
超絶ゆっくり弾いて暗譜の強化。
【コンクール用の新曲3曲 モンポウ「前奏曲第7番」、 ドビュッシー「燃える炭火に照らされた夕べ」、 ファリャ「ドビュッシーの墓に捧げる讃歌」】
11月のコンクールの2次地区本選では、前出のスクリャービンop.2-1をメインに、コンセプチュアルなプログラムで、9分の持ち時間で小品を3曲弾きたいと思っています。
スクリャービン→モンポウまでは決まりで、3曲目はドビュッシーかファリャで迷い中でございます。
モンポウの「前奏曲 第7番」は、モンポウというよりはメシアンのような現代っぽさが神秘的な1曲です。
ほぼ弾けるようになってきているので、超絶ゆっくり弾きながら音色などを確かめつつ、暗譜も進めています。
プログラム3曲目の候補としてファリャの「ドビュッシーの墓に捧げる讃歌」が急浮上してきたのですが、今からの新曲準備は間に合わない可能性も高く、それまで練習していたドビュッシーの「燃える炭火に照らされた夕べ」の練習も継続しています。
この曲は2001年に発見された遺作で、ドビュッシーが亡くなる前年の1917年に作曲されたとされ、史実的にはドビュッシーが生前最後に書いた作品です。
この曲も未完成ながら、スクリャービン→モンポウからの流れでプログラムとして弾いてもまとまりある感じになってきました。
単体で弾くというよりは、このセットでひとつの世界観を作りたいので、進捗としては順調かなと思います。
この曲は技術的に難しいということはありませんが、輪郭をぼかしたような雰囲気の中に、平坦にならずにいろんなシーンや像を描き出せるかが肝心なところで、この曲の雰囲気を魅力的に表現しながら演奏するのはとても繊細な味付けが必要で難しいと思います。
前奏曲集第1巻「夕べの空気に漂う音と香り」や第2巻「カノープ」などの断片的な引用と思われるフレーズもあり、あまり知られていないけれども味わいの深い曲だなと思っています。
決して暗くはないくれど人の魂が昇天するような、ドビュッシーなりのレクイエム感が漂う小品ですね。
ファリァの「ドビュッシーの墓に捧げる讃歌」は、もともとギターのために書かれた曲ですが、作曲者自身によるピアノ版があり、その版を弾きます。
この曲のラストでは、私が1次予選で弾いたドビュッシー「グラナダの夕べ」のラストのフレーズが登場するんですよ。
本コンクールでは、1次と2次も同じ先生が何人か重複で審査する場合があるので、1次2次を通して、ドビュッシーのグラナダで始まりドビュッシーの墓の捧げたグラナダで終わるプログラムを楽しんでいただけると嬉しいかなと。
この曲も練習と同時に暗譜を進めていて、1小節ずつ細かく練習しています。
【ラフマニノフ 楽興の時 第3、4番】
次の本番ではドビュッシーの「塔」と楽興の3番を弾くので、今日は、まず3&4番を本気通し弾き、レッスンの最後に「塔」と3番を本気通しで弾きました。
全く関係のない2曲ではなく、作曲家も雰囲気も異なるロ長調とロ短調のプログラムで、この2曲をまとまりとして聴いていただくために、2曲を続けて弾く際の曲間の取り方とか、空気の変え方も重要かなと思ってその辺も意識して練習しています。
4番は暗譜がほぼほぼできたので、今度はゆっくりのメトロノームから全体の速度を揃えながら通せるように練習中です。
難所やいつも間違える箇所がいくつもあるので、抜き取り部分練習もたくさんやっています。
暗譜ができると、演奏に集中できる度合いが増えて、進化が加速しますね。
【ドビュッシー 版画より「塔」、「グラナダの夕べ」】
今後の各舞台プログラム
「グラナダの夕べ」+「スクリャービン op.2-1」、
「塔」+「ラフマニノフ 楽興の時3番」
のセットで仮本番通しをしました。
グラナダの夕べは、福間洸太郞さんのギターライクな表現がとてもスペインの雰囲気が感じられていいなと思っています。
上の動画はドビュッシーの「グラナダの夕べ」とファリャの「ドビュッシーの墓に捧げる讃歌」を続けて弾いていて、まさに私のイメージにぴったりです。
【初見練習 リスト パガニーニ大練習曲 第5番 狩り】
数年前に1度レッスンに乗せたのですが、技術不足でまったく弾けず、久しぶりの再見です。今日はラストまで読みました。
この曲の楽譜は、リストの楽譜の正統派としばしば言われるムジカ・ブダペスト版と、もうひとつ 全音の野本由紀夫・渡辺健二 両氏による詳細な解説がついた「パガニーニ大練習曲集[原典版]《ラ・カンパネッラ》旧稿付」の2冊を持っていますが、今回は全音版の方を使用しております。
全音の「パガニーニ大練習曲集[原典版]《ラ・カンパネッラ》旧稿付」は、とにかく解説ページが素晴らしい良書です。
ヴァイオリン原曲のパガニーニ「24のカプリース」とリストのピアノ版練習曲とを詳細に比較し、リストがいかにヴァイオリンの超絶技巧をピアノの超絶技巧に置き換えているのか、などリストが単なる編曲としてこの練習曲集を作ったのではなく、パガニーニがヴァイオリンでやろうとしていた究極的な技巧追求のコンセプトをリストがピアノで再現していることがよく分かり、楽譜としてだけでなく、副読本としてもたいへん勉強になる一冊です。
ちなみに全音からはこの野本・渡辺解説「原点版」以外に、通常版の「パガニーニ大練習曲集」も出版されているので、お間違えないよう、ご注意ください😊
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