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仏教語絵巻

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lineスタンプ用に始めた簡単な絵でしたが、リジェクトされた為に、仏教語を紹介するカード風のイラストになっています。
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2021年1月の記事一覧

アリスが毛糸玉を悪戯した子猫を叱っていると、鏡の向こうから呼び声がします。
いつか見た白ウサギが呼んでいるのです

仏の世界は大きな川を隔てた向こう側にあるとされ、彼岸(ひがん)と呼ばれていますが、それに対して迷いの多い四苦八苦のある生死の世界、人間の住む世界を此岸と呼びます

二月の新作語朱印の申し込み受付を開始いたしました。

花札語朱印は花札をデザインベースに当寺のキャラクター「シャカもん」を描き、 短冊には浄土真宗で肝となる言葉を記しています
今回は一月と二月を表す「松」と「梅」の札をフューチャーしています。 #御朱印 #花札

盗賊一味など悪い意味として使われる事も多いですが、元々は仏様の教えは人の事情に合わせて多種多様であるが、その本質はは全て同じで一つだという事を言いました。
それが心を同じくして協力する意味や同志の意味となり、いつしか悪事を企む仲間の意味で用いられるようになったという事です。

四苦八苦のまとめ五蘊盛苦とは以下の5要素により生じる苦しみを意味します

色-物質としての体を意味します

受-視覚聴覚味覚嗅覚触覚などの五感

想-五感で感じ取ったものを理解する事

行-上記を元に行動に移そうとする心の働き

識-上記全てを認識する働き

求不得苦(ぐふとくく)とは求めるものが手に入らない苦しみ、或いは望みが達せられない苦しみの事を言います。
この事から物質的なものだけでなく心に思ったことが成就しない苦しみも意味します。
しかし人は望むものが手に入ったとしても、更に欲しいものが増える為、中々にこの苦は解消されません

愛別離苦とは反対に自分が怨んだり憎んだりする人とも会わなければならない苦しみの事を言います
学校や仕事場だけでなく、不幸にも親や子などの親族がこれに当てはまる場合もあります。
縁切寺から探偵まで事後に悪縁を切る為のものは沢山ありますが、出会う事自体は避けられ無いので覚悟が必要です

卒業や引っ越し、死など様々な要因による愛する者との別れによる苦しみを指しますが、人との関係性が薄い現代では、お金や社会的地位を失う事の方がダメージが大きいという人も多いのでは無いでしょうか
愛は執着や依存を生む土壌です
それらは永遠のものでは無いという事を念頭に置く必要があります

人間が逃れることの出来ない死にまつわる苦しみです。
自分や隣人が死ぬ事への恐怖や、それによって財産や能力を失う事への苦痛、不安なども含みます。
病気や死を回避するために医学や科学が進歩しましたが、様々な不自由から解放される程、結局は最後に逃れられない死が際立つ事になります。