見落としていた家族旅行動画への思い
煮詰まると私は旅に出がちだ。
上の子が生まれた翌年の夏は山中湖に、冬にはミラ・コスタに泊まってシーに行った(寒すぎて体調をくずしたが)。
二人目は夏にランドへ(暑かった)、冬は山梨だったかなぁ(はっきり思い出せない)。結局毎年どこかしらには行っていたが…
そのうちに北斗星に乗って北海道に行きたくなった。(現在はもう運行終了になりました)夫はいつもいいよと賛成してくれた。日本の寝台列車に乗るのは初めてだし、一度乗ってみたかったよって(バングラデシュの鉄道体験については、またいつか記事にするかも)。まだ反抗期前なので、子供達が無条件で参加してくれるのは嬉しいことだった。さっそく私はB寝台の座席とその他経路、(帰りは飛行機だけど)宿の旅程を予約した。
うちの子も夫も遺伝的に寒い日には殆ど体調を崩すみたいで、私は看病と抱っこと腰痛と寝不足で、「眠い、眠たい、寝かせてくれー!食事食事、事故防止、着替えの用意、仕事の用意!」しか考えられず、特に下の子が0歳から1歳の頃は徹底的な付き纏いにもあっていたので、拷問みたいな感覚が強かったので記憶が曖昧なのかもしれない。
正直寝てない自慢は嫌いだが、育児中って自分の睡眠時間を削らなければ生き延びられないような生活があるのも現実だと思っていた。勿論それを良いとは思っていない。
でも、常に離れることが不可能なら、寝台列車のコンパートメントの中でそれぞれが独立したベッドに寝ることにしたらどうだろうと思った。半分諦めながら、とにかく上野から私達は寝台列車に乗車した。
案の定、下の子は少し驚きながらも寝間着に着替えて照明を暗くしてカーテンを閉めると、あっさり1人寝ができていた!!えっ?今までの日々は何?って感じで。
富良野方面は夫も私も行ったことがあったので、今回は網走、阿寒湖、釧路、旭川、厚岸方面に決まった(夫にとっては比較的低予算という理由も大きいが)。
ゆったりと進む寝台列車では、シャワーに行ったり、駅弁食べたり、食堂車で朝食を食べたり、景色を見たりと堪能していた。その時の写真や動画も中々楽しいものがあった。
そして札幌に着くと、たしか列車を乗り換えて網走に向かった。そこからはツアーのバスで観光したりお座敷列車で湿原を通ったり、散策したりと楽しみ、阿寒湖周辺も見て回った。
夫の学友が釧路大学で勤めているというので、合流してご飯を食べに行ったりもした。昼間の自由時間は子供達が近所の公園に行きたがったので少し遊んだ。
それから旭山動物園では結構動画を撮っていたのだが、この辺りは10年位は見ていなかったので今日久しぶりに見返してみた。ペンギンの動画を見ている時だった。そこには子供達がペンギンを見て嬉しそうにはにかみながら、撮影している私の方を何度も振り返っている姿が映っていた。
当時としては日常の当たり前な事過ぎて普通だったんだと思うが、忘れ去るのは惜しい記憶なんだよーと今なら言える。それほどに余裕が無かったんだなと思う。全然当たり前じゃなかった。携帯やPCが重くて動画は嫌だなという思いもあったけど、昔よりもデータを残す方法も増えているので、大切に保管したいなと感じた。
後日談として、帰宅後の子供達とのやりとりなのだが
「旅行で何が一番楽しかった?」と尋ねたときに
「くしろの公園で遊んだとき!楽しかった!」と元気いっぱいに答えたのには参った。
たしかに真夏の昼間にしては空気がかなり涼しくて快適ではあったけど…(悲しいときー!というフレーズが頭に浮かんでいた。)結局、家族に付き合ってもらっていただけだったんだね。。まあ、熱中症予防となったし良しとするか。
20年以上勤めた職場を辞めた理由としては介護や育児や中受というのもあるが、働き方に限界を感じていたというのもあるので、大切な部分を思い出せた動画に感謝している。
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