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オーガニック

職場に置いてあった回転寿司屋K寿司のチラシを何気なく見ていたら「オーガニックはまち」という単語が目に飛び込んできた。
オーガニックはまち。
オーガニック野菜とか、オーガニック豚は聞いたことがあるが、オーガニックはまちは初耳である。
とてつもなく違和感がある。
オーガニックってなんだっけ? と思い検索すると

オーガニックは、有機と同じ意味です。
農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土地・そこに生物など自然の恵みを生かした農林水産業や加工方法をさします。

日本オーガニックアンドナチュラルフーズ協会

とある。
要は自然の生きてるものってことだよね。
そもそも魚って養殖か天然しかないと思ってたけどわざわざオーガニックを謳うってことは餌も天然のなかでも特別なものなの?
はまちの餌ってなんだっけ? と検索すると

典型的なフィッシュイーター(魚食魚)
稚魚期は小型の甲殻類を食べ、若魚になるとカタクチイワシ、イワシ、コオナゴ、アジ、サバ、イカなどのほか、シラスやアミなどの動物質のエサを活発に摂取する。

釣り百科

と出る。
……ん? じゃあ餌のイワシがオーガニックってこと?
イワシの餌ってなんだっけ? と検索すると
動物性のプランクトンと出る。
ん? じゃあプランクトンがオーガニックってこと?
いや逆にオーガニックじゃないプランクトンってある?

というわけで、素直にK寿司のサイトを見る。
それによると、オーガニックはまちとは「有機水産養殖及び加工」のはまちということで、人工飼料がオーガニックということらしい。
(もっと言うと育成とか加工にも条件があるらしいけど省略)
「有機」水産「養殖」。
養殖だけどオーガニック。
というか、養殖だからこそ実現するオーガニック。
謎だ。

謎といえば、K寿司の店名の「無添」も謎の言葉だ。
造語の好きな会社なのだろうか。
なんかこれで揉めてなかったっけと検索したら裁判になっていた。
なにやら掲示板に「(無添という表現は)イカサマくさい」と書いた人の情報を開示しろとプロバイダーに迫ったが断られたために訴えて、負けたらしい。
掲示板の書き込みは「ここは無添K(引用者注:アルファベットに変更、以下同)などと標榜するが、何が無添なのか書かれていない。揚げ油は何なのか、シリコーンは入っているのか。果糖ブドウ糖は入っているのか。化学調味料なしと言っているだけ。イカサマくさい。本当のところを書けよ。市販の中国産ウナギのタレは必ず果糖ブドウ糖が入っている。自分に都合のよいことしか書かれていない」というもので、裁判長は「書き込みは、K社側の違法性を指摘するようなものではない上、シリコーンや果糖ブドウ糖の使用の有無を公表していないのが事実だとしても、K社が社会的に批判されるべきことではない」「念のために付け加えると、仮に社会的評価の低下がありうるとしても」と前置きした上で、(1)書き込みはK社の表示に対する問題提起であり、公益に関わる内容だ(2)K社は4大添加物(化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料)以外の添加物の使用の有無はホームページなどで表示しておらず、書き込みは重要な部分で真実だと認定、『違法性はない』と結論付けた」という。
ボコボコやん。

誤解しないで欲しいのはK寿司が嫌いなわけじゃないってこと。
けど、大企業が個人の一回だけの一定の妥当性のある意見を訴えた事実には驚いた。
身体にいいものって意外と精神衛生には悪いのかしら。


【本日のスコーピオンズ】

6曲目「Action
デビューアルバム『恐怖の蠍団 - Lonesome Crow -』(1972)より
不穏なリバーブはかかっているものの、オールドファッションなロックンロール・ナンバー。
後半1/3でハードロックに還っていくけど流れは自然な感じ。
前半の方が好きだけど、これはこれで。

感想は以上です。

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