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3/1 廣岡大志の悔しそうな顔が見たい

3/1本日付で読売ジャイアンツ 田口麗斗投手と、東京ヤクルトスワローズ 廣岡大志内野手のトレードが発表された。

全く予想していなかった出来事で、仕事中にも関わらず激しく動揺してしまった。

他球団ファンからみると、「ヤクルトよかったね」と思う人が多いだろうということは予測できるし、正直田口選手がヤクルトに来てくれるとは思ってもみなかった。

ヤクルトは今目前の足りない先発投手を補強し、巨人は未来への投資を選択した。
2連続首位チームと、2連続最下位チームのWIN-WINトレードだ。

この知らせを聞いてから数時間たった今だからこそ、冷静にこう書ける。
だけど、いまだに私の心は大志(敬称略すみません、いつもの呼び方で書きます)が巨人に移籍してしまうショックが大きく、冷静に良いトレードだと思う私と、移籍してほしくないという感情的な私の激しい争いが今もなお続いている。

大志はヤクルトファンの中で「夢」「ロマン」などとよく表現される。
彼の持っている可能性に皆期待を募らせて、
才能が開花するのを今か今かと心待ちにしながら、
今年こそは、今年こそはとスーパースターになる姿を思い描いていく。
ただその期待値が大きすぎるが故に、なかなか殻を破れずにいる大志に対して、ファンもメディアも「そろそろ活躍できないと終わるぞ」という人が多くなっていたし、一番危機感を感じていたのは間違いなく本人だろうと思う。

だからこそ、このタイミングでのトレードは、大志に「今年こそは」と期待していたファンにとって、いきなり夢を奪われたように感じたのではないだろうか。

私の主観で見る大志は、のんびりマイペースで、どこか不器用で、あまり感情を表に出さない、何を考えているのかよくわからない子(笑)。大事なところでやらかしたかと思ったら、いきなり特大ホームランを打ってみたり、その何が起こるかわからなさが、試合を面白くした(逆もあった)。
なぜか大志のことは弟か息子のような目で見守り、活躍すると特別に褒めちぎりたくなる、全ヤクルトファンの弟のような存在だった(あくまで私の主観です)。

そんな大志に対して、いつも思っていたことがある。
「大志の悔しそうな顔が見たい」

先述したように表情から感情を読み取りづらい選手であり、いつもドライな表情をしている事が多く「もう少し悔しがってよ!」と思うことが何度かあった。いや、何度もあった。
もちろん本当の心の内は知りえない。
それが彼らしくて良いところでもあるのだけど、もしかすると闘争心を「外に出せない」のが殻を破れない原因の一つなのではないか?と、密かに思っていた。

仮にそうだとすれば。
今回のトレードは大きな心境の変化をもたらすのではないだろうか?
とプラスに考えることにしてみた。
かの山田哲人も「環境を変えたい」と思ってFAも考えたわけで、残留した上でやはり自分自身の環境を変えたくてキャプテンに志願した。

大志の場合、層の厚い巨人に移籍して競争も激しくなることは必至。その中でどのように成長していくのか。
もっとうまくなりたい、そう思って5年間積み上げてきたものが、ここにきてどう変化するのか。
強豪揃いの球団での競争に必至になって喰らいついていけるのか?
ここが本当に本当の正念場だと思う。

巨人で大きく成長した廣岡大志を想像してみる。
その時は
チャンスで打てないときは心底悔しそうにしてほしい。
ホームランで逆転した時には大きな笑顔が見たい。
感情むき出しの廣岡大志が見たい。

本当に勝手な話だけど、私はそう思う。

きっと新しい環境での刺激が彼を成長させてくれて、ヤクルトファンが心待ちにしていた、大成した姿を見せてくれるに違いない。

それがヤクルトスワローズのユニフォームを着た廣岡大志じゃなかったとしても、私は夢の続きを見たいと思う。


頑張れ廣岡大志!
トレードに出したことを激しく後悔させる活躍をしてください。
これからもずっと応援しています。


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