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6/22 諦めたらそこで試合終了ですよ、はただの根性論では無いのだと

6月22日交流戦最終カード vs千葉ロッテ戦。

降り頻る雨はしぶとく、蒸し暑い。
時折止めど、結局試合が終わるまで止んだり降ったりを繰り返し、最後まで晴れることは無かった。

雨の神宮で好きなのは、鮮やかな黄緑のポンチョが雨空に映えるところ。
いい大人がみんな頭まですっぽり黄緑色で、なんだか可愛いのです(笑)。

ここまで交流戦1度もカード勝ち越しがないヤクルトは、この日勝てなければ5カード負け越しとなる1戦。

前日の試合を3-12で圧倒的力の差を見せつけられて敗戦しており、不安しか残らない内容だった事に天気も手伝って少し神宮球場への足取りが重かった。

なんせ最後に勝利した現地観戦は4/7で、4/27から2ヶ月近く勝利を観ていないのでさすがに弱気になってしまう。

私達観戦している側ですら弱気になるのだから、
チームと選手はその負の感情をどの様にコントロールしているのだろう。
「プロなんだからコントロール出来て当然」なのだろうか?
どうも違う気がしている。


今、チームが勝てない要因を挙げようと思ったら、瞬で両手が足りなくなるくらい挙げられる状況だ。
先発不足、
中継ぎ酷使、
ベテランの故障・・・
固定できないショート・・・
などなどなどチームは深刻な人材不足に陥っている。

それでも今ある戦力の中で毎日試合をしなければならないし、チームは勝つ方法を考えなくてはならない。選手は自分の役割を考え、チームの方針を理解して結果を出さなくてはならない。

難しいのは、「選手各々の自主性(考え方)」と、「チームから選手に求められるもの」が違う場合もあるという事だ。
それは野球に限ったことではなく全ての集合体に言えることなので、自分の働いている環境に照らし合わせて見れば分かりやすいかと思う。

ベストな状態を想定した場合のビジョンは、多少違いはあっても、そう大きくは変わらないはずだ。
しかし、ピースがどんどん欠けて来た場合、それをどう補うか?どう攻めるか?の考えはそう簡単には一致しないだろう。

それが、今回の16連敗を作った、
「噛み合わない」
原因の1つじゃないかなと思う。

噛み合わないから、あの手この手と毎回作戦を練って
それでも勝てない日が続くと疲れも溜まるし、気持ちも落ちるし、不満も出るだろう。
これを打破する為には
ピースが上手くはまり、チームを勝利に導く方程式を、ひたすらに考えに考えぬくしかないのだ。

選手達は相手チームと戦いながらも、自チームと必死に戦っているのだろうな、と雨の中奮闘する選手達を観ながら、しばらく思いにふけった。


唐突に、某バスケ漫画の有名なセリフを思い出す。
「諦めたらそこで試合終了ですよ」
は、ただの根性論ではないのだと20数年越しに気がついた。
勝つために「考える事をやめたら」そこで試合終了なのだ。

灰色の神宮で、生ビールの雨水割りとかいう雨の日限定ドリンクを飲みながら最後まで応援したけれど、
この日もヤクルトスワローズは敗戦し、交流戦5カードの負け越しが決定した。

これを書いている今日は見事勝利したので、全てのカードで1勝を獲ることができ、なんとか3タテは回避した!
16連敗を経験してしまったが故に3日に1日勝ってくれるだけで喜びを噛み締めてしまうが、確実に96敗ペースなのを忘れてはいけない。

しかし、まだペナントレースは前半戦が終わったところだ(明日あるけど)。
これからも挫けずに神宮へ通い、ひとつでも多くの勝利を見たいし、喜びを分かち合いたい。

2015年に味わった、最高の歓喜を諦めるにはまだ早い。

応援も諦めたらそこで試合終了ですよ。

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