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欲しいバッグがあるんだけど、買うかどうかの悩み方が結婚前の心情と酷似している。

私は今、このバッグが気になっていて、買おうかずっと悩んでいる。

STATE OF ESCAPEというブランドのバッグ。こちらのサイトから画像をお借りしました。

ファッションや流行には疎い私だが、
「この人はオシャレで、キラキラしているよなぁ」と見惚れる人に出会うと、その方の持ち物もまぶしくて気になってくる、わかりやすい人間だ。このバッグもそのパターンで私から目をつけられることとなった。

しかし、気になり出してからもう半年以上が過ぎている。笑

このバッグは、定価は確か5万円台なのだが、ファッションサイトなどで見ると、39,980円~くらいで売っている。自分には高い買い物だが、そんなに欲しいなら買っちゃえばいい。自分に対して、ずっとそう思っている。
2万円以内なら、すぐに買っていただろう。

なんだけど、ちょっと値段的には勇気がいるのと、買ったからには長く使いたいという思いがあり、

「デザイン好きなんだけど、いつか飽きるような気もするんだよな~」
「重いものを入れたら肩ひもが食い込むと聞いたぞ…違うバッグにした方がいいかな…」
「もっと気に入るデザインがあるような気もするしな~」

と、しょうもないことをグルグルと考えてしまう。

これは、28歳で、現在の夫と結婚を決める前の迷い方に非常によく似ている。

「この人と結婚して、私は本当に後悔しないだろうか…?」

当時、交際して1年半ほどが経っていたが、東日本大震災の後で、夫も私も余裕をなくし、少々不安定であったように思う。それを支え合えないなら、付き合う意味があるんだろうか、と揺れていた。

ただ、夫のことは好きだった(とたぶん思うw)ので、なんとか別れを選ばずに済む方法を探していたような気もする。

「誕生日大全」という誕生日占いの本を立ち読みし、自分の誕生日ページの「ソウルメイト」の欄に夫の誕生日があるのを発見し、欲しかったTシャツを買うのを諦めて、この本を買ったりもした。

しかし、それでも、このまま付き合って大丈夫なんだろうか、と不安で、
新宿で占い師さんに見てもらった。ちなみに、新宿の母ではない。

驚くことに、姓名判断でも生年月日でも非常に相性が良いと言われた。

「本当ですか…?ちょっとやめたほうがいいんじゃないかと悩んでいたんですが」と告げると、
「やめちゃうの?ここまで相性合うのは珍しいのにね、また一から探すの…?」と言われ、そうか、やめるのは惜しいのかと思い直す。

今は全く思わないことなのに、結婚するなら20代のうちに、という誰に植え付けられたかもよくわからない価値観に縛られていた私は、その後も信頼できる同僚や先輩たちに相談しまくり、最終的にはそのあとすぐに結婚を決めた。

なかには、「長橋さん、本当にあの人でいいの?」という後輩や取引先の人もいた。でもそういう人にはなぜか反論して、夫の好きなところを述べたような気がする。意味不明な奴だ・・・

しかし、自分の気持ちだけでは決められなかった。外的アプローチがなければ決められなかった結婚だった。

果たして、この選択が良かったのかどうかは、よくわからない。
いつかわかるのだろうか?

じゃあ今、「そのバッグ、きっと飽きるからやめときな」と誰かに言われたら、私はどうするのだろう。

「…それもそうだね。ちょっと考えなおすわ」と言って、色々見て、結局買うのではないか。諦めるための言い訳探しをしているようで、買ったらいいと誰かに背中を押してもらいたがっているのか。

だけど、できたら、迷うことなく、
「見た瞬間にこれだと思った」と即決したい。
そういうバッグに出会いたいのかもしれない。

…あくまで、バッグの話ね!

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