見出し画像

このやる気のなさは、後遺症?

家族でコロナにかかり、約10日間ほど家に缶詰め状態であった。

いつも、家族の誰かが熱を出しても、数日寝てりゃ治るでしょ、とあまり気にせずこの3年近く過ごしてきていたのだが、次男が40度の熱を出し、翌日、長男まで高熱で学校を初めて早退したとき、「あぁ、我が家にもついに来てしまったか」と観念した。

長男は、小学校で皆勤賞を狙っていたため、
「休みたくない~早退したくなかった~」と布団の中でも泣き続けたので、「インフルかコロナで出席停止なら休みにならないから」となだめた。

会社を半日休んで息子二人を検査に連れて行った夫まで陽性反応で寝込み、気づけば私までインフルエンザのようなしんどさで寝込むこととなった。

元気なのは2歳の長女だけ。

つくづく、心身ともに健康じゃないと、育児は無理だと悟った。

回復の早い長男、次男が38度台ですっかり元気になり、
「ママ、今日の夜ご飯なに?」と目を輝かせて聞いてくる様子に、「元気になってよかった」などとはとても思えず、イライラし、ただただ消耗した。

夫と交代で、リビングで過ごす子どもたちの見張り役。
子どもたちはエアコンだと頭が痛くなるからと、ガスストーブをつけている。子どもたちだけ残して2階で大人2人が寝ているわけにはいかなかった。

具合の悪さを比較することはできないので、自分の症状を大げさにアピールしながら夫婦で責任を押し付けあう、ギスギスした数日。

私はインフルエンザのような、頭痛、悪寒、関節痛、倦怠感に加え、なぜか足腰の神経痛で眠れず、夜中の2歳児の授乳もあり、泣きたくなるようなしんどさだった。

***************************************

今週から、夫も子どもも通常通りの生活に戻った。

しかし、私はイマイチすっきりしない。

まず食べるのが大好きな私が、ほとんど空腹を感じず、1日1回の食事で足り、舌にフィルターでもかかっているかのように、味覚が鈍化してしまっている。

また、寝込む前には

「ストレングスファインダーを年内にやる」
「WEBデザインを習いたい」
「WEBマーケティングの本を年末年始に読む」

など、考えてワクワクしていたのに、今は何もしたくない。

気持ちもネガティブで、長女をこども園に送りに行き、ちょっとでも先生の機嫌が悪そうだなと感じれば、
「この子が叩かれたりとかイヤなこと言われたりして、傷ついたらどうしよう」と最近の報道も相まって不安になり、もう仕事も何もかもやめて自宅保育に切り替えたほうがいいのでは、などと極端な発想が浮かぶ。

子どもの送迎の帰りに、ばったり会った友だちに吐露すると、
「アセルチコリンは、ずっと無理しすぎてたんでしょ。正直、ランナーズハイみたいになってると思ってたよ」とあきれ気味に言われた。

元気だったら「そんなことないよ」と返しそうだけど、今は「そうか…」と素直に受け取った。休めるときに休んでおけってことか。

一方、夫には面白い後遺症が待っていた。

寝込んでいる間に、仕事や生き方についていろいろ思うところあったようで、会社で配るお詫びのお菓子を買いに行った後、一人で手相占いに行ってきたというのだ。

占いとか信じるタイプではなく、勧めても科学的根拠もないのにもったいないとか言いそうな人なので驚いた。

そこで、「転職や副業をしてもうまくいく」「意外にクリエイティブなことが向いている」などと言われたことが嬉しかったらしく、褒められた手相を見せながら熱く語ってくる。
なんだか夫はキャラまで変わった気がして、笑ってしまった。

そうだ、面白おかしく生きて、笑って免疫力を高めていくか。完全復活まで、ゆるく過ごそう。

いただいたサポートは、「生きててよかった」と思えることに使わせていただきます!