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子育てで、もっとも重視してきたこと。

自分で楽しみを見つけられる子になってほしい

私は、長男が生まれたときから、そんな理想をぼんやりと掲げていた。

なぜそんなことを思っていたかというのには、一応、理由があった。

私には、遠方に住んでいてめったに会えない、同い年のいとこがいる。
S君と、その年子の弟のK君。母の弟の子どもたちである。

飛行機の距離なので、子ども時代に会ったのは、0歳、4歳、10歳、16歳…と数えるくらいしかないのだが、彼らの家に遊びに行くと、

「僕んち、ゲームもないしつまらないでしょ」

と言いながら、一緒に、紙や空き箱でおもちゃを作って遊んだり、お菓子を作ったりして、楽しい時間を過ごしてきた。

彼らはとにかくクリエイティブで、面白いことを考えたり言ったりする、私にとって眩しい存在だったのだ。

そして彼らが2人とも、国立の大学に推薦で入った時には、劣等感と、尊敬と、誇らしさが入り混じった感情を抱いた。

さらにS君は、つかみどころのないふわっとしたキャラで、自動車メーカーに就職し、エンジンの設計者として働き、大学時代の同級生と結婚し、幸せそうに暮らしているという噂を聞いて、

「私も息子がそんな風に生きてくれたらなぁ・・・」と思わずにはいられなかった。

そんないとこのエピソードや、我が家の下の子たちとの兼ね合いもあり、
私はまだ、8歳の長男にゲームを与えてはいないのだった。

(しかし、長男はプログラミングなどに興味津々で、パソコンでWhy?プログラミングをさせているので、ゲームを与えない意味はすでにないような気がするのだが・・・)

そして、今までに受けた子育ての講座や、読んだ本で、
「面倒見の悪いおもちゃが子どもの好奇心や能力を伸ばす」
というようなことを学んだ私は、受け身で楽しませてもらえるようなおもちゃよりも、なるべく、レゴや積み木や、プラレールなど、創造性をはぐくむようなおもちゃを選ぶようにしてきた。

また、自分自身も本を読みたい欲だけはあるので、子どもたちが小さいころから図書館や本屋に頻繁に連れて行き、「本は友だち」感を植え付けるのには成功した。

もう一つ、退屈な時間も、楽しみを生み出せることを体感してほしいという私の強い思いから、家族で電車などで出かける際は、なぞなぞや、連想ゲーム、テーマを決めたしりとり(動物・駅名など)もよくやっている。

8歳も5歳も、学校や園の先生から「知的好奇心や語彙力が高い」と言ってもらうのは、きっと本や言葉遊びのおかげじゃないか、と思う。

8歳の長男は、1歳から電車が好きで、それ以外にも興味は出てきているが、主たる関心は電車のまま、路線図マニアになりつつある。

先ほど、「できた!」と言って完成した模様の、すごろくがこちら。

近鉄すごろくらしい。

まだ未完成の全国のJR路線図。

聞いてもいないのに、路線図について熱く説明してくる

誰とも遊びたがらず、公園にも行かず、ひたすら自分の世界を楽しんでいる様子に、まったく心配がないとは言えないが、

とにかく今は、自分の好きなことを見つけて、好きなだけやればいい。
そのために私にできることがあれば、可能な限りしてやりたい、と思う。

人生を楽しめる力が、どこにいても、いくつになっても、生きる源になる気がして。

自分の強みを生かして、人生を楽しんでいきたいと模索中の40歳の私はより一層、その思いを強くしている。

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