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あがり症を克服などしていなかった…けどそれでいいやと思えた理由。

8日前に、あがり症を克服したかも、という記事を嬉々として投稿した。

しかし。
先週末、地域のある会議に初めて参加した際、自分の発表の番で足がガタガタ震えて、発表後も震えが止まらないという事態に見舞われた。笑

参加したのは、小学生の下校見守りボランティアの顔合わせ会で、私は先月から参加したばかりの新参者である。

参加者は30名ほどで、内訳は、
地域の防犯・防災に関する役員で、この会の運営者が6名ほど、
見守りボランティアが20名ほど(自分を含む)、
小学校のPTA役員の方が2名、今年度着任したばかりの校長先生という顔ぶれ。

ボランティアのほとんどが70,80代の男性で、半分以上の方が、どこかでお見掛けしたことがある方だったし、パパ友も1人いて、緊張する必要など全くないのに。

私は地区の民生委員(主任児童委員)という役についていることもあり、意見交流や情報交換時に、必要なお話を聞けたらという思いもあった。

ボランティアメンバーが一人一人、自己紹介と、下校見守り活動に対する思い入れなどを語る場面で、
「小学生だった子が中高生になっていて、自分を覚えてくれていて、“おじちゃん、これからも元気で頑張ってね”などと言われたのがいちばん嬉しかったことです」ということを5名くらいの方がおっしゃっていた。

あぁ、いいなぁ。
「役割」や「つながり」…特に、“あなたがいてくれて嬉しい”という気持ちを人から受け取ることが、幸せな人生に最も不可欠なものなんじゃないだろうか。
自分も生涯、地域活動を続けたいな…!

一方、「自分は身体がきつくなってきたので、もう少し若い方、60代くらいの方にも入ってきていただきたい」という声もあった。

それに対し役員さんは、
「新たに入ってこないんですよねぇ…今年入ったのは…長橋さん…だけですかね。自治会から何人か出せって言いましょうかねぇ」と回答していた。

いよいよ自分の番になって、太ももをブルブルさせながら、
何年もの間、見守りを続けてくださっていて感謝してやまないこと、
我が子を玄関先で出迎えているついでに、防災チョッキを着て少し通りに立つだけ、10分でもOKと言われてやらせてもらうことにしたこと、
このボランティアで地域の方と関わる機会が増えることが、自分や我が子にとって良いと思っているが、地域全体的に、人生の先輩方にちょっと頼りすぎていると思っていることを話した。

また、ボランティアのなり手がいない問題について、
基本、30分ほど立つのがルールだが、
自分はハードルを下げてもらって10分ほど、週に1、2回立っているだけなので負担もないため、子育て世代向けに、「自分の子どもが帰宅したら一緒に帰宅してもらっても結構です」ということを公に言えたら、ボランティア要請の声を私も周りにかけやすいです、と伝えた。

ある女性は、「ランドセルが重そうです。あのパソコンが重いんじゃないですか?校長先生、どうにかできませんか?」という懸念を述べていたり、
ある男性は、「最近は見ないけど、3人分くらいのランドセルを1人に持たせている子を以前はたまに見かけた。いじめにつながるのでは?学校はどのような教育をなさっているのか」という、最近見てないなら、今言う必要あるんかーいとツッコみたくなるような話を出したりしていた。

校長先生は、「子どもたちのことに気をかけてくださり、ありがとうございます」と伝えつつ、慎重に言葉を選びながらご自身の考えを述べていた。

他の方の番になってもガタガタと震える足を押さえながら、私は「地域での自分の役割」というものがうっすらと見えてきたような気がした。

普段、関わりや交流がなく、互いの考えや状況を知らない人たちがこの場にいる。

きっと昔はつながっていたのに、まるで海面上昇のようなことが起きて、陸続きだった大きな島が、孤立した小島に分かれてしまったようなイメージが浮かんだ。

島と島の間には、ちょっと乾いた空気が漂っている。私は、楽しく交流しながら、意志疎通を図りたいと思った。橋をかけるように。

それが、何よりやりたいことで、私がやらなければ誰がやるのだろうか、くらいの気持ちを持っていることに気づいた。(←こういうのすぐ思いがち)

会議終了後には、主催の役員の方や、PTA役員の方が、「よく意見を言ってくれたね」とねぎらってくれた。私、声まで震えていたのだろうか…緊張が伝わっちゃったか。

というわけで、アウェイな空間で意見を発表する場面において、周りの反応が予測できないときや、その会の流れが自分主導ではないときなどには、やっぱり緊張してしまうんだということがわかったが、そんなことはもうどうでもいいやと思えた。

自分の思いや信念を、震えながらも表明できる自分をますます好きになってしまったのだった。

(キモいオチですみません)


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