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【日本学生トライアスロン選手権女子レースレポート】

昨年に続き渡良瀬遊水地で開催となった学生トライアスロンの最高峰レース、インカレ。
コロナ禍で予選レースができない中で、人数を絞った予選レースや記録会での成績を選考基準にしてインカレの出場選手が決定しました。

女子は56名のエントリー。
2020インカレの上位で今年も出場するのは
2位池口(日体大)
4位武田(東北大)といった選手。
他にも関東学生チャンピオン佐藤(敬愛大)・船木(日体大)・花岡(流経大)・近畿学生チャンピオン白石(立命大)という選手がスイムから抜け出しレースを作っていくと予想されます。

時折小雨のぱらつく中、11時30分スタート。

〜Swim1500m=750m×2〜
375mの直線コースを1度上陸しながら2往復するコース。
女子はレベル差が大きく、横一列のスタートから一気に縦長となりレースが進んでいきます。1周目から4名の選手が抜け出し、20秒ほど差を開けて6名が追っていく展開。先頭の4名は奥田(筑波大)・池口(日体大)・船木(日体大)・白石(立命大)でスイムフィニッシュまで集団として泳ぎ終えます。30秒差で佐藤(敬愛大)、40秒差で藤倉(福島大)、45秒差で花岡(流経大)、50秒差で武田(東北大)、1分差で佐藤(筑波大)と続いていきます。

〜Bike40km=6,6km×6〜
平坦でコーナーでもあまり減速せずに周回できる高速コース。
集団形成とメンバー、その差の移り変わりに注目していきます。

Lap1
先頭 6名(白石/池口/武田/佐藤/奥田/藤倉)
+35s 船木
+1:30 花岡
+2:05 3名
+2:09 7名
スイム先頭集団だった船木、45秒差のだった花岡が集団形成ができずに単走を強いられ、後続を待たざるを得ない状況になる一方、バイク巧者である武田が50秒の差を一気に詰めて先頭集団を積極的に牽引していきます。

Lap2(13km)
先頭(Lap11:32) 6名(白石/池口/武田/佐藤/奥田/藤倉)
+2:00 11名
1周目を終えた時点で単走だった2選手が後続集団に吸収されて11名の第2集団を形成していきます。先頭集団との差は変わらず2分。

Lap3(20km)
先頭(Lap11:30) 6名(白石/池口/武田/佐藤/奥田/藤倉)
+1:50 11名
先頭集団では武田が積極的にペースアップを図り、1人でも抜け出すことも考えているような走りで通過していきます。先頭集団のペースが上がりきらないところから第2集団との差が10秒詰まります。

Lap4(27km)
先頭(Lap11:25) 6名(白石/池口/武田/佐藤/奥田/藤倉)
+1:50 11名
後続集団も残りの距離の1周あたりに縮められるタイム差からペースが上がらず、差はそのままに。

Lap5(34km)
先頭(Lap11:25) 6名(白石/池口/武田/佐藤/奥田/藤倉)
+1:50 11名
大きな動きはないものの、武田が前に出て他の選手の脚を確認するような仕草を見せる。

Finish(40km)
先頭(Lap11:25) 6名(白石/池口/武田/佐藤/奥田/藤倉)
+2:00 2名(杉本/加塩)
+2:10 9名
先頭集団に動きはなくバイクフィニッシュ、佐藤・武田・藤倉が前で後者していきます。第 2集団では11名から杉本(花園大)・加塩(早稲田大)の2選手が抜け出し先にバイクを終えます。

〜Run10km=3.1km×3+700m〜
トランジッションを素早く終えたのが佐藤、その後ろに武田・藤倉・池口・白石が続き、バイクの疲労感を漂わせていた奥田は10秒差で走り出していきます。1周目を終えた時点で先頭争いは佐藤・池口・武田の3選手に絞られます。2周目にレースが動き始め、佐藤が遅れ、さらにバイク先頭集団を形成していた藤倉が痙攣のためリタイヤ、2周目を終えると武田が先頭、10秒差で池口、その後ろに佐藤と続きます。ラスト1周で武田が後続をさらに突き放し、初優勝を飾りました。4位に関西勢の白石、6分近い差をつけられましたが国士舘大学1年の吉田が5位入賞しました。

◎上位選手と先頭とのタイム差◎

優勝 武田結(東北大学)
2位 池口いずみ(日本体育大学) +55s
3位 佐藤姫夏(敬愛大学) +1:20
4位 白石怜佳(立命館大学) +2:50
5位 吉田琉七(国士舘大学) +5:43
6位 加塩桃乃(早稲田大学) +6:00

先頭集団を形成したトップ選手たちとのレベル差が大きく、56人中14人がバイク周回遅れとなりました。Jr.エリートからの出身者が少ないためか、バイクの乗降車時にもふらついたりスムーズにトランジッションができないところから事故防止のためにも技術習得の必要性を感じました。


大学ごとの上位3選手で合計タイムで順位を競う団体戦では、男子に続き女子も日本体育大学が優勝し、大学での目標として掲げている男女アベック優勝を達成しました。

来週末は初の宮崎県での開催となる日本トライアスロン選手権!
宿泊ホテルの指定(1泊2.5万!)やPCR検査代など例年にはない高額な遠征となり、学生にとっては大きな負担となっています。そこで学生を応援・支援するためにPayPay送金での支援金を募集しております。

応援した学生のレース当日の解説やレースレポート、現地の様子などシェアしていきますので、ぜひご協力お願いします!

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