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【日本学生トライアスロン選手権男子レースレポート】

昨年に続き渡良瀬遊水地で開催となった学生トライアスロンの最高峰レース、インカレ。
コロナ禍で予選レースができない中で、人数を絞った予選レースや記録会での成績を選考基準にしてインカレの出場選手が決定しました。予選成績や選考成績の記録によって上位陣はA組、残りの選手はB組に分けられます。

優勝候補ひしめくA組73名。
2020インカレの上位で今年も出場するのは
4位甲斐(日体大)
6位小林(日大)
10位福島(日体大)という選手。
他にも徳山(早稲田大)・長正(福島大)・安藤(流経大)・亀山(流経大)・小川(日体大)・浜崎(慶應大)という選手が優勝候補として挙げられます。

曇り空の中、7時30分スタート。

〜Swim1500m=750m×2〜
375mの直線コースを1度上陸しながら2往復するコース。
横一列からスタートし、1周目を終えて先頭で上がってきたのは徳山(早稲田大)・小川(日体大)・福島(日体大)を含む先頭集団7名で2周目へ。2周目からペースを上げて単独先頭でスイムフィニッシュしたのは徳山。その後ろを15秒差で8名(福島/亀山/小川/小林など)が追いかけます。有力選手としては45秒差で甲斐(日体大)、1分10秒差で安藤(流経大)、1分20秒差で長正(福島大)、そして自転車競技でも活躍している台風の目である本多(日体大)が1分35秒差で追い上げを狙います。

〜Bike40km=6,6km×6〜
平坦でコーナーでもあまり減速せずに周回できる高速コース。

Lap1
先頭 徳山/福島
+10s 7名(土江/亀山/小川/小林/大谷/浜崎/柴田)
+45s 10人(甲斐)
+1:30 4名
+1:40 15名くらい(本多)
福島が単独で徳山に追いつき、先頭集団を形成。後ろを7名集団が追走します。
1周目大きなタイム差は生まれず集団形成しながらペースを作っていきます。

Lap2(13km)
先頭(Lap10:05) 9名
+30s 10人(甲斐)
+1:15 19名(本多)
第4集団が第3集団を吸収。第2集団も先頭集団との差を縮めます。先頭集団はペースがイマイチ上がっていない模様。

Lap3(20km)
先頭(Lap9:40) 9名
+30s 10人(甲斐)
+1:10 19名(本多)
先頭集団がペースアップ、差が変わらず、これからの展開がどうなるか次の周回差が気になります。

Lap4(27km)
先頭(Lap9:48) 9名
+55s 28名 (本多・甲斐)
第3集団の動力源である本多が前の周回で40秒差に迫っていた第2集団を一気に捉えます。これで第2集団が28名の大集団になります。平坦でコーナーのほぼない渡良瀬遊水地において集団の人数は多いほど強力になります。

Lap5(34km)
先頭(9:50) 9名
+15s 28名
ペースが下り気味な先頭集団に対し、大集団となり、さらに差を詰めているというモチベーションの高さからこの1周だけで40秒を縮めて、先頭集団の背中を捉え始めます。

Finish(40km)
先頭 37名
スイムで 1分35秒差の本多選手が周回を重ねるごとに集団を大きくし、最後に先頭集団まで追いつく素晴らしい走りを見せ37名の集団でバイク終了。降車ラインを筒井(中部大)・亀山・本多が前方で降車し、勝負のランに移ります。

〜Run10km=3.1km×3+700m〜
トランジッションを素早く済ませた小川・花岡(日体大)が先頭でランスタートし、その勢いで後続との差を広げていきます。5km地点で小川が先頭に立ち、花岡を150m差をつけます。3番手は小林・佐山(東北大院)が競り合い増す。
ランスタートから先頭を譲ることなく10kmを走り切った小川が4年生でインカレを制しました。

◎上位成績◎
優勝 小川颯斗(日本体育大学)
2位 花岡秀吾(日本体育大学) +29s
3位 小林祐也(日本大学) +50s
4位 佐山拓海(東北大学大学院) +55s
5位 甲斐瑠夏(日本体育大学) +1:31
6位 浜崎塁(慶応大) +1:32
7位 岩井悠二(立命館大) +1:48
8位 藤部武文(日本体育大学) +1:55
9位 福島旺(日本体育大学) +2:08
10位 佐々木信(日本大学) +2:15

スイムから先頭集団でレース進めた小川選手が初優勝。
ランが苦手なイメージがありましたが、大一番で快走を魅せました。
花岡選手は、同じ日本体育大学の本多選手がバイクで先頭集団まで引き上げた仕事にしっかりと応えて2位。5位にも日本体育大学の甲斐選手が入賞し、大学ごとの上位3選手で合計タイムで順位を競う団体戦でもダントツの強さを記録しました。

来週末は初の宮崎県での開催となる日本トライアスロン選手権!
宿泊ホテルの指定(1泊2.5万!)やPCR検査代など例年にはない高額な遠征となり、学生にとっては大きな負担となっています。そこで学生を応援・支援するためにPayPay送金での支援金を募集しております。

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