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発見!前職を活かしたNGOとのつながり【ACEトークvol.4:前編】

※2021年7月20日にYouTubeライブ配信した「ACEトーク」のレポート記事です

世界の子どもを児童労働から守るためNGO職員として活動しているACEスタッフたち。なぜこの仕事についたのか?何を感じ、何を思いながら日々業務に向き合っているのか?毎月一人ずつACEのスタッフをゲストに迎えて仕事にかける思いや、NGOで働くのってぶっちゃけどう?というようなお話を、ACE啓発・市民参加事業の杉山綾香と青井彩乃が司会として聞いていきます!

気になる第四回は「IT企業からの転職スタッフ」、ゲストは山下みほこさんです!

山下みほこさんのプロフィール

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縁あってIT企業に新卒入社

白い服に白い背景で登場された山下さん
青井(司会):山下さんはIT企業に就職されていたということですが、元々IT系はお得意だったんですか?

山下:いえいえ!全くそういうことはなくて、たまたまご縁があったんです。IT企業の中でも色々なお仕事があるんですけど、直接お客様向けではなくて社内の情報システムを担当する部署に所属していました。そこが結構少人数だったこともあって、丁寧に教えていただけて、経験する中でできるようになっていったことが多かったですね~。

青井(司会):なるほど。何年くらいいらしたんですか?

山下:、、、えっとね、、、8年くらいだったかな。

青井・杉山(司会):おおお~。気になって全然台本と違うこと聞いちゃった(笑)

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仕事が忙しくなって忘れかけていた「国際協力やりたい」という想い

青井(司会):「IT企業でのお仕事がひと段落した頃に、国際協力に関連するイベントに参加」とありますが、どんなイベントに参加されてきたんですか?

山下:私今、ちょうど家の整理をしていて、昨日その頃の手帳が発掘されたの!「わあ」ってなって破いて捨てたんだけど(笑)

青井・杉山(司会):ええ~~(笑)

山下:当時は、NGOや、国際協力NGOのネットワーク団体であるJANICが開催していた「NGOスタッフになりたい人向け」イベントなどに行ってました!

青井(司会):なるほど。そこで「国際協力やりたかったな~」という思いを再確認したんですか?

山下:学生の頃から興味はあってボランティアとかはしていました。就職してからも最初はボランティアもしていたんだけど、でもやっぱり仕事が忙しくなると「土日は休みたい、、、」となって離れていた時期もありました。でもさっきご紹介いただいたように、仕事がひと段落して転職しようと思った時に、「そうだ私、国際協力に興味あるんだった~」ともう一回どんなイベントがあるのかな~って探し始めて、偶然ACEに出会うっていう流れです。

「期間限定」だから思い切ることができた、企業からNGOへの転職

青井(司会):ちなみにAyapediaにも書いてあった「外務省NGO専門調査員を委嘱」とは、どういった意味なんでしょうか?

山下:その当時あった、専門性のある個人を専門的な支援が必要な団体に派遣する、という外務省の事業でした。私の場合は8か月の期間限定で、ACEが「データベースをなんとかしたい」と求めているのに対して、「前職でやっていたスキルを活かせるかも!」と、ACEと相談して外務省NGO専門調査員に申請したんですよ。その申請が通ったので、前の会社は辞めたんです。

青井(司会):なるほどですね~。一般企業からNGOに転職という形になるわけですが、迷いや不安はありましたか?

山下:今思うと結構思い切ったなと思うんですけど、当時は8か月限定だったということが逆に良くて。転職エージェントにも登録していて、並行して転職活動もしていたんですけど、そこの担当の方に相談したら「1年くらいだったら(企業から離れてNGOで働いても)転職市場的には変わらないと思うので、興味あったらやってみたらどうですか?」と言ってくださったので、背中押してもらった感じですね。

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山下:待遇は会社員よりは落ちるだろうということは予想していましたし、ACEがどんな組織かも詳しくはわからなかったので、期間限定だからこそ「合わなければ戻ればいいや」という気持ちで、今思えば大きな一歩を踏み出しましたね。

一般企業もNGOも、「組織」であるという点は同じ

青井(司会):NGOに入ってみて、一般企業と異なる点や似ている点などどんな発見がありましたか?

山下:違うなと思ったのは、団体にもよると思うんですけどACEの場合、意見は誰でも言ってもいいことですかね。上司は上司、部下は部下という感覚が染みついていたので、「こんなに意見を交わしているけど、これは大丈夫なの?!」みたいな戸惑いが最初ありました。その一方で、企業と変わらないなと思ったことは、総務や人事のように組織をまわすために必要な機能が必要なこと。それに気付いたことが、「ここでやっていけるかもしれない」と思った一つの要因だったかな。

国際協力は「働く場所」とは思っていなかった

青井(司会):学生時代に国際協力系に興味をもったきっかけは何だったんですか?

山下:中学時代に見たTV番組がきっかけでした。チェルノブイリ原発事故の影響でその地域の土壌で栽培している作物は危険であるとわかっていても、安全な作物は高くて買えないからその地域で採れた作物を食べざるをえない人たちがいて。その地域に住む子どもたちを夏休み期間に日本に連れてきて、安全な環境で遊んだり安全な食べ物を食べたりというサマーキャンプのようなものを提供している方が紹介されていて。それまで「国を超えて支援できる」という発想がなかった自分にとって、「こんな風につながることができるんだ」と気づいたのが最初のきっかけだったと思います!

青井(司会):その後、高校生、大学生と続く中でも、その想いはあり続けていたんですか?

山下:そうですね~。時期によって濃淡はありましたけど、でも将来働く場所とは思ってなかった!そこが不思議に思うところですかね(笑)

青井(司会):あ!だから、働きながらボランティアをしていたんですね。

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青井(司会):8か月の期間限定事業からACEに関わり始めたわけですが…、ACEで働くようになって今何年になりますか?

山下:えっと、、、13年?かな。

青井・杉山(司会):わお!!!

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青井(司会):「8カ月ならやってみようかな」とACEで働き始めた山下さんがその後長く続けてこられたのは、「ACEでやっていこう!」と思えるものが何かあったのかなと思いますが、その辺いかがですか?8か月からスタートして、その後はどう続いていったのでしょう?

山下:外務省の仕組み上、同じ人が2回まで申請できたので、8か月が終わった時点で「もう1年やろう!」となって申請したんですけど、今度は落ちちゃって。でもその8か月の間に私がACEに提供していたSalesforceの仕組みを、ACEとしてもっと活用できたらより支援者が増えるのではないかという可能性を見出せたことがおそらく決め手になって、「山下さんスタッフになりませんか?」といったお電話がかかってきたんです。

青井(司会):その時どんな気持ちだったんですか??

山下:いや~びっくりしました!(笑)だってもう外務省の落ちているのがわかっていたので、「やばい転職活動しなくちゃ!」と焦っていたので。電話がかかってきた時は六本木にいて、その風景はずっと覚えています!

青井(司会):へえ~~~!!嬉しかったですか?

山下:嬉しかったです♪

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後編はこちらから!

YouTubeアーカイブ動画はこちらから

第4回ACEトーク「IT企業からの転職スタッフ」山下みほこさん出演回のアーカイブ動画は以下からご覧ください。


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