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どんな暗闇にあっても自分の可能性を見つけたい【ACEトークvol.1:後編】


※2021年4月28日にYouTubeライブ配信した「ACEトーク」のレポート記事です

こちらは後編です。前編はこちらから!

国家資格を取ったきっかけ、東日本大震災と出産

杉山(司会):出産や育児を経て、国家資格も二つ取られて、成田さんはもうパワフルだねってACEの中でも言ってます。その資格を取ろうと思ったきっかけっていうのは何ですか?

成田:なんだったかな~って思い出すと、一番大きいのは東日本大震災です。自分が東北出身、福島出身っていうのもあるので。そこから日本の子どもにも目を向けるようになったり、自分のルーツとかアイデンティティのことを考えるようになったことですかね。

あとは、子どもが生まれたのは大きいですね。やっぱりいろいろなものの見方が変わってきて、より身近なところで子どもの安全・安心を作ることに貢献したいなっていう風に思い始めました。「子ども」、「子どもの権利を守る」というキーワードはずっと変わりませんが、国際協力っていう枠を超えてどこでも、になりました。

それをもう少し専門的にできると良いな、ってそういう資格の勉強をしたり、自分で実践していきたいっていうのもありますね。

杉山(司会):ACEも東日本大震災のときに度宮城県で復興支援をさせて頂いたことがありましたね。

身近なところで安心安全を。「かれこれ20年間子ども支援」の枠が国際協力だけでなく日本の子どもにも目を向けているのが成田さんらしいなって思いました。

で、その中で国家資格をおふたつ。社会福祉士と保育士、最初に取ったのが保育士ですよね。

成田:子ども支援する立場の人が子どもの権利のことをどれくらい配慮して支援してるんだろうとか、まだ生まれてなかったけど、自分の子どもにどういった関わり方をしたらいいのかとかを学びたかったんだよね。

杉山(司会):子どもの権利。確かに、今ACEが共同事務局を務めている「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」の事務局も私たち3人プラス岩附(現ACE代表)の4人でやっています。

そのネットワークでは国際協力のNGOだけじゃなくて日本国内のNPO、子ども食堂の活動を行っている団体さんなども一緒に活動しています。日本の子どもにフォーカスを当てているので、成田さんにも事務局を担っていただいています。

成田:そうですね。もう一つは、これまで海外のプロジェクトで、子ども参加の仕組みを作っていく中で、子どもの力ってすごいなって学んだんですよね。

やり方によっては子どもたちがちゃんと意見表明して、学校の環境を変えたり、地域の課題に、おとなと一緒に取り組むことができる。そうやって村を変えていったのを見てきたから、これは日本でもできるといいなって。そういうことをもっと増やせるといいなと感じましたね。

だから子どもの力を発信してそれを伸ばす。可能性は沢山あるし、それを引き出すための子どものエンパワメントをこれからもやっていきたい気持ちです。

仕事して、家事して、子育てして、資格勉強して

青井(司会):あ、質問来てますよ。 (YouTubeのチャット欄)

「お子さんがいらっしゃる中で仕事と国家資格の取得って大変だと思うんですけど、どうやって両立してたんですか?」

子どもとの関わり方を学ぶだけであれば資格は取らなくても学ぶことはできると思うんです。資格取得するためには実習とかもあったと思いますし、保育士だとピアノとかもある。

資格を取るのと勉強するのとだとかなりハードルが違うと思うのですが、お仕事や子育てもしながら資格を取ろうというそのモチベーションはどこから来るのですか?

成田:勉強するなら資格取っちゃえばって思ったのと、社会福祉士の方はもっと専門職としてのネットワークがあるんですよね。社会福祉士の人たちと一緒に学ぶことがすごく色んな学びになったりとか、仕事の幅とかも違うんだろうなっていうこともわかったので。

青井(司会):「勉強するなら資格取っちゃえ」っていうのがすごいなと思います。でも両立の大変さは、垣間見えてましたね。「きのう深夜に勉強したから今日は寝不足です」と言ってるのを聞いたりとか…。

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成田:そうね、大変(笑)楽じゃなかったし、保育士の資格は3年以内に取得すれば良いので、ゆっくりできたんです。けど、社会福祉士は一発勝負でした。しかもそれは子どもが生まれてからだったのでしんどかったです。

子ども寝かせてから、家事やってから、深夜3時4時まで勉強して、眠気まなこで仕事するみたいな。でもそれは毎日やってたわけじゃなくて、本当にラストスパートで。実習をするためにACEで仕事を休ませてもらったりとかもしたので、職場の理解があったからできたっていうのはすごく大きいと思いますね。

杉山(司会):成田さん、そのために少しお休みの期間もあって。皆で応援してるよ~、遅くまで勉強してるね~っていうのをFacebookで見たりもしましたね。

成田:このために休ませてもらう、っていうのを宣言してるから

合格しなきゃ!なんとしても!

と。私は外にやる!って言って自分にプレッシャーをかけるタイプなんだなって思います。

杉山(司会):開拓しながら、また自分にプレッシャーも与えながら。でもなんか成田さんの生き生きしている様子もそこでは感じるんですよね。子どもの可能性を信じて伸ばす、そのためにこれが大事だ!っていうことをつかんでらっしゃる。忙しいながら、そして眠気眼ながら、チョコラBBを飲みながら!っていうところも。

成田:あとカレ・ド・ショコラね。

杉山(司会):カレ・ド・ショコラ(笑)そうそう、やってるな、って思ってました。

成田さんの軸、「生命の祝福 どんな暗闇に会っても 希望の光を見つけたい」

杉山(司会):そんな成田さんにとって、軸にあるもの、大事にしたいものっていったい何ですか?

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成田:ちょっと恥ずかしいんですけど。

命の祝福、命の尊さとかを祝福するっていうこと。本当につらいこと、目の前に苦しいこと、痛み、小さかれ大きかれ誰しもそういうのはあると思うんです。その中でも希望の光とか、自分の可能性とか、そういうのを見つけてやれるといいな、って。

自分の中にもそうですし、周りの人たちにもそういう風になってほしいというのはありますね。

杉山(司会):素敵です。成田さんの生き方がそれこそ自分の可能性を広げるというところで、私自身も成田さんの生き方に影響を受けているところがあります。

成田さんがそうやって希望の光を放っていく。その放っていくものを周りの人たちがまた浴びて、また放っていく。成田さんの周りから色んなものの循環が生まれているなって思います。

ぜひ、引き続き、体は壊さない程度にACEの安心安全をいつも願ってくれる成田さんでいてくれたらいいなあって。ACEのお姉ちゃん的存在でいてくれると嬉しいと思います。

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YouTubeアーカイブ動画はこちらから

【ACEトークvol.2:前編】はこちらから


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