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#17 雪隠と留学 [第3部 スペイン編] ep.V「パエリアとタパスと酒」

 杉田さんが遅れてスペインに到着したので、約束していた通りパエリアを食べに行った。マドリードの大通りである、グラン・ビアに近い店で、下手なスペイン語でなんとか注文を済ませた。

このパエリアの旨さを表現するという点において日本語はまだ欠陥言語である、と言わざるを得ないだろう。

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 同じスペイン語のクラスのオランダ人の友達に誘われてバルに行った。オランダ人が三人と日本人が一人という組み合わせだったが共通言語は英語なので終始英語で会話をした。

彼ら同士はオランダ語を話せるのに英語を話すことを嫌がるそぶりはほとんどなく、聞いていないところでも英語で話していた。噂にも聞いていたが、オランダ人の英語力は非常に高く、外国語を話すことにストレスを感じていないように見えた。

やはりヨーロッパ人は違う国と言えど、ヨーロッパの歩き方を心得ているな、と感じた。

 狭い通路が奥まで続く昔ながらのバルで、椅子は全くなく、壁際の申し訳程度の一見棚のようなところをテーブル代わりに使う。店内は人で埋めつくされ、立ち飲みということもあり、人との距離が近い。

この時食べたパンの上にハムやトルティーヤを乗せたタパスは飲酒促進作用のある危険な食べ物だった。

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パエリアもそうだったが、スペイン料理は全体的に味付けが濃い目だ。じわじわと喉が渇き、昼間の強烈な日光と相まって体が水分を欲する。日本と違い、一杯の水にも料金がかかる。

どうせお金かかるならお酒飲んじゃってもいいよね、という気分に自然となる。しかもグラス一杯のワインや、ビールならほとんど水と同じ値段か、店によっては水よりも安いこともある。そりゃあ酒飲むよ。

次回予告『雪隠と留学 [第3部 スペイン編] ep.VI「寿司屋で虎を食う」』

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