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『AHIRU LIFE. アヒルライフ』 との出会い

仕事中に突然、何をすれば良いのか分からなくなり、その翌日から1週間休養しても体調が悪くなるばかりで、休職することにしました。
精神科を受診して適応障害と診断されますが、薬をいろいろ試してみても体調は全然良くならず、このまま働けなくなるのではないかという不安に襲われる日々でした。

そんなときに出会ったのが、SANAE FUJITAさんの記事『ジュエリーデザイナーをやめてアヒルを描きはじめた理由』でした。

SANAE FUJITAさんは、"AHIRU LIFE. アヒルライフ" というページで、人みたいなアヒルが繰り広げるショートストーリーを創作されています。『ジュエリーデザイナーをやめてアヒルを描きはじめた理由』に書かれているように、アヒルを描くはじまりになった出来事は、仕事中に「突然頭が回らなく」なって、退職したことでした。

仕事中に異変が起きる、退職したのに落ち着いてゆっくり休んでいられない、働いていないことへの罪悪感…退職してからの心境が私の状況にとても似ていました。
しかし、私は体調が好転しないことに絶望して落ち込んでばかりなのに、SANAE FUJITAさんは自分の心地良いように生きるために道を切り開き、活躍していました。そのことに感銘を受けました。

やってみたいとか知りたいという感情はごく自然に湧いてくるものです。ぽっと突然に湧くその思いとは、自分の中の望みの欠片なのだと思います。

『ジュエリーデザイナーをやめてアヒルを描きはじめた理由』 SANAE FUJITA(AHIRU LIFE. アヒルライフ) 

一体自分に何ができるのだろう…わかりませんでした。
でも当時、一つだけ明確に実現したいことがありました。それは、とにかく心身を動ける状態に回復させることでした。
前回の記事で、仕事のことは頭から消して体を治すことに専念しようと思えるようになった経緯を書きましたが、このように思えるようになったのは、間違いなく"AHIRU LIFE. アヒルライフ"との出会いがあったからです。

"AHIRU LIFE. アヒルライフ"は、何がきっかけで物事が進んでいくのか分からないし、それが直線的に進んでいくとは限らないということも教えてくれました。

私は、特に仕事を通じてですが、因果関係、予想と結果、結果と結論というように、「物事がひとつの線でつながっている」という考えに囚われていました。実際には、物事は無数の線でつながっていて、何がどのように影響しあって進んでいくのか分かりにくく、だからこそ予想外のこともたくさん起きるのです。
事実、私の症状が「仕事を休めば治る」というように、直線的には進まなかったのです。私の場合、「回復」とつながっていたのは「休職」ではなくて、「本」や「自然(生き物)」、そして「AHIRU LIFE. アヒルライフ」といった、病気の回復には関係なさそうなものたちも含まれていました。

このように、思いもよらないものが回復につながることが実感できてからは、「回復に良さそうなもの」を取り入れるのではなく、「明らかに今の私には合わないもの」を避けるようにしています。

こんなふうに発想の転換ができたのも、noteという素晴らしいサービスがあったこと、そしてSANAE FUJITAさんによって"AHIRU LIFE. アヒルライフ"が誕生し、そのnoteを私が読んだことがはじまりでした。

発想が変わったことによって、回復に対する考え方が変わり、諦めそうになった人生をまだ続けられています。

本当に感謝しています。ありがとうございます!

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