ゲームに負けるって難しい
昨日の夜は、子供たちと3人で「坊主めくり」をしていた。
「坊主めくり」とは、百人一首の絵柄がある札を順番にめくっていって、坊主・姫・殿(おじさん)のどれが出るかによってアクションが変わる、完全運任せのゲーム。(ルール参照)
疲れた平日の夜に、大人は手加減することを考えないでいいし、1ゲーム10分ほどで必ず終わるので、寝る時間との相談もしやすいゲームだ。しかも、幼児にも分かりやすいので、家族で楽しめるのもうれしい。
と、ゲームの説明が長くなってしまったが、昨日の出来事。
1ゲーム目が終わり、私が勝った(勝ってしまった…1ゲームで終わらせるつもりだったのに)。2ゲーム目で最後と約束して始めるも、また私が勝ってしまった。
4歳息子は負けたことがとても悔しく、大泣きして、家を出るとまで言い出す(違うゲームで負けた時は、本当に出て行ったこともあった)。正直、まだ水曜だし、もう寝る時間過ぎているから、スッと寝てほしいのに、彼の対応をしていた。
「今日は朝まで起きてる」「ゲームやりたいけど、もう絶対やらない」とか、正直面倒になってきたけど、途中から、負けることにここまで悔しがれるって、すごいなと感心してきた。
私たち大人は、負けることに慣れている。大小様々な負けを数えたら、優に1,000は越えるだろう。
彼は、まだ負けることの初心者なのだ。初々しいぞ。負けることが悔しがれるなんて、初心者の今のうちだぞ。存分に、悔しい気持ちを味わいつくすといい。
そんな話をして、23時を前に、泣きのもう1戦。
また、私が勝った。でも、彼は悔しながらも、笑顔だった。満足したんだろう。負けて悔しいと泣き叫ぶのも、今だけの宝物の時間だ。過ぎてみれば、そう思える。今日も、この時を共に生きよう。
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