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たかがビール、されどビール。

ビールと言っても本当にいろんな種類がある。最近はクラフトビールのブームもあってか、種類が多過ぎて自分の好みを見つけるのも一苦労だ。

わたしはもともとビールが苦手だった。多分若い頃に舐めたビールの味(母が好んでいたのはキリンの瓶ビールだ)が苦すぎて、そこから毛嫌いしていた気がする。

スミマセン、未成年の時です。でもわたしくらいの世代ぐらいまではちょいちょい聞く話なんですよね。親が飲んでて不思議そうにみてたら、一口舐めてみるかと言われてペロってして悶絶するっていうの。もう時効なので、母と共に許してください。

ただ、何かのタイミングでZIMAが飲めるようになり、それが飲めるならビール飲めるよと言われてコロナビールを飲んで大丈夫なことに気づき。当時とうとうトップシェアになったアサヒスーパードライを飲んで、そこまで好きではないけど飲めることがわかって。

そこから世界各国のビールがあるなら、とイタリアンならモレッティ、ソーセージとヒューガルデン、ホームでのサッカー観戦のときはスポンサーのシンハービール等、いろいろ試して飲みやすいものがあることにも気づき。

今となってはクラフトビールも飲む。IPAや黒ビールのようなものも飲むことだってある。ただ、さすがに普段飲むビールの好みも決まってきている。そしてパートナーが飲むビールの好みとわたしのビールの好みは結構似てることもあって、そういう意味ではスーパーで購入するビール、つまり食卓で晩酌に呑むビールは決まっている。

その定番ビールに加えたくなるビールだった。

この小説を読むと、ビールについて急に詳しくなれる。まるで自分が知ってるかのように蘊蓄を語ることができそうな程解説されていて、小説の世界に入ってしまって隣の女子(主人公の絵里子)の話に耳を傾けながら、マスター(勝手に林さんを想像してしまってるけどたぶんもう少し若いめなのかな)のビールについての語りを聞いて、ひとりで「なるほどな」と思っていたら、突如小説の読み手に引き戻されたりするそんな物語。

読む前にも飲んで。読んでからも飲んだ。だからというわけではないが、定番ビールに加えたくなる美味しさなのだ。元からヱビスビールの味が好きというのもあるのかもしれないけど、ヱビスビールは冷蔵庫の定番ビールには含まれてない。

美味しさの秘密を知るのにこの小説を読むのも手、かもしれない。

#ヱビスの小説読書感想文

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