【肌断食体験記】長年のスキンケア常識を覆す5ヶ月
50代になっても吹き出物に悩んでいた私は、ある日姉から勧められて「肌の悩みがすべて消えるたった一つの方法」という本を読んでみました。モデルの冨永愛さんが「美の法則」という本の中で、「朝の洗顔は、ぬるま湯で洗い流すだけ」と言っていたので、その他のルーティンは変えずに朝の洗顔だけお湯洗顔にしてみたことがありましたが、大量の吹き出物が発生してしまいました。乾燥肌と吹き出物に悩み、朝晩のケアにいろいろな化粧品を試しましたが、肌はいつもつっぱる感じでした。
そんなとき、宇津木龍一先生の本で肌断食のことを知りました。
肌をケアをしているつもりでも、実は肌にはそれがストレスだったのかもしれません。忙しい毎日ですが、肌のために「何もしない」という新しい方法を試してみることにしました。
肌断食開始前のルーティン
肌断食を始める前のルーティンは、おそらく一般的なものだと思います。朝は、泡洗顔料で顔を洗い、その後、二種類の化粧水で肌を整えていました。何かの美容本に、化粧水は2種類つけるのがよいと書いてあったからです。その上に日焼け対策のためのUVクリームをしっかり塗り、BBクリームで肌色を均一にし、フェイスパウダーで仕上げていました。
夜は、ポイントメイク落としでアイメイクを丁寧に落とし、次にオイルクレンジングで顔全体のメイクと日中の汚れを落としていました。その後、泡洗顔料でさらに洗顔し、化粧水を二種類塗って肌を整え、最後に美容液で保湿と栄養を補給していました。
肌断食開始後のルーティン
肌断食を始めてからの私の日々のルーティンは、ずいぶんシンプルになりました。保湿に使うのはワセリン。これだけで十分であることを実感しています。そして、日焼け止めはほとんど使わなくなりました。宇津木先生によれば、「15分以内の外出であれば、日焼け止めをつけなくてもよい。もしシミができたら、レーザーで取ればよい」とのこと。
通勤と昼休みに外出するだけの平日は、ワセリンで保湿した後、キャンメイクのマシュマロフィニッシュパウダーを軽くつけるだけ。フェイスパウダーは肌に負担をかけず、さっと使えて、クレンジングが要らないので気に入っています。週末は外出や散歩で15分以上外にいることが多いので、宇津木先生の本で紹介されていたエメローゼンのVUVプロテクトを使用しています。VUVプロテクトは、Amazon等のネット通販では購入できず、メールで注文しなければならないのがちょっと面倒です。
このシンプルなルーティンに変えてから、肌は以前よりもずっと落ち着いています。とてもシンプルなので、忙しい中でも続けやすいですし、肌への負担が少ないと感じています。
肌断食初期(開始から3か月)の状態
肌断食を始めてから3か月目までは、化粧水なしで大丈夫なのか、肌がつっぱらないかと心配でした。ですが、ワセリンをつければ全く問題ありませんでした。ワセリンがしっかりと肌のうるおいをキープしてくれて、つっぱり感は一切感じません。吹き出物は、まだときどきできますが、肌断食を始める前と比べると、できる吹き出物は小さくなりました。
また、初めの頃は、急に薄化粧になったことで、人の目が気になり、恥ずかしいと感じることもありましたが、周りの人は自分のことをそれほど見ていません。人の目よりも、自分の肌の健康を重視することにしました。
最初の3か月で、肌断食によるポジティブな変化を実感しました。肌への過剰なケアが、実は肌にとってストレスだったのかもしれないと感じ、このシンプルケアを継続することにしました。
肌断食3か月目~約5か月(現在)の状態
肌断食を始めて約5か月、肌の調子は格段によくなりました。これまでのスキンケアやメイクの習慣を見直し、肌に本当に必要なケアだけをして、あとは肌自身に任せることで、肌は自らを健やかに保つ力を取り戻してきたように感じます。
吹き出物に関しても、以前と比べると明らかに出る頻度が減りました。そして、できたとしても以前よりも小さく、治りも早い。そのおかげで肌全体の調子も整ってきました。UVクリームを塗らなくても、シミやシワが増えたという感覚はありません。
肌断食を始めた当初は、シンプルなケアに変えたことで肌トラブルが増えるのではないかという不安もありました。しかし、肌断食を始めて5カ月の現在、肌には良いことしか感じません。肌が本来持っている力を信じ、ミニマムなケアに切り替えたことで、肌は健康的な状態を取り戻し始めています。
肌断食で苦労していること
肌の状態が良くなる一方で苦労していることは、アイメイクの落とし方です。宇津木先生の本では、ポイントメイクを石鹸と綿棒を使って落とす方法が紹介されているのですが、試してみるとなかなか難しく、石鹸が目に入って痛いのです。
そのため、自己流ですが、無印良品のオリーブオイルをコットンにつけて、アイメイクを落としています。できるだけ肌をこすらないように気をつけています。
ですが、コットンだけではアイメイクを完全に落としきれません。特にマスカラやアイライナーの細かい部分の汚れは落ちにくいです。そこで、オリーブオイルを綿棒につけて、そのような汚れを落としています。汚れは完全に落とさなくても数日経てば自然に落ちると宇津木先生がおっしゃっているので、少しの汚れは残ってもいいと考えるようにしました。
まとめ
この5か月の経験は、私にとって大きな驚きでした。何十年もの間、化粧水やファンデーション、クレンジングなど様々なスキンケア製品に頼ってきましたが、肌断食を通じてそれらが全く必要なかったことを実感しています。むしろ、これらの製品を使わないことで、肌はより健やかに、そして私の生活はよりシンプルで快適になりました。
朝晩のスキンケアやメイクにかかる時間が大幅に短縮され、その分、他のことに時間を使えるようになったのは大きな効果です。また、化粧品にかかっていたお金もかなり削減できました。もともとプチプラ化粧品を使っていましたが、湯シャンに切り替えたことによる効果と合わせて月に5,000円くらいは節約できているのではないでしょうか。
肌断食は、ただ単にスキンケア製品を減らすということだけではなく、肌と向き合う新しいライフスタイルを私に教えてくれました。今後もこの経験を生かして、肌の健康を第一に考えたケアを続けていきたいと思います。肌の性質や年代によっては、肌断食の結果が異なるかもしれませんが、特に同年代である50代の方には、ぜひ試してみていただきたいです。
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