今、必要なのはリフレ―ミングだ。

緊急事態宣言が発令され、外出の自粛が求められている。

まったく、ふざけた話だ。
外出の自粛なんて求められたら、
まるで、外出したくて仕方がないみたいじゃないか。

こんなに寒い日が続くんだから、
本音を言えば、家から一歩も出たくない。
できるだけお布団の中でうずくまっていたい。
Stay homeどころか、Stay dreamだ。

ふざけた話でイライラしているから、Stay angryだし、
Stay foolishに代わるいい言葉が見当たらないから、
私は未だにStay foolishだ。

明日は、だらだらと昼近くまでのんびりし、
濃いコーヒーを飲みながら、うまくもないギターで弾き語り、
家族から煙たがられて、お腹を壊してトイレにこもる予定なのだ。

それを、外出の自粛なんて、
まるで外出したいのを我慢しなければならないみたいだ。
繰り返すが、こんな寒い日は、お願いされても外に出たくない。

でも、外出の自粛なんてお願いされたら、
本当は外出したかったような気がしてくるし、
外出する権利を侵害されたような気分にさえなってくる。

子どもたちは、ワクワクしながら親の禁止を乗り越え、
ピンク色のゾウを想像しないでくださいと言われた人は、
ピンク色のゾウに頭の中を占領される。

繰り返しになるが、私は超インドア派で、
こんな寒い日は、一歩も外に出たくなかったにも関わらず、
外に出たかったような気がするじゃないか。


本当に外出の自粛が必要なのかの判断は、専門家に委ねるとしても、
目的を達成するための手段に全く工夫がみられない。

中学生のとき、学級委員会長という役職に就いたことがある。
当たり前だが、学級委員長の指示に従ってくれる人もいるし、
猛烈に反発する人たちもいる。
猛烈に反発する人たちに、頭ごなしに命令してもいいことはない。
良くて無視され、悪くて体育館の裏に呼び出されて、
たんこぶや青あざが増えるだけだ。

「廊下を走らないでください。」なんて言って、歩いてくれるのは、
内申点を気にする優等生くらいなものだ。
早く移動したい人は、廊下を走るに決まっている。

実際にそんなふざけたことはできないが、
廊下にワックスを塗って滑りやすくしたらどうか、
何人かは、ふざけて滑って大けがを負うかもしれないが、
その惨劇を目にした他の人は、慎重に歩くようになるかもしれない。

ベルトや服に万歩計を付けて、
歩数の少なかった人に加点やらお菓子をやるやら、
褒美を与えてみてもいい。

本当に外出の自粛が求められているならば、
外出したくなくなる思い込みをでっちあげろ。
ライオンが動物園から逃げ出し、山からクマが下りてこい。

死んだら何も残らない。燃やされ、煙になって世界に溶け込むだけだ。
でも、それに耐えられないから、天国も地獄もでっちあげる。
空から見ててくれるなんてメルヘンな夢を見る。
それでもいいじゃないか、ほしいのは、本当のことじゃなくて、
立ち上がって前を向く力なんだから。


これはインドア派を、本当はアウトドア派だったと思わせるための陰謀だ。
きっと高額なキャンプ用品を買わせるための広告だ。
引っかかってやるものか。
明日は、だらだらと昼近くまでのんびりし、
濃いコーヒーを飲みながら、うまくもないギターで弾き語り、
家族から煙たがられて、お腹を壊してトイレにこもる予定なのだ。

お読み頂いありがとうございます。記事が役に立てばうれしいです。このエリアまで読んで頂いた方が、これまでもこれからも幸せでありますように。