子育てなんかしてない

DON’T STOP THE CLOCK
時は止まらないでと願うほうが明瞭だ。


生まれてこのかた
子育てはしたことがない
わたしは4歳の息子がいる
彼は彼
私は私
私は彼を育てない
彼を育てるのは彼なのだ
また、
彼も私も何も育たぬときもある。

彼が私のことを母として見てもらっても結構だが
私は彼を一人の他人としてみている。

私からの彼への要求はない。

ただ、彼が物事をチョイスする段階において
選択肢を、広く持ち
その中で、自分がベストと思えるチョイスする
そんなふうな空間を作れれば幸いだ。

その反面。
大いに、日常において
彼は私の都合の良い彼氏だ
私の好きなところへ苦言一言も吐かずについてきて
一緒に楽しんでくれる
私の幸せが彼の幸せだと確信できる
揺らがぬ偏った愛である。

寝る前には必ず、coccoさんの南の砂の星の砂を読み
プラネタリウムシアターをつけて眠りにつく
これ以上の至福があるのだろうか
彼と共に眺める6畳一間の偽夜空の素晴らしさたるや。

ただ、私は他の世界をしっている
4歳の彼はそれを知らない
別の世界のことなら知っているかも知れない
そんなあなたののはじめては
つまり丸っとぜんぶ 私のはじめて
dont stop the clock

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