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ポスドクを、海外で(3)-書類準備のススメ(1)公募書類を読み解く・履歴書の書き方- #ポスドク総研


公募書類を書き始める前に

前回では、海外ポスドクのポストは大まかに以下の3種類に分けられることをお話しました。

グラントポスドク:グラントを獲得した上で、研究機関に受け入れてもらうポスドク
機関ポスドク:研究機関が設けるポジションで雇われるポスドク
プロジェクトポスドク:大きなプロジェクトのメンバーとして募集されるポスドク
今回は、実際に応募書類を準備する段階の注意点などについてお話します。

自力で研究費を獲得するグラントポスドクは少し別になりますが、機関ポスドクとプロジェクトポスドクに関しては、通常は機関または研究チームから出されている公募に応じて書類を準備する必要があります。そのため、まずは公募の内容、特にJob description, Criteria, Qualificationなどの部分をじっくり読み解かなければなりません。特に以下の点に注意してみると、応募書類の作成時にどのような点に重みを置くべきかが見えてくるでしょう。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ポストの種類と自由度

まずは機関ポスドクであるか、それともプロジェクトポスドクであるかを確認しましょう。概して機関ポスドクの方が自由度が高く、プロジェクトの方が具体的な仕事が決まっています。ただし、その中でも程度の違いはあるので、どこまで具体的なテーマ・プロジェクトに寄与することが求められているか、逆にどこまで自由に研究テーマを定めたり、「本業」以外のテーマに関与したりすることができるかについて、確認しましょう。

要求される領域

個々の公募では、特定の研究領域に限定されることが多く、場合によってはより細かく研究テーマが制限されることもあります。応募する前には必ず求められる領域・テーマと自分の状況が合うかどうかを確認する必要があります。

ただし、自分の領域にぴったり合致しないといけないわけでもありません。研究関心・手法・対象に共通点が多い近隣分野(例:心理学と行動経済学、マーケティング)にもアプローチすることは十分可能です。また、特に近年では研究領域の壁を破る分野融合型のテーマが推奨されることも多いため、敢えて新しい分野に飛び込むこともできます。

要求される経験とスキル

特にプロジェクトポスドクに当てはまりますが、公募において特定の経験・スキルが求められていることは多々あります。必ずどのような経験(例:大規模実証研究の実施)やスキル(例:統計手法、機材の使用や実験手法)が求められているかについて確認しましょう。

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