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非常勤講師の試行錯誤 :一コマの授業をどう構成するか(オンライン編)

 長時間化している大学の一コマの授業をどのように構成するか。対面授業について、休憩時間を挟んだり、メリハリをつけることで集中力の維持をはかる工夫をしているというお話をご紹介しました<https://acaric.jp/articles/phdaily/6445>。最後に新型コロナウイルス感染症対策として普及した、オンライン授業にまつわる試行錯誤をご紹介します。

 やはり、対面の授業とオンラインの授業とでは、アプローチが違ってきます。
講義の場合、どうしてもオンライン授業は、対面に比べて臨場感に欠け、受動的になりがちです。他者の目がないだけに、眠くなったり、集中力が途切れやすくなります。

リアルタイム講義: 非対面でも臨場感を演出する工夫

 リアルタイム配信の授業では、コメント機能、反応ボタン、アンケート等、オンライン会議システムのコミュニケーション機能が充実してきているので、それらの機能を活用し、双方向性授業を展開することも増えてきました。

また、匿名でのコメント共有・投影システムも注目されています。

例えば、パパパコメント
<https://papapac.com/>

というフリーソフトがあります。

元々はリクルートメディアテクノロジーラボが公開していたものですが、現在は有志によって運営されているそうです。

 ウェブサイトには、

”パパパコメントはコメントを画面に流したい人(プレゼンター)が作成した部屋に、コメントを流したい人(コメンター)がスマホ・タブレット・PCブラウザからコメントを投稿し、プレゼンターのPC画面上にみんなのコメントを流せるサービスです”

https://papapac.com/usage.html

とあります。「ニコニコ動画風コメント送信機能」という説明がイメージしやすいかもしれません。

 2009年頃にベータ版が公開され、2017年にリニューアルされたもので、大学の講義がオンライン化される以前から、一方的になりがちな講義式の授業を参加型、双方向式にする方法として、一部の大学の授業に取り入れられ話題になっていました。
講義中に下を向いて、いわゆる”内職”をしがちな学生の目と意識を授業の画面に向ける、またスマホをさわる動作をそのまま授業に取り込んでしまう効果を期待して導入したところ、学生からは匿名で参加できる点で好評を得ているという話もききます。

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