あのときの一言(12)「つまらんかったらまずは自分で変える。それでもつまらんかったら戻っておいで」
挨拶
こんにちは、みっつです。工学部、化学系の研究室にて博士号を取得したのちに、現在は国内の消費財メーカーで働いています。
この連載では、これまで大学院生活や社会人として過ごす中で出会った方からかけてもらった印象的な言葉について振り返っています。言葉をかけてくださった方や自分の当時の状況、その時の気持ち等を振り返りながら、その言葉が自分にとって重要だった理由や、今の自分にどう影響しているのかについて改めて考えてみています。
どのエピソードも些細な一人の体験ですが、自分にとっては重要な出来事でした。この記事を読むことが、かつての自分の境遇に近い方や、その周りにいるような方々が、なにか気づいたり考えたりするきっかけになったら幸いです。
今回紹介する一言
今月振り返ってみようと思う言葉は「つまらんかったらまずは自分で変える。それでもつまらんかったら戻っておいで」というものです。
博士号を取得したあと、別の研究室の教授からかけていただいたものです。企業に就職することに対して漠然とした不安があった自分に対して、激励の意味で言ってくれたものだと思います。
あの時
卒業式の日の話です。式を終え、学科・コースの祝賀会なども終了した後に研究室の飲み会に参加しているとき、たまたま同じ店で二次会をしている同じコースの研究室の教授を見つけて、話している中でのことでした。その教授には博士論文の副査をお願いしていたことをはじめ、学科内での発表会などでもお世話になることが多かったので、これまでの感謝の意を伝え、そのまま流れで話し込むこととなりました。ぼくが修了後に企業に就職することはその教授も知っていたことですが、大学との文化の違いや、どういう職種・部署に配属されるか分からない状態で不安であるということを伝えた返事として、上記の言葉をかけていただきました。また、あわせて「ちいさくまとまんなよ」ともおっしゃっていました。