パペットと話してみよう(不思議なご相談 後編)
今回は不思議なご相談という事で、ペンネーム『まだ見ぬ世界』さんよりのご相談に回答させて頂いております。その後編ですね。
前編の内容はこちら
後編部分に相当するご相談内容をかいつまんで申し上げますと、自分の過去世から話しかけられているような感覚になるときが時々あって、しかも、その内容から察するに、自分は過去世で何か、やらかしてしまったらしい。でもだからと言って、何をどうしたらいいのか分からないという事でした。
では、早速ですが、オータス君ことオーちゃんと二人で、このご相談にお答えしていこうと思います。
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それにしても、オーちゃん、過去世から話しかけられるなんてことがあるんだね。そのことにびっくりだよ。
オーちゃん「生まれてから死ぬまでの詳細な記憶でなくても、デジャブに似たような感覚で、自分の過去世の断片的な記憶を持つ人なら結構いるんだよ」
僕も実は、持ってるよ。夕暮れ時に五重塔を見上げて、『あぁ、立派な建物だなぁ』みたいな感慨に浸っている旅の僧侶の記憶が。その一部分だけだから、どの時代のなんて人かまではさっぱりわからないけどね。
オーちゃん「きっと、そういうのが前世の記憶ってやつなんだろうけど、大抵の人は気のせいとか、思い違いで片付けちゃうんだよ」
まぁ、確かに、前世の記憶よりも、テレビや映画で見た情景っていうほうが納得しやすいよね。それとも、前世の記憶だとしっかりと認識したほうがいいのかい?
オーちゃん「認識しなくていいよ。ほとんどの人が前世の記憶を持っていないのは、それが必要ないからだよ」
え、本当かい。オーちゃん。
オーちゃん「だって、そうでしょ。一からやり直してきてるのに、昔の記憶なんてあっても邪魔なだけ。そんなの、ゴミ箱にポイだよ」
うーん、確かにそうなんだろうけど。でも、やっぱり人って好奇心もあるからさ。本当に前世ってものがあるなら、それがどこの誰だったか知りたいのも人情じゃない?
オーちゃん「気持ちはわかるけど、思い出せないなら、それはやっぱり必要のないものなんだよ。思い出したところで、かえって、今の自分の足かせにしかならないってこともあるし。それに、前世の記憶がなくても、その人の人生に本当に必要なら、自然と前世の願いに沿った人生をおくるんじゃないかな。堯友さんにも、身に覚えがあるでしょ」
確かに、僕はお坊さんになんてなる気はなかったのに、結果として、こうしてお坊さんになってるからね。しかも、悔しい事にお坊さんになってからのほうが明らかに人生が好転してるよ。
オーちゃん「ね、本当にその人に必要なら、前世の記憶なんてなくても、ちゃんと必要な経験を得られるようになってるの。だからね、前世が何か口出ししてきても、スルーすればいいの。『うるさい、黙れ。いま、生きているのは私なんだから、負け犬は指をくわえて、黙ってみてろ』くらい強気でもいいんだよ」
別に、そこまで喧嘩腰にならなくても(笑)。でも、オーちゃんの今の言葉にはとても、重大なヒントが隠れてるよね。
オーちゃん「さすが、堯友さん。そう。死んでから、心残りをギャーギャー口にするなってことは、今を生きている人たちにも言えること。いざ、寿命が尽きてから、心残りを抱えることのないように、自分の人生を精一杯生きてほしいんだ。それが僕の願いだよ」
そうそう、泣いて、笑って、恋をして。色んな経験を目いっぱい楽しみ尽くして、あの世に行けばいいんだね
オーちゃん「そういう事。それが『思い残さない』ってことだからね」
今回、いかがだったでしょうか。前後編でお送りさせて頂きました。
ご覧下さった皆様にも、なにか心に残るものがあれば幸いです
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