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アフターコロナの海外旅行事情 -ヨーロッパ旅行研究会-

メンバーズ・コミュニティ「ヨーロッパ旅行研究会」の定例会(12/4開催)のテーマは、「1年を振り返って」でした。

「コロナ後に初めて海外旅行をした!」というメンバーを中心に、コロナのビフォー・アフターでの変化について話題が盛り上がりました。
大きく変わった点を中心に紹介します。

海外で安く泊まる方法 -ホテル事情-

ツーリズムの復活で、日本の観光地のホテルの価格が高騰しているように、海外の観光地のホテルの価格も高騰しています。海外の場合は円安が重なりWパンチです。
例えば、ノートルダム大聖堂近くのホテルの円建価格が約3倍になっていたそうです。
とは言うものの、観光客が集中する都市から外れると価格上昇はさほど大きくないようです。例えばパリから100キロメートル離れているルーアン(クロード・モネの連作「ルーアン大聖堂」で有名な場所です)では、価格高騰はパリほどではないそうです。安く泊まる選択肢の1つですね。ちなみに100キロメートルとは東京と湯河原や熱海程度の距離です。

オールジェンダートイレが設置-トイレ事情-

次はトイレ事情です。
東京では、2023年4月にオープンした東急歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレが、4ヶ月で女性用・男性用・多目的のトイレへ改修されたというニュースが流れていましたが、北欧では着実にオールジェンダーのトイレが増えているようです。
実際に旅行したメンバーによると「コロナ前は、空港や劇場等の公共の施設では男女別と多目的のトイレが多かったが、今は公共施設でもオールジェンダーのトイレが増えていた。男女の印が並べて掲示されていたり、トイレの掲示だけの場所もあった」とのことです。

手続きの自動化 -空港事情-

3つ目は、空港のグランドスタッフの減少と手続きの自動化についてです。
羽田空港では大きな変化はありませんでしたが、オスロやストックホルムの空港では、各航空会社のカウンターにスタッフの姿が殆ど見当たらず、様々な手続きの自動化が進んでいたそうです。

・チェックイン
チェックインには、事前のオンラインチェックインと、空港のカウンター(対人)もしくは自動チェックイン機で行う3種類がありますが、ヨーロッパの空港はカウンターでの対人対応は少なくなり、オンラインチェックインか空港での自動チェックイン機になるそうです。数台並んでいる自動チェックイン機の操作サポートするスタッフが1名だけだった空港もあったそうです。
日本国内の動きでは、ANAの国内線が2023年3月で自動チェックイン機のサービスが終了してオンラインチェックインのみになったようです。国際線も今後はオンラインチェックインが主流になるのでしょうか。

・手荷物の預け入れ
手荷物の預けはカウンターで対人で行うのがスタンダードだと思っていましたが、海外では自動化が進んでいるようです。
どんな機械なのかを知りたくてネットで検索をしたら、ANAやJALでは国内線、国際線の数か所の空港で「ANA BAGGAGE DROP(自動手荷物預け機)」「自動チェックイン機とSelf Baggage Drop(自動手荷物預け機)(JAL)が導入されていました。
荷物の預け入れも自動化が進んでいますね。

・出入国審査
出入国審査についても「自動化ゲート」が、国内の数か所の国際空港に設置されており、自動化が進んでいます。
ただ自動化ゲートを利用するためには、出国審査をする前に登録カウンターで自動化ゲートの利用者登録が必要です。この点は要注意ですね。
またこの自動化により、パスポートへの証印が省略されるようになりました。出入国在留管理庁のサイトでは、以下の説明がされていました。


パスポートの証印欄へのスタンプ(証印)は省略されます。スタンプ(証印)を希望される方は、自動化ゲートの通過後、出国手続時には航空機への搭乗前、帰国(上陸審査)手続時には税関検査前までに、各審査場事務室の職員にお申し付けください。上記の時点以後は、パスポートへのスタンプ(証印)の申出を受け付けることはできませんので、ご注意ください。


こちらのパスポートの証印の省略については、参加したメンバーから「証印は旅行の思い出の1つだったので少し残念」という声が上がっていました。

・税関検査場電子申告ゲート
帰国時の税関審査についても自動化が進んでいます。下記の税関局のサイトでは、2023年11月29日現在で国内7か所の空港で導入されています。利用には事前にスマートフォンでの登録が必要です。
詳細は、下記のデジタル庁の「Visit Japan Web」をご参照ください。

自動化で手続き時間が短縮できる点は良いと思いますが、事前の登録が必要なことや海外では英語の説明が前提になることを考えると、参加メンバーからは「不慣れな人やご高齢の方は大変になるな!」という声が出ていました。

キャッシュレス化 -通貨事情-

最後は、通貨事情です。
コロナ禍を経て日本ではキャッシュレス化が進みましたが、ヨーロッパの各国はより一層キャッシュレス化が進んでいるようです。
スウェーデンの地方の小さな無人駅では自動販売機さえなく、ネットで切符を購入するのだそうです。
キャッシュレスの話から発展して、「美術館なども事前予約が必要なケースが増えているので旅行前に情報を収集して準備が必要。現地まで行って入場できなかったという悲しいことは避けたい」との声が参加したメンバーから出ていました。
そして、なんと言っても「海外旅行にはスマートフォンが必須!」という結論になりました。それに加えて「WiFi等の通信事情の事前の確認や充電器の確保も大切!」という話で締め括られました。

アカデミーヒルズ 熊田ふみ子

#アカデミーヒルズ #メンバーズ・コミュニティ #旅行 #オーロラ #キャッシュレス #空港自動化 #オールジェンダートイレ




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