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地図を眺めて気分転換!!

メンバーズ・コミュニティの「天空のマップカフェ」の1月18日の定例会に、代表の太田弘さんが昨年の9月に出版された、とても大きな地図図鑑『鉄道開業150 周年 日本鉄道大地図館』をお持ちくださいました。
これは、2022年が日本に鉄道が開業して150年になることを記念して出版されました。(1872年(明治5年)に日本で鉄道が開業しています!)この本は、この150年の間に作成された様々な鉄道地図から150点が厳選された本です。
地図好きだけではなく鉄道ファンにとってもたまらない1冊!

横が約30㎝、縦が50㎝の大型本。
一人でも持てないくらい重い本です。


ところで、六本木ヒルズライブラリーには地図の大型本が何冊かあります。代表的な本を紹介します。

1冊目は、カラフルな色合いで目のとまる革命期・19世紀 パリ市街地図集成』です。

フランスの国旗のトリコロールカラーの表紙

この大型本には以下の3つの地図が掲載されています。
一つ目は、三角測量に基づく精度の高い現況図のヴェルニケ図(1791年)です。後世のほとんどの市街図のモデルになったそうです。パリ市街地の最高傑作といわれる地図です。
二つ目は1868年の行政区分図です。これは初めての公的実測行政区分図になります。街区・教区の境界、主要地点の標高などがカラーで示されています。
三つ目のペロー図(1834年)は、パリ12区を48街区ごとに作図した区分図になります。
これら3つの地図が収められています。

2冊目は、『近代アジア・アフリカ都市地図集成』です。

サイズは「46X63cm」で143ページの大きな地図本です。

こちらには、19世紀末から20世紀前半までに作成されたアジア・アフリカ地域の詳細都市の地図が集成されています。その時代の帝国主義列強の植民地統治や経済収奪の舞台となった主要141都市の地図が網羅されています。例えば、韓国のプサン(釜山)、北朝鮮のピョンヤン(平壌)、ロシアのウラジオストク、中国のコワンチョウ(広州)やシャンハイ(上海)などです。
紀伊国屋書店の解説によると「日本帝国時代の官製旅行案内書に収録された各都市地図を国別に掲載したもの」とのことです。

3冊目は、『ニューヨーク都市地図集成』です。

こちらの地図帳も「46X63cm」の大きさの大型本です。

1626年に始まったニューアムステルダム時代から、独立戦争を経て、日本の岩倉使節訪問まで、都市発達の結節点を選んでまとめられた、様々な時代のニューヨークの地図本です。17世紀~19世紀に作成された詳細大縮図と現代の官製地形図を収録されているので、現代との比較考証も可能です。
この本の紀伊国屋書店の説明は、「天空のマップカフェ」の代表の太田弘さんの解説です。

紹介した大型本だけではなく、ちょっと変わった地図の本がアカデミーヒルズのライブラリーにあります。

大型本も含めて地図に関する書籍は、
アカデミーヒルズのグレートブックスライブラリーに配架されています。


そして、最後に紹介したいのは、「通称:江戸マップ」です。

アカデミーヒルズのオフィスメンバーゾーンのミーティングルームの壁一面にある
江戸時代のマップのタペストリー

タペストリーですが、しっかりと再現されています。
中心に「御殿」(江戸城)があり、その周りに内堀・外堀があります。そして現在の国道20号の甲州街道として掲載され、現在の溜池付近は池になっています。そして六本木という地名も明記されています。
海外線の近くに増上寺があり、現在の港区は名称のごとく海岸線に近かったことが分かります。


調べたいことが発生すると地図を使いますが、そうではなく“そこはかとなく”地図を眺めると、意外な発見が多々あります。
気分転換に、地図を眺めてみるのもいいかなと思いました。
是非、お試しを!!

アカデミーヒルズ 熊田ふみ子

#アカデミーヒルズ #メンバーズ・コミュニティ #地図 #鉄道 #江戸時代 #気分転換



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