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BGMの効果

今年の2月にアカデミーヒルズのPodcastがスタートして、既に45本の番組が公開されています。(2022/8/26現在)
現在は、毎週水曜日に新しい番組を公開しています。

このPodcastのテーマ曲やBGMを作曲してくれたのは、ライブラリー事務局の津田真美子さんです。

3曲目のBGMを、先日公開したということで、改めてアカデミーヒルズのPodcastに流れる音楽についてお話をお聞きしました。

テーマ曲「Tokyo Bossa」

各番組の冒頭と最後に流れる曲が「Tokyo Bossa」です。
アカデミーヒルズに多様な人々が集い楽しく活動しているイメージを表現しつつ、六本木という都会のクールさを隠し味にしているそうです。
「人々が集う温かさ+都会のクールさ」という微妙なブレンドを表現するために、打ち込み(Desk Top Music)ではなく、ピアノやキーボードを実際に弾くことでアナログ的な優しさを加味して音を作ったとのこと。
最初からラテン系の曲が良いと思い、アップテンポなボサノバで躍動感を表現したそうです。

3つのBGM

  • 「East and West」#5「Z世代の観光に見る、新しい価値観」に使われています。この曲はシリアスなテーマを想定したものですが、トークの内容が堅いときも、どこかホッとできる部分を加える工夫をされたそうです。

  • 「おさんぽ」#14 「健康を保つための「飽くなき挑戦」~黒豆編~」などのBGMです。これは収録時のトークの可笑しさにインスパイアされて作った1曲とのこと。最初に浮かんだイメージは“サザエさん”で、最後はジャズに展開させ、“おさんぽ”のように景色が変わっていく様を表現したそうです。

  • 「Ole Ua, Ole Anuenue」#44「 編集者に聞いた「 Monocle 」の世界観とは…」でデビューした新しいBGMです。“Ole Ua, Ole Anuenue”は、“No Rain, No Rainbow”(=雨が降るから虹が出る)という意味のハワイの言葉で、「困難な出来事の先には、必ず良いことがある」という意味合いだそうです。この曲は、クールな中にも静かな情熱と土臭さが感じれられるよう曲にしたかったとのことです。

津田真美子さんの野望

お話をお聞きして、曲を表現する奥深さに驚くばかりです。津田さんの音楽に対する想いは下記のPodcastで語ってくれているので是非ご視聴ください。

ところで、津田さんは小学生のときに電子オルガンやピアノを習い始めて高校生までずっと続けられたそうです。
そして、大学生のときには結婚披露宴でのBGM伴奏のアルバイトを務め、なんと200回以上の披露宴で演奏された経験の持ち主です。
津田さんの考えるBGMの理想のあり方は、


決して邪魔をしない。メインのアクティビティ(スピーチや会食しながら会話など)の邪魔にならない。その場にいる人には意識されていない状態だが、BGMが止まった瞬間に「えっ何か変だぞ!」「もの足りない!」という感情が沸き起ること。


そんな存在を目指したいそうです。
今のPodcastは、インタビューを収録した後、編集担当者が今ある曲をバックに挿入しています。
しかし、津田さんとしては、収録された内容や流れに合わせて、その場で演奏しているかのように、もう少しフィットしたBGMにしていきたいそうです。
話題が変わった瞬間や、話し手の感情が変わった瞬間、そのような「瞬間」をBGMで表現する・・・・毎回は無理ですが、そんな番組をつくってもいいかなと思いました。ただその場合、BGMをBGMにしておくには勿体なく、主役にしたいですね。

ご自宅の愛用のピアノを弾いている津田さん。


アカデミーヒルズ 熊田ふみ子

#アカデミーヒルズ #ポッドキャスト #BGM #OleUaOleAnuenue #音楽 #作曲




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