見出し画像

成績を上げるためのマインドセット(その0)

久々の更新です。
元々noteは新型コロナウイルスによって教室に来られない生徒へのメッセージの意味合いでやっていたので、教室指導が再開した以上、直接伝えることが多くなっていてnoteは更新していませんでした。

が、こうやって文章にして残しておくのも便利だなと思いなおし、少しずつまた更新していくことにしました。

成績ってどうやったら上がるの?

塾にはみんなもちろん成績を上げるために来ていると思うんです。
でも「こうやったら成績が上がるだろう」という考え方はそれぞれ違っていて、みんな違ってみんないいとか言いたいんですが、中には致命的な誤解をしている人もいます。

だから今回は「成績ってどうやったら上がるの?」というお話をします。

成績を上げるための要素は本当に多いし、複雑なんですが、今回はあえてシンプルに4つにまとめました。

①知識
②理解力・記憶力・思考力
③分析力
④メンタル

まずは知識です。
これは単純な話で、そもそも漢字を知らなきゃ教科書が読めないし、英単語を覚えてないと英文は読めないし、元素記号を覚えてないと化学式は書けません。そういうことです。

次に理解力・記憶力・思考力です。
本当は認知(的)能力というカッコいい言葉でまとまるんですが、わかりやすく分解しました。これらが勉強に必要だということは見たらわかりますよね。
※今回のテーマではないので割愛しますが、ここに悩む生徒も多いです。これらはちゃんとトレーニングすればつく力です。

そして分析力
これもメタ認知能力というカッコいい言葉が本来正しいです。
自分が今何を覚えていて、何を理解していて、何がわからないのかを正しく分析する。自分を客観視する力のことです。
これはまぁ、重要性どころか存在すら知らない人もいるんですが、実は大事です(今回のテーマじゃないので雑です)。

最後にメンタル
これはやる気(モチベーション)やポジティブシンキングなどの考え方の部分です。簡単に言えばテストで悪い点を取ってしまった時に
「悔しい!次は絶対リベンジしてやる!」
という考え方なのか
「自分はバカだから勉強ができないんだ…。あーあ、次のテスト迎えるの嫌だなぁ」
という考え方なのか
みたいな話です。

一番重要なのはメンタル

先に書いた致命的な誤解
それはメンタルの軽視です。
勉強なんてメンタルが9割です。
成績が上がらない人の大半は、このメンタルを軽視して

・1日何時間勉強したらいいですか?
・どのテキストを使えばいいですか?
・どういう受験戦略にすればいいですか?

こういう部分ばかりに注目しています。

断言できますが
メンタルの状態が良くない生徒の成績は絶対に上がりません。
それは勉強時間が少ないとか、勉強法が良くないとか、受験戦略がどうとか関係ありません。
仮に塾の先生が「わかりやすく解説」してくれたとしても、変わりません。

稲盛和夫 かく語りき

稲盛和夫さんという超有名というか、もはやレジェンドな経営者がいます。
京セラ・KDDIを創業した人です。
その稲盛和夫さんは著書で「人生の方程式」というものを提唱されています。それは

人生・仕事の成果 = 考え方 × 熱意 × 能力

というものです。
考え方:-100点~+100点
熱意:0点~100点
能力:0点~100点

で考えるそうです。

例えば

【Aさん】
能力がめっちゃ高くて90点。でも
「まぁ、こんぐらいでいいだろ」
という熱意30点な仕事をすると
30×90=2700
【Bさん】
能力は低めで40点。
でも決して妥協しない仕事で熱意80点だとすると
80×40=3200

となり、能力の高い人を上回る仕事ができるよ
みたいな意味合いです。

ここまでは頑張った人は報われる的な良いお話なんですが、
怖いのが「考え方」です。
これは-100点~+100点まであります。
つまり、マイナスな考え方で臨んでしまうと、マイナスの結果になってしまうということです。
上述の2人の例であれば、
Aさんが+50点の考え方、Bさんが-50点の考え方をした場合

【Aさん】
考え方50点 × 熱意30点 × 能力90点 = +135,000点
【Bさん】
考え方 -50点 × 熱意80点 × 能力40点 = - 160,000点

になります。電卓使いました。
もう某マンガの戦闘力みたいになっていますが、重要なのは
マイナスな考え方で臨んでしまうと、マイナスの結果になってしまう
ということです。

さっきまでBさんは能力が多少足らなくても熱意でカバーする熱い男として活躍が期待されていましたが、考え方がマイナスになるだけで熱さが空ぶった可哀そうな人になってしまいました。

考え方 = マインドセット

稲盛和夫さんの人生の方程式は勉強にも当てはまります。
その中で「考え方」「熱意」がメンタルに当たる部分です。
そして考え方が重要というところも共通です。

勉強だと「やる気スイッチ」という言葉が流行ったりして
熱意(やる気)にばかりフォーカスする人もおられますが、やる気にマイナスはありません。
やる気はあった方が良いですが、やる気のせいでマイナスの効果が出ることはありません。あくまで効果が極端に低くなるだけです。

それよりも考え方です。
これはマインドセットと言い換えることもできます。

マインドセットについては下記のサイトが詳しいので是非読んでみて下さい。

このサイトではマインドセットは

マインドセットとは、これまでの経験や教育、先入観から作られる思考パターン、固定化された考え方のことです。簡単にいうと「無意識の思考のクセ・思い込み」です。

と説明されています。

今企業ではマインドセットが非常に重要視されていて、
マインドセット教育を会社として実施する企業も多くなっているようです。

それだけマインドセットの重要性に社会が気づいてきているということでしょう。
遥か前から人生の方程式の中でその重要性を訴えていた稲盛和夫さんの慧眼には恐れ入るばかりですが。

成績を上げるためのマインドセット

成績が上がっていく生徒にはある共通したマインドセットがあります。
例を挙げてみると

・「教わる」ではなく「学ぶ」姿勢を持っている
・失敗を悪いことだと思っていない
・自分を卑下するのではなく、やり方を改善しようとする
・面倒なことにこだわることが実はラクをする道だとわかっている
・勉強の中に楽しさを自分で見出している
・まずはアドバイスに従ってみる素直さと、それが正しいか疑ってみる心が共存している
・常に「試す」感覚を持っている

などです。
次回からこのあたりをテーマごとに書いていこうと思います。

もちろん授業で口頭で生徒に伝えてはいますが、
マインドセットを変えるためには同じことを何度も伝える必要があり、
そのためには文章で残しておいて読んでもらうのも有効だと思ったからです。

【アカデミー神戸進学会】
神戸板宿・宝塚山手台にあるコーチング型個別指導の専門塾です。「学習のプロ」が生徒の学力を細かく観察・分析し、学習法・計画法・キャリア形成に特化した指導をしています。 
現在
・個別最適化された学習
・自立学習を促すための指導法

についてのオンライン勉強会メンバーを募集しています。
ご興味のある方はTwitterからDMなど頂けますと嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?