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夏眠暁を覚えず

福岡に戻って、もう何年も経つ。

旧交のあった人たちとまた繋がり、新しく出会う人たちもまた増えていった。

疎遠になった人もいれば、病気で亡くなった人もいる。

離婚した人もいれば、親になった人もいる。

このサイクルが、この数年のうちで何回か繰り返されてきたように思う。

川の流れてゆくように、時の流れに身を任せ。

生活とは、無常とは、たぶんそういうものだろう。

自分はといえば酒量の激減してゆく一方、γ‐GTPが狂ったような値を叩き出した事以外、昔と殆ど変わっていない。

同じで私で、ここにいる。

時は8月。ここは福岡。明日は霧中。今日は眠い。

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