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恩師と呼べる方はいますか?

「あなたには恩師と呼べる方がいますか?」と質問されて、すぐに答えられる人はどのくらいいるでしょうか。

著名なスポーツ選手や経営者のストーリーを読むとよく自分の恩師の話が出てきますが、一般的にはそれほど多くの人が恩師のことを話題にしている感じがしません。

辞書によると「恩師」は「教えを受け、世話になった先生」という意味と書かれています。
そういえば、自分も学生時代にお世話になった先生がいた、と思い出す方もいるかもしれません。
恩師の定義を少し以下のように膨らますと、もっと心当たりのある先生の名前が出てきませんか。

1.自分のことをありのままに認めてくれた
2.自分の才能や能力を伸ばしてくれた
3.自分の考え方に影響を与えてくれた

これまで恩師と呼べる人がいないと思っていたけれど、もし、上記の定義に当てはまりそうな先生がいたら今からでもその先生を恩師として指名してはいかがでしょうか。

自分に恩師がいるというのは素敵なことのような感じがします。自分の今があるのはあの先生のおかげという感謝の気持ちが湧いてきます。そして、自分は恩師の期待に応えられているだろうかと振り返る謙虚な気持ちにさせてくれます。実際に会えなくても心の中で恩師の教えを守り成長を続けたいという励みにもなりますよね。

禅で「啐啄同時(そったくどうじ)」とう言葉があります。「啐(そつ)」は、卵の中の雛が内側から殻をつつく音、「啄(たく)」は、音に気づいた親鳥が外側から殻をつつく音。親子が同時につつくことで殻が破れます。この言葉を雛が生徒で親鳥が先生として、生徒と先生の息が合い共同作業で殻が破れ、生徒が成長する例え話として理解しています。

まずは、自分が殻を内側からつつく音を立てること、そうすると、新しい恩師と呼べる先生とのめぐり逢いがあるかもしれませんね。

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