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つまるところ結婚式ってなんなの?

先日結婚式と披露宴についての長文を書いたら有難いことに結構反応を頂きました。
前回は自分の結婚式・披露宴を中心に書きましたが、今日は結婚式を取り巻く慣習なんかについて書きたいと思います。

注意:死ぬほど長いです!!!(1万4千文字くらいあります)

一般的な結婚式ってどんなの?

結婚式ってまとめて呼ばれることも多いですが、最も一般的には結婚式と披露宴が行われます。
結婚式は新郎新婦が結婚を誓う儀式、披露宴は皆で飲食しながら結婚をお祝いする宴会と考えればいいと思います。

一番ポピュラーな結婚式は、キリスト教式でウェディングドレス/タキシードを来て教会で神父/牧師の前で愛を誓うあれですね。
次に有名なのが、神式の神社で白無垢と袴を着て三三九度の儀式を行うもの(あまり詳しくないのでこの程度の知識ですいません)。
一度だけ仏式も見かけたことがありますが、ちょっと珍しいかもしれません。

披露宴は結婚式の後で披露宴会場に移動して、大体はフランス料理のフルコースを食べながら、結婚を皆でお祝いする会です。

よくある流れ:
ゲストが受付でご祝儀を渡して席次表をもらって席につく → 新郎新婦入場 → 新郎挨拶 → スピーチ/乾杯 → 食事スタート・歓談 → ケーキ入刀 → スピーチ → 新郎新婦退場 → 歓談 → お色直し・再入場 → 余興/キャンドルサービス → 新郎父挨拶 → 新婦から両親への手紙 → 新郎挨拶 → 新郎新婦退場 → ゲスト退場(新郎新婦が見送る)

結婚式に出た人がそのまま披露宴に出るケースが多いですが、キャパの関係で式に出席して貰う人をさらに親しい人だけに絞るパターンもあるようです。

北海道や青森は会費制のようですが、他の地域では披露宴はご祝儀制のことがほとんどです。

1.5次回、2次会って何?

2次会は披露宴を1次会として、その後に行うパーティーです。
一般的には会費制で、披露宴よりくだけた雰囲気のお祝いパーティーですね。
2次会の幹事や司会等は新郎か新婦の友人が行うことが多いです。

よくある2次会:
立食形式で、ゲストは先に会費を払って入場 → お酒はカウンターで各自がオーダー → 新郎新婦入場 → 乾杯 → 料理はビュッフェ形式で各自取る → 余興 / ゲーム等 → 新郎新婦挨拶 → 新郎新婦退場 → ゲスト退場(新郎新婦が見送る)

1.5次回は披露宴をやらない人が、披露宴と2次会を混ぜたような感じで行うパーティーですね。
形式に決まりはないので、ある意味なんでもありです。

結婚式ってやらなきゃダメ?

やりたいならやる、やりたくないならやらない、これが基本です。
やったから正解、やらなかったから正解なんてありません。

でも人生そう簡単には行かないことも多いですよね。

ケース1:新婦がやりたい新郎はやりたくない(あるいはその逆
ケース2:新郎新婦はやりたくないが、どちらかの(あるいは両方の)両親がやりたい
ケース3:新婦とどちらかの(あるいは両方の)両親がやりたいが新郎(とどちらかの両親)はやりたくない(あるいはその逆
ケース4:新郎新婦はやりたくないが、どちらかのなんだか知らん関係の親戚からゴリ押しされる
ケース5:新郎新婦はやりたいが、金がない

ケース1~3は話し合うしかないと思います。
両親とは最悪意見が合わなくてもいいと思います。
でも配偶者とお互いに納得感を持ちつつ合意に至れないと、今後の生活が少し思いやられます。
本当に結婚していいのかどうかまで含めて判断してもいいんじゃないかな…

ただでさえ結婚式の準備は2人の間でケンカがおきやすいです。実際僕もケンカしました。式中の音楽を何にするかっていうくだらないことでしたが。
ある意味ここでケンカしておいて、自分の伴侶となる人が本当はどんな人なのか知っておくのも悪いことではないのかもしれません。

仮に僕がやりたくない状態で親にゴリ押しされたら、僕ならどうするかな…
僕なら無視しちゃう気もしますが、それか、やらない or やる代わりに内容に文句はつけない のどちらかを選んでもらうかですかね。
あとは親族だけの小規模な披露宴をやって、友人とはパーティーのみにするとかかな。

ケース4は無視するしかないと思うんですけど、どうですか?
配偶者と遠い親戚どっちが大事ですか?

ケース5、できる範囲でやりましょう。
お金がなくても手作りする結婚式ってなんだか楽しそうな気がします。
無責任なこと言ってすいませんが。

2次会だけでもいい?

良いと思います。

でも2次会ってやはり親世代が混ざるには敷居が高いと思いますので、親や親戚をどうするかは考えた方がいいのかもしれません。
2次会全然行けちゃう親世代もいますね、実際に2次会を楽しんでるご両親を見たことあります。

やり方は自由ですし、組み合わせは無限にありますので、新郎新婦・両親・親戚・友人との付き合いと自分たちの考え方で好きなものを選べばいいのではないでしょうか。

例えば結婚式を行うにしても、2人きりでやる、2人+親でやる、ごく親しい人だけ呼ぶというように色々なケースがあります。

結婚式+披露宴をやるにしても、上のケースに組み合わせて、披露宴をごく親しい人だけでやる、友人だけ呼ぶ、家族親戚と友人だけ呼ぶ、親戚と友人に分けて1日に2回やる、家族親戚友人仕事関係呼べるだけ呼ぶというように貴方の考え方次第です。

平服でお越しくださいとは?

これ、トラップです。
平服=普段着って思っちゃいますが、違うんです。

平服は正装しなくていいですよって意味で、正装は男性ならタキシード、女性ならアフタヌーンドレスかイブニングドレスになります。
一方、平服は男性ならスーツ女性ならワンピースやアンサンブルスーツなどになります。

つまり私服ではありません

招待する側が本当に私服で来てほしかったら、「平服でお越しください」じゃなくて、気取らないパーティーなのでスーツやドレスでなく私服でお越しくださいって書けばいいのかな?きっと。

受付って誰に頼むの?

披露宴や2次会ではご祝儀や会費を集める受付がいますよね。
あれは誰がやってるかというと、新郎新婦の親戚や友人がやっています。

僕たちも友人にお願いしました。
お願いする時は手伝ってもらったお礼にちょっとしたものをプレゼントしましょう。

なんで結婚式って高いの?

いくつかの要因が組み合わさって高くなってしまっていると思います。

まず、様式のせい。
本当に「結婚式」だけするなら大した金額にはならないと思うんですけど、「披露宴」をやるとなると披露宴の「一般的な」様式って準備するものがすごく多いんですよね。

招待状:@数百円~
席次表:@500円~
芳名帳:2千円~
ウェルカムボード:1枚云万円
ウェディングドレス・タキシード:レンタルでも十数万~とか20万~とか、最安でも数万円、買っても最安数万円、お色直ししたら倍額
ヘアメイク:3万円~
装花:高砂だけの最低限でも数万円~
ブーケ:1万円~
フルコース:@1万円~
飲み放題:@2千円~
ウェディングケーキ:@千円~
引き出物:@千円~
引き菓子:@千円~
紙袋:@200円~
会場使用料:10万円~
司会:5万円~
機材(プロジェクターとか)使用料:数万円~
フォトグラファー:5万円~
ビデオ:5万円~
会場使用料:10万円~

50人呼んだとしてこの最低限の内容でも100万円オーバーです。
新郎新婦がこの最低限でやったとしたら、3万円ご祝儀払った人が余ったお金で旅行してねって懐の深いゲストでないと、きっと怒ります。
如実にケチったなっていうのが分かっちゃうと思います。

まあ、豪華にしてもてなさないと駄目だという考え方自体どうかとも思いますが、ほとんどのゲストが3万円出すと分かっていてケチるのもどうかなというところです。

そして写真なんて5万円なんて格安で頼んじゃったら、出来栄えが残念で新郎新婦さんも後悔すると思います。

あとは式場が初めに出す見積には、最低限もしくは標準的なものしか含まれていなくて、やりたいことを追加していくとどんどん本番金額が膨れ上がってしまうみたいなケースもあります。

さらに、結婚式って基本的にリピーターがいないので、誰もが初めて式場を選ぶことになります。式場としては広告宣伝をしてまずは自分のところを知ってもらわないといけないので、ゼクシィに1ページ云百万とか払って広告を出すわけです。あとはウェディングフェアを開いて無料または安価での試食会で料理の味を見てもらう。このコストは誰が払うかと言えば式を行う新郎新婦です。

さらに言えば、披露宴に出るとお土産にもらえる引き出物や引き菓子が「内祝い」の一部となっているのも結婚式の費用(とご祝儀)が高額になる原因と思います。内祝いはおめでたいことがあったときのお祝いに半額相当をお返しする慣習ですね。香典返しという不幸時の慣習のお祝い版といった感じでしょうか。内祝いは元々は幸せなことがあった家庭がお世話になっている人達に幸せのおすそ分けをする慣習で、香典半返しとは起源もできた時期も違いそうですがいつの間にやらどちらも半返しになってます。

このように、披露宴っていう様式自体がもうお金かかる前提なんです。
新郎新婦も高いお金払って、参加者も高いお金払って、ウェディング業界だけが儲かってるんじゃないの?って気にもなっちゃいますよね。

自分たちの信条としてこの仕組を分かった上で必要もしくはやりたいことだと判断して、王道の結婚式と披露宴をするのは全然いいことだと思います。
ただ、皆が皆これ本当に必要かな?と思っていてもなんとなく慣習だからやってしまうものもある気もするんですよね。
かくいう僕も余興とかスピーチとかはカットしまくりましたけど、一般的な披露宴のフォーマット自体には則ってやりましたからね。

あとは披露宴はそれなりにフォーマルで「きっちりしている」ので、年配の方ほどちゃんとやらないと駄目だという思い込みがありそうな気がします。

三澤武彦さんの新日本の結婚式の歴史がすごく分かりやすかったのですが、今の形の結婚式・披露宴ってせいぜい50年くらいの歴史のようです。
でも皆がやってるからやらなきゃ駄目なものという幻想を皆で共有しているのかもしれませんね。

たった50年の歴史なのに、それ以上生きている年配の方がやるべきものだと認識しちゃうのは何故でしょうか…
それだけ昔はメディアや広告の力が大きかったのかもしれません。

式場提携先を使わないと持ち込み料を取られるのは何故?

これもなんで結婚式って高いの?の理由のひとつなんですが、上に挙げた結婚式に当たって準備しなければいけないものは、結婚式場のラインアップで一通り全て揃えることができます。まあ当たり前といえば当たり前ですが。引き出物ならA社とB社とC社から選ぶことができます、というような具合に選択肢もあります。

ここで、選択肢にないD社のものを使いたいという場合はどうなるでしょう?
多くの式場では「持ち込み料」を取られます
うちのラインアップにないものを使う場合はお金を払ってねというわけです。
例えばウェディングドレスを持ち込んだら5万円~10万円も取られたりします。

なんでこんな持ち込み料なんてものがあるんでしょうか?
それは、式場との提携先が式場経由で受注したら、式場へ何%(もしくは何十%)かバックされる仕組みがあるためです。
式場からしたら、提携先のものを選んでもらえれば自社の売上になるけれど、外部のものを使われたら1銭にもならないのです。

自社でいいものを揃えきれていない、もしくは高いから外部のものを使いたいのに、そこにお金を出させるという仕組みはいかがなものかと思いますね。

コストを抑えようと外部から安いものを探しても持ち込み料を取られる、一方で提携先のものを使用したとしても当然そこには式場へのマージンが入っているわけで、直接頼むよりは高い価格になっている、どっちに転んでも高くなってしまうわけです。

会場を選ぶに当たっては持ち込み料の有無をぜひ確認しましょう。
もちろん持ち込み料がある会場は全て駄目だなんてことはないですし、あったら絶対に契約しないでおきましょうということではないです。

持ち込み料があると自分好みの式を挙げる選択肢が狭まりますし、高めになる可能性がありますよというお話です。

僕個人としては、持ち込み料を取らずに新郎新婦がやりたい結婚式を一緒に作りましょうという姿勢の方が好感が持てます。

実際に僕たちが挙式したレストランでは持ち込み料が一切かからず、装花を外部のお花屋さんに依頼したのですが、飾り付けの仕方や花瓶を用意してゲストに持って返ってもらうという方式が前例がなかったらしく、式の後でプランナーさんから「装花にこんなやり方があるなんて勉強になりました」と言ってもらえました。
この姿勢、なんというか素晴らしいと思いませんか?

ご祝儀ってなんなの?

金額は自由です。
自由なんですけど、1人なら3万円以上(若い人なら2万円?)、2人なら5万円以上という暗黙の了解があります。特に若い方にはなかなかきつい金額ですよね。

きちんと調べたわけではないですし諸説あるようですが、ゲストがホストにもてなしてもらうに当たってその金額を自ら負担する慣習という意味合いから金額が決まっていないようです。

ご祝儀制の披露宴になると当然引き出物や引き菓子といった内祝いが返ってくる前提になります。また、これにコース料理台と飲み物代を含めると実際には払ったご祝儀の2/3くらいはご祝儀を払った人に返ってきてる計算になるかと思います。残りは会場や衣装へのお金に消えています。

結局披露宴が会費制でなく、大体1人3万円+新郎新婦負担分の規模が「普通の」ものだと何故か認識されてしまっていることがこの制度がなくならない原因でしょうか。

ほぼ1人3万円もらえるので、新郎新婦が見栄をはらなければ赤字にはなるが分不相応な出費にはならない程度のものを、結婚式業界もまずは「標準」のものとして提示してくる構図があるんじゃないでしょうか。

ピン札の必要がある?

マナーではピン札とされていますね。新しく門出を祝うという意味合いで古いものではなく新しいお札を渡すと。
この慣習がいつから始まったものなのか知りたいと思ったのですが、インターネットの海の浅い上の方に潜っただけでは分かりませんでした。

実際頂いた側としては、正直よく覚えてないのですがピン札じゃない人いたっけな?
カウントはお手伝い頼まずに自分でやったのですが、ピン札じゃなかったから悪印象かっていうとそんなことはないです。
特に仲の良い友人同士なら別にいいんじゃないかな?って僕は思います。
友人同士ならこれが原因で関係が悪化することなんてないだろうし、もしこれが原因で悪化したんなら悪化するべくしてしたというか、お互いのことを分かってなさすぎだったというか、そんなんでいいんじゃないでしょうか。

一方で、会社の上司とか同僚とか後輩とか親戚とか、関係がそこまで密でない人に対してはピン札にした方が「無難」です。
会社の上司にピン札にしなかっただけで常識がないやつと思われるリスクをわざわざ犯すかという話ですね。
もちろん、そういう「無難」な「慣習」を全て否定するというポリシーがあれば、信じる道を突き進めばいいだけ。まあ、そんな人はピン札にするかどうかで悩んだり面倒くさいって思ったりしないか。

ご祝儀袋とか面倒くさくない?

ご祝儀袋を用意するのも面倒くさいですよね。
あれ、実はもらった側が開けるのも結構面倒くさいんです。

100人近い人達から頂いたご祝儀袋のあの、くるんってなってる部分、あれなんて言うんでしたっけ?我ながらアホっぽいな。
ああ、「水引」らしいです。僕の脳にはそもそもインプットされてなかった。

とにかく、その水引をひたすら取る作業は中々に面倒でした。
ただ、それぞれのゲストのご祝儀袋に一つとして同じものがなく、色々な形と色があったのは面白かったので、作業としては楽しかったです。

ご祝儀袋の水引の形にも、結婚式に使っていいものと駄目なものがあるんですよね。いい加減にしてくれ!って思いますが、まあインターネットがあればいつでも調べられます。僕も結婚式に出る必要がある度にこれどうするんだっけ?って調べてます。

ご祝儀袋だけでも面倒なのに、マナーとしてはさらに袱紗(ふくさ)に包むのが正解らしいですね。袋を包む袋に入れると。

これも若い人が若い人の披露宴に出るなら、いらないんじゃないですか?
袱紗に入ってないから、お前は駄目だ!なんて言う人いないでしょう。
大体上にも書きましたがご祝儀袋を受付で受け取るのは、新郎新婦の親戚化友人で若い人が多いです。ここで問題にする人は少数なんじゃないかと。

ただし、またこの話になりますが、すごく目上の人に対してとか、自分が例えば会社の社長とかの肩書を持って仕事上の関係で出る披露宴に出るってなったら、やっぱり相手の心証を害しないために「無難」に行きたいので、きっと用意しちゃうんだろうな、袱紗。そんな機会ないと思うから心配するだけ無駄けど。

常識とマナーと無難と

今回ここまでこの記事を書いてて思ったんですが、結婚式の「マナー」とか「常識」がなんでそうなっているのか誰もよく分かってないのに従うべきものになっている全ての元凶は、こうしておいた方が「無難」だからという、まさに「無難」にある気がしてきました。

内祝いだってしなければ失礼と思われるリスクを避けるために「無難」だからやってるんですよね。
僕は恥ずかしながら内祝いという慣習を結婚するまでちゃんと知らなくて、妻が正式な場でもらった側としてはやって当然という人だったので、そこで初めて実際に手配しました。
貰った側としてはありがとうという気持ちでやっていました。

ただし、渡す側としては正直半返しは全くいらないです。
というかむしろしないで全額受け取って欲しい。
姪っ子に入学祝いを渡してきっちり半返ししてくれちゃった時があったんですが、しっかりしてるな!と思うと同時に、内祝いは「本当に」いらないってちゃんと言っておくんだった!失敗した!!って思いましたね。

他のマナーだって、マナーを破ることで相手の気分を悪くさせる可能性があるから、それを避けるために「無難」だから従っているものが一杯あると思うんです。

マナーが一旦マナーとしてある程度定着してしまうと、マナーに従ってない人達のことを非常識だと思う人達が出てきます。その人達にとってはそのマナーは「常識」なので、シチュエーションに関わらずマナーを破ることが「非常識」なんですよね。

もちろんマナーが生まれるにはそれなりの理由がちゃんとあって、でも時代を経てそもそもマナーが生まれた理由の背景にある環境自体が変化してしまってそのマナーの本来の意味が失われつつあっても、一旦そのマナーに従わないと「非常識」という社会の合意ができてしまうと、それを覆すのは中々に難しそうです。

六曜って気にする?

大安とか仏滅とかってやつですね。

僕はほとんど気にしないんですけど、妻が気にする人だったので一応それなりに気を使いました。あくまでもそれなりです。

ここは本当、夫婦の考え方次第だと思います。
そんなのは関係ない!自分たちの気持ちが大事なんだ!というのも立派な考え方。関係ない人達にそれを守らないことで非難される筋合いはないですね。

仏滅の結婚式に出るのが嫌だなんて人はいるのかな?
僕は他人の結婚式の六曜を調べるなんてことはしないですし、きっと家族・親戚以外気にしないんじゃないかな。

逆にゲストとして呼ぶ予定の家族や親戚がすごく気にする人達だったら面倒ですね。
結婚式の話はどこまでいっても誰にどう気を使うかでしかないので、仏滅の結婚式なんて縁起が悪いから出ない!という親や親戚がいたとして、その人のために自分達のポリシーを多少曲げても合わせることができるほど相手のことを好きかどうか次第な気がします。

ウェディングプランナーって必要?

結婚式を行える会場(専門式場、ホテル、レストラン)には通常ウェディングプランナーがいます。

会場と契約すると担当のプランナーさんが1人ついて、結婚式・披露宴準備をするに当たって相談に乗ってくれたり、準備するべきものについて選択可能なオプションを提示してくれ、オプションを選択したらその内容で手配をしてくれます。

新郎新婦はとりあえずプランナーさんを窓口にして、全てを手配していくことになります。仕事をしながら結婚式を準備していくのは中々に大変ですし、ほとんどの人は初めての結婚式、何をいつまでに決めなければいけないか分かりません。プランナーさんを通すことで、いつ、何を、どう決定すればいいか舵取りしてくれて、やりたいことができるのかできないのか、できるならいくらかかるのかを示してくれるというわけです。

ウェディングプランナーを通さないで自分たちだけでやることはできるんでしょうか?
その場合は、そもそも結婚式を行ってない・行ったことがない会場という選択肢になると思います。会場側としてもこの人に聞けば何がどう手配されているか分かるという窓口がいなくなっちゃうわけで、うちでやるならプランナーを通してくださいという話になるかと思います。

ただし、「常識」と思われてる結婚式・披露宴にしないなら、面白い選択だと思います。
常識的な提案が出てこないなかで自分たちだけで全てを決めるわけで、チャレンジングですね。
その代わり、全てを自分たちで手配することになるので、手間と時間はとてつもなくかかると思います。

よいウェディングプランナーを見極める方法は?

よく聞くウェディングプランナーに対する不満としては、営業のプランナーと手配のプランナーが完全に別になってる会社も多いということです。
結婚式場を見に行って、説明してくれたプランナーさんがものすごく気に入ってここでやりたい!!と思って契約したんだけど、後日ついた担当プランナーは全然別の人なんてケースですね。

そもそも担当プランナーって式の半年前くらいにならないと決められないみたいです。ウェディングプランナーは一般的に担当する式の数も多くかなりの激務で、入れ替わりも激しいと聞きます。

式場を見に行ったら説明してくれるプランナーに、仮に契約したらそのまま担当になってくれるかどうか聞いてみましょう。
口コミを見てるとこの質問に嘘で返ってくることもあるというから、回答を丸々信用できないのが怖いところですが…

僕が実際に式場選びをする際に基準にしてたのは、以下の点です。
・良いことばかりでなく、その会場が得意なこと苦手なことをちゃんと把握して回答しているか(自社のメリットだけを押してくる会場はその時点で切ってました)
・こちらの反応を見た上でリアクションしているか(質問に対してちゃんと回答しているか)
・必死さがにじみ出ていないか(今日決めれば○○%引きです!とかあり得ないです)

あとは、プランナーさんがきちんと連絡をくれないとか、頼んだことをやっておいてくれない、に加えてきちんと謝罪してもらえないとかがあれば、すぐに担当替えを要求することでしょうか。普段から連絡漏れがある人が、本番になったら急に完璧にできるなんて考えづらいですからね。

一方で、上にも書いたようにプランナーさんは激務です。人間誰しもミスはするし疲れていればなおさらミスしやすくなるので、担当の方が誠意をもってやってくれてるかどうかが重要かなと思います。

僕たちがお願いしたプランナーさんは良い方でしたよ。
そりゃ多少のミスはありましたけど、一生懸命手伝って頂いたし、結婚式が終わった後でもレストランに行く度にお話してました。
プランナーのお仕事は辞めてしまったみたいですが、今でもFaceBookでつながっています。

友達にカメラマンを頼んでもいい?

友達が一眼レフを持っていて、写真撮るの上手だから、会場提携のカメラマンは高いしお願いしていいかなぁ?って相談を受けたら、僕は全力で止めます。僕が撮る立場でも、他人が撮る立場でも止めます。
というか、僕が頼まれたら全力で断ります。

結婚式を撮影するのは普通のポートレートや風景やロケ撮影とは全然違います。結婚式って分刻みでスケジュールが進行していってしまうので、いつ何が行われるかをきちんと把握して、かつ、場面場面で絶対に失敗しないで撮るっていうスキルが要求されるんです。

なにせシーンの撮り直しが不可能なわけです。入場シーンちゃんと撮れなかったからもう一回入場してなんて言われたら殴りたくなりますよね。

さらに、照明がコロコロ変わるし会場によって照明の癖もあるので、ちょっと写真美味くてお高い機種を持っているくらいのアマチュアが撮れって言われて失敗なく撮れるものではないです。

ということで、悪いことは言わないからきちんとしたプロのフォトグラファーに頼みましょう。
正式なメインフォトグラファーさえいれば、僕は友人たちのキメ顔でない普段の笑顔とか、プロの方が撮ってなさそうな角度・場所からの写真とかを撮って新郎新婦にプレゼントすることにしています。

よいカメラマンを見極める方法は?

カメラマンって言葉は男性限定みたいであまり好きじゃないんですが、フォトグラファーだと見出しには長いかなぁとか余計なことを考えて言葉が混在しています。

さて、結婚式当日や前撮り(結婚式当日より前の日にドレスとタキシードを着てロケーション撮影やスタジオ撮影すること)は当然ながら良い写真を撮ってもらって、品質の良いアルバムにしてもらいたいですよね。

でも上に挙げたように結婚式当日の写真は、ちょっと特殊で難しい領域です。当然きちんと技術がある人に撮ってもらいたいわけです。
では、その見極めはどうやったらいいのでしょうか?

まずは、式場選びの時に、フォトグラファーを事前に指名できるか、事前に打ち合わせできるか、撮りたい写真の要望できるかを確認しましょう。
ひどい式場になると指名も事前打ち合わせも不可能、でも外部フォトグラファーは不可もしくは高額な持ち込み料というケースもあるようです。

次にサンプルアルバムを見せてもらって、自分の好みの写真を撮っている人を見つけましょう。
この場合に、別々の結婚式写真を抜粋したものではなく、実際のアルバムを何冊か見せてもらいましょう。

結婚式の写真は式全体を通じて失敗しない腕を持っていることが重要です。抜粋写真だけだと、たまたま上手く撮れたシーンだけを集めたということも考えられるためです。

性格悪いですか?
でも、普段は自分の趣味でちょこちょこ写真を撮ってるだけのアマチュアがアルバイトとして(アシスタントではなくメインで)結婚式を撮るということも実際にあるのが怖いところです。

さて、実際のアルバムを見て気に入った人がいたら、当日撮影してもらうように指名します。式場によっては指名料を取られる場合もあるようです。
キャバクラか?キャバクラ行ったことないけど、指名料取られるんでしょ?

そして、式の前に、どんな写真を気に入って、どんな風に撮ってもらいたいか、フォトグラファーと事前打ち合わせしましょう。
希望している写真も会場によっては撮影が難しいケースもあります。
何ができて何ができないのかを確認した上で、自分たちの希望をしっかりと伝えましょう。

また、撮影データはもらえるのか、もらえるなら何百枚くらいもらえるのかも聞いてみましょう。
さらにアルバムになる前に新郎新婦が内容を確認して、写真の差し替えができるかどうかも確認しましょう。
これができないと、自分としてはこっちの写真の方が断然写りが良いのに、残念な方を使われてしまった、みたいなことが起こります。

ここまで確認できて安心したら、あとは当日(または前撮り日)の撮影のために自分のコンディションを整えるのみです!

金額についてですが、写真関連の当初見積も注意して見ましょう。
見積に10万円って書いてあったとしても、実は撮影料だけでアルバム代金は格安の品質が低いものしか入っていないので品質を上げると追加料金がかかるとか、撮影データがほしいなら追加料金がかかるとかの可能性もあります。見積の料金に何が含まれていて何が含まれていないのかはきちんと確認しましょう。

格安だけど品質が悪いフォトグラファーに当たらないように、特に10万円以下の格安料金は注意しましょう。
そもそもきちんとした腕を持ってるフォトグラファーがしっかりと撮って、品質の良いアルバムを作ったら最低でも20万~25万くらいはかかるはずなんです。

すでに結婚式を行った方でご自身のアルバム料金が安かったからって不安にならないでくださいね。ご自身が気に入っていればそれは紛れもなく良いものです。値段に左右されるものではありません。

ここで言いたいことは、相場からするとあり得ない安値に飛びついて、失敗写真をつかまされて後悔しないようにするにはどうしたらいいかのヒントをお伝えしたいだけですので。

実際に僕たちが選んだのは会場提携のフォトグラファーです。
最初の見積時点でなんかのフェアで大幅に割引されていて10万円を切っていたのですが、アルバムを見て気に入った方を指名できて、事前打ち合わせもさせてもらい、お願いしたシチュエーションは全て撮ってくれ、データは800枚以上もらえ、アルバム完成前に何枚か写真の入れ替えもしてもらい、アルバム品質にも不満はありませんでした。

正直なんでこんな価格でできてしまうのか申し訳ないというか、もっとお支払いしたいくらいでした。きちんとしたプロの仕事には相応の対価が払われるべきですからね。

ビデオ撮影はどうなの?

最近はどうなのか知らないのですが、当日の結婚式~披露宴を撮影して、披露宴が終わる前に編集してエンドロールとして流す手法が流行ってました。
僕も実際に見て、すごいものだなと感動しました。

ビデオ撮影については、僕たちは当初から頼む気がなかったので、当時全然調べなかったんです。ということで全く詳しくなくて書けることがほとんどないのです。

僕が結婚を考えてもないころから、気に入って読んでいた「ウエディングカメラマンの裏話」というブログがあって、実際に結婚することになったときにはここで話されている内容が会場選びにすごく役立ちました。

今回のこの記事を書くにあたって久し振りに読んでみたのですが、ビデオ撮影についてはこんな怖い話を見つけてしまいました。

無料撮影がプランに含まれていないか、含まれているなら撮影自体を断ることができるかどうか、確認した方がいいかもしれませんね…

結婚式場の口コミは信用できるの?

結婚式場に関しては悪い口コミはなかなか上がってこない(書かれても削除されてしまう)なんてことを聞いたことがあります。

実際に口コミサイトを見てみると、悪い評価だけを抜き出して見るような機能はないですし、何百件とある口コミから悪い評価を探していくのも大変そうです。でも悪い点があるならそれがどこかは知りたいですよね。

Googleで悪い口コミという検索をかければあるにはあるので、全ての悪い口コミが削除されているわけではなさそうです。

試しに僕が結婚式を挙げたレストランの評価を某サイトで見てみました。

総合評価:3.74 ということで、そんなに良いわけではなさそうです。
件数がそれほど多くなかったので、全員の評点を集計して平均してみました。

本番のみの人の評価:平均4.67
下見のみの人の評価:平均4.09
招待のみの人の評価:平均3.87
全員合わせた評価:平均4.12

んんん?
どういう集計してるんだ??

口コミの評点だけをまるっと信用するのは危険かもしれません。

あとは、自分たちの年齢と口コミを書いている人の年代がある程度同じかどうかも口コミを信用していいかどうかを考える時には考える必要があると思います。
若い人には良いと感じられることが、成熟することで子供っぽく見えたりすることもありますからね。逆もまた然りです。

自分が求める条件に該当する式場はどこかを絞り込み検索で探すのにはとても便利です。
後は実際に自分の目で見て判断しましょう。

しきたりや慣習を全てを無視した結婚式を考えてみる

さて、色々と書いてきましたが最後に「一般的」とされていることを全部無視した結婚式を考えてみましょう。

「常識」や「慣習」に従わないと「非常識」だと非難を受ける恐れがあるなら、そういうものに従わないということを新郎新婦が宣言して、ゲストと合意してから行えばいいのです。

まず、招待状はメールで出します。
人によってはメール見ないので、LINEとかFacebookのメッセージでもいいかもしれません。

招待状には、次のことを宣言しましょう。

会費制:○万円 / ○千円(各種キャッシュレス対応)
ドレスコード:なし(私服OK、スーツで決めたいならそれもあり)
料理内容:コース料理 / ビュッフェ料理
ドリンク:各種お酒ソフトドリンク飲み放題

………

……………

2次会??

なんか偉そうに書いたけど、これってキャッシュレスと私服OK以外はほとんど2次会じゃないですか?

2次会はプランナーとか引き出物とかがなくて安価な代わりに、友人の立場で幹事の一員として手伝うとそれなりに大変だったりするんですよね。
何度も集まって打ち合わせして、ビデオ撮影してとかしなきゃいけないし。

披露宴をやらないなら、そっちの準備時間を削れる分新郎新婦が自ら2次会を企画・立案・実行すればいいのかな?

あれ?これが結論?

常識や慣習に縛られないでやりたいなら、新郎新婦自ら企画して、それを宣言しろってこと?

………………………

そう簡単にできるなら皆やってるか…

まあ、色々な式場があるので、形式にとらわれずに自分がやりたいことができそうな式場を探してみてください。

披露宴であっても例えば会費制にしてしまって、引き出物・引き菓子はなくす旨を宣言しちゃうとかもありだと思います。

これから結婚式・披露宴を行う新郎新婦の方々には、おめでたい日で浮かれちゃうのも分かりますしとことん楽しんでもらいたいとも思いますが、同時に、ゲストをもてなすホスト側でもあるということを忘れずにいてもらいたいです。

こんなに長文を最後まで読んで頂いて有難うございました!!!!!!

今日のアイキャッチ画像:試食会での一皿です。他の理由で選ばなかったのですが、料理は感動するくらい美味しかったです。この金色の飾りは寿って字になってるんですよね。

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#日記 #写真 #結婚式 #披露宴






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