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NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『芋(いも)たこなんきん』の再放送を観ています

 NHK連続テレビ小説(朝ドラ)の再放送を観ています。NHKのホームページの紹介ページです。

『芋たこなんきん』は、田辺聖子さん原案で、2006年度下半期の作品です。舞台は大阪・天満の商店街。

 タイトルは、古くから女性が好むとされる「芝居、こんにゃく、芋、蛸、なんきん(南瓜)」に因むとのことです。

 連続テレビ小説(朝ドラ)は、普段あまり観ていません。本作も本放送では観ず、この再放送が初見ですが、面白さにハマっています。

 一週間分まとめて録画して観ています。先週(第4週)は、「しゃべる、しゃべる」と題して、主人公の町子と健次郎のふたりが酒を飲みながら、おたがいの少年、少女時代の思い出話をするのです。

 それが止ることを知らず弾み過ぎて、気が付いたら朝を迎えた、という内容。

 町子の初恋や幼友だちとのすれ違いに関する色々なエピソードは、甘く切なくほろっとさせられました。

 田辺聖子さんは、わたしの親の世代なので、物珍しさ半分です。ほぉ、こんなことあったんか。そしてなんとも言えない懐かしさがあります。

 出演者は、花岡町子:藤山直美、徳永健次郎:國村 隼、他に小島慶四郎、淡島千景、岸辺一徳、藤村俊二、鈴木杏樹、城島 茂、いしだあゆみ、瀬戸カトリーヌ、桜木健一etc.

 あのイーデス・ハンソンさんが居酒屋の女将役で出ています。(すっきゃねん)

 淡島千景さんや、小島慶四郎さんの味わいのある演技にも魅了されます。

 回想場面で町子の子供時代を演じる、山崎奈々さんの演技にも感心します。一瞬の表情が藤山直美さんの特徴をよく捉えていて芸達者ですね。

 僕がこのドラマに惹かれるのは、昭和の風物詩の色々。

「バケツ持ち頭に本のせ廊下に立たされ」「犬小屋」「ハイカラ」「インジャン(じゃんけんのこと)」「大家族」「子供げんか」etc.

 女子の「まりつき」や「ゴム跳び」。男子は、「べったん(メンコのこと)」や「カンけり」をよくしてました。

 そして、大阪ことば。「いややわぁ、うち(わたし)」「いただきまひょか(いただきましょうか)」

「お父ちゃんなんか、知らん!〈父の態度に怒っている〉」「そうか、ほな、さいなら(そしたら、さようなら)」etc.

「心斎橋行って、道頓堀行って買いもん」「あのレストラン、まだあんねんよ」などなど、むかしの僕らの家族との会話を思い出して懐かしい。

 いまテレビなどを通じて流布していて、耳にあまり心地よいとは言いにくいもの、いわゆる「関西弁」と呼んでいるものとは区別したいです。

 余談ですが、学習塾のことを「塾」とこのドラマではスマートに言っています。僕らの時代大阪の小学生は塾のことを「勉強学校」と呼んでいました。

 いま思えば変ですが、先行で流行っていたそろばん塾のことを「そろばん学校」と呼んでいたので、ながれでそう呼ぶようになったのかなと想像します。

 ドラマの舞台となった、天満の商店街といえば、今もにぎわう庶民的なスポットです。いつか町子と健次郎が仲良く歩いているのを見かけるかもしれません。

 大阪で生まれた女、いや男で、そこで育った僕にとっては、このドラマはソウル・フード、魂・風土のようなもの。たまりませんねえ!


 今週(第5週)5回分は、「すれ違い」。どんな話になるのか楽しみです。


※subarasikiaiさんの画像をお借りしました。

 

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