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創作びより

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俳句、短歌や小説など自己流で作っています
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2022年4月の記事一覧

空めざし一直線の樹の子たち雲見てねーえいつしょに遊ぼ

さそわれて雲もあお空駆けめぐりわーい遊ぼう樹の子供たち

-雲と樹の歌-

緑が美しい

昨夜来の雨のあとで

鮮やかさが一層際立つように



緑が美しい

咲いている

アカ、シロ、ピンク


ツツジの花は喋ってる

ボクの心も喋りだす


こんにちは

いい日だね



短歌のようなもの4


平凡に楽しく暮らしときどきは背伸びしてみる行きかたでいる

欄干の下の鉄路のその下の川面にうつる遠き青雲


ぴいと鳴く鳥の羽ばたき目で追えば季節の花の先の白雲

卵屋と八百屋豆腐屋魚屋をめぐる昭和のおつかいだった

短歌のようなもの5


晴れの日にこうべを垂れて曇り日に天観るようなあの人は今

たまりゆくレシート見れば細かしくよいことなのか情けないのか


晴れの日はつれづれ楽し雨の日も青朱白に玄をかさねて

道すがら団子とお茶でひと休み天観てにこり人観てにこり



語呂あわて

急なお灸(熱っ) 金田の金だ!(解決ハリマオ) 一を聞いて位置を知る(新型カーナビ) 殿…

短歌のようなもの3 花びらを道から吹いてカラカラと心うばった風の行方よ 春光の里訪ねたく紐解きしいにしえ人の七言絶句 旅に出で桃花の佳人とまみえしは一千年の昔日の宵 コーヒーであんぱん食べる春の日にふと胸よぎる切ない想い

短歌のようなもの2


春風のさやさやさやとやわらかに頬のうぶ毛を目覚めさせる日

わらべうたいまはむかしと懐かしみ何か目に染む春の二時頃


とりあえず君のスキップ好きだとかなんてねなんて照れている僕

花水木ながめて三毛の背をさするさわさわさわと生きているいる

俳句のようなものを作りました


コンビニの前の桜も恥ずかしげ

青空は桜雲たたえのたりかな

父飲めば母子酔うごと花のもと


まぶた閉じ心に満ちる花模様

やま桜遠く望めば想いびと

垣の枝に神や挿したる散り桜


俳句のようなもの2


罪もなし朝昼夜の花見酒

桜雲の真昼の夢のきみが頬

よくも聞けそこからここはわが桜


花見つつお先どうぞと気も柔し

さかしまに空と桜を描いてみる

散り桜川にそもじと戯れし

俳句のようなもの3


花曇り鳥の囀り鰯焼く

桜雲や片恋道を慰さめり

何となし手を合わせたき紅桜


気もそぞろ餃子買いもて花見かな

猫額の縄張りで待つ花見酒

あの春のひとつひとつが愛おしく

俳句のようなもの4


つぎに買うノートもきっと桜色

シャボン玉赤青黄色心色

つくしの子ここにいるよと背伸びする


柴の仔がつくしにつんとごあいさつ

夢のはしひとつ渡りて散り桜

仰ぎ見る胸に伊丹の八重桜

俳句のようなもの5


落花には恨みなけれど憂あり

風を呼び道をふちどる落花かな

蝶の羽一振りやがて地を揺する


赤色の新星想う春の夕

落花とは君知ることのなき我が涙

路行けば落花一片君遠し

短歌のようなもの つぶやきのたこ焼きほどの値打ちかな二つ三つ四つ楽しみの午後 姉猫も静かにいねつあしたには嫁ぐわが身と知らずや愛し 天平のしび鮮やかに興福寺おちこち祈る影の清しき 唯識の識とは心宇宙をも身をもあまねく認め知るとか