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コンフォートゾーンから脱出せよ


突然ですが、わが家は今でも新聞を紙で購読しています。
なんだかんだ新聞は紙が読みやすいからです。

今月頭に掲載された『私の履歴書』KKR会長のヘンリー・クラビスさんの言葉が目に留まり「なるほどだよなぁ」と思い、ここ数日反芻してたので、今日はアロマから少し離れてこのお話を。

「コンフォートゾーン(居心地がいい領域)から脱出せよ」
これこそが人を教育するとき、最優先に考えるべきことだ。

日本経済新聞2024.10.03.『私の履歴書』KKR共同創業者兼会長ヘンリー・クラビス氏

新卒入社の会社から外の世界へ

プロフィールにも書いていますが私は何度か転職を経験しています。
初めての転職は27歳。

就職超氷河期世代。やっとの思いで内定を得た会社で社会人としてスタートするもなんだかしっくりきていませんでした。

そこそこ安定はしているし、そこまでハードワークでもない。
人間関係も悪くない。
ただ、情熱は皆無でした。

経験を積ませていただくのと反比例して心がどんどん離れていきました。

自分が本当に興味があること・好きなことに思いっきり打ち込みたいと思うようになり、異業種転職を決めました。


全くの未経験職種、異業種でしたが、プレゼンテーションの面接があったので夢中になって資料を作りました。

時間を測りながら何度も練習もして、本番に臨み、無事内定を得たときは、嬉しくて大泣きしたのを今でも覚えています。

この時が人生初めてのコンフォートゾーンを抜け出した経験かもしれません。

40代で2度目のコンフォートゾーン脱出

初めての転職先で「好きを仕事に」してモーレツに働いたものの、結婚・出産を機に家庭との両立がしやすい環境へと次なる転職をしました。

3社目は、国内出張、海外出張もあったものの、日常的にはワークライフバランスがとりやすかったので、気づけば9年勤務していました。

規模的に小さな会社だったこともあり、普段接するのは業界紙や印刷会社の人くらい。

家では夫と仕事とか仕事感のことをよく話すのですが、なんとなく世の中の情報や仕事の仕方とズレてきてるな、とは感じていました。

40歳を過ぎたころ。

自分がほとんど成長していない、ということにも気づきだしました。


このままサラリーマンを続けるなら、この状態はヤバイかも、と。

下の名前で呼び合う居心地のよさ。
堅苦しい会社の規則や人事制度もなく、フラットな組織で役職と無縁な気楽さ。

まさにコンフォートゾーン。

一歩踏み出すのか、残ってぬくぬくと同じ仕事をあと10−20年続けるのか。

ついに、脱出を決めました。


コンフォートゾーンを抜け出してみて

新しい環境に行けば当然「郷に入っては郷に従う」新しいルールが待っています。

決して楽ではありませんでした。

とくに40歳を過ぎて適応能力とか情報処理能力とやらも衰え始めているとなると、無力さを感じるときもありました。

それでも、初めてフレックスとか在宅勤務を経験し、自ら提案して仕事を進める責任だったり、フレキシブルな働き方ゆえのコミュニケーションの取り方だったり、ひとつひとつは小さなことですが「こんな世界があったんだ」とまさに浦島太郎の気持ちでした。


転がる石に苔むさず

不思議なもので、新しい経験をすると目線や思考も刷新されます。

新しいお店を開拓したくなったり、服装を変えてみたり、今まで疎遠になっていた人と会ってみようかなと思ったり。

〜〜 転がる石に苔むさず 〜〜

常に行動している人は生き生きとしている」の意味と

仕事や住居を転々としている人は大成しない」という意味と

2種類あるそうです。

前者が、アメリカでの解釈。
後者が、この言葉が発祥したイギリスでの解釈。

「いかにもお国柄が出ているなぁ」と感じる真逆の解釈ですが、日本は後者に近いのでしょうか。

私はずっと前者を信じて使ってましたが、住居もよく変えている私は後者なのかな?

結果としては、自分が心地よいという暮らしが送れていれば、大成(大成の意味も人それぞれだけど)しなくても、他人にどう思われようと気にしない、というとこでしょうか😊


なんだかオチがない記事になってしまいましたが、もし今の環境でしっくりこないと感じている人がいたら
「外の世界もあるよ」
「一歩踏み出したら新しい自分に会えるよ」
ということをお伝えできたらいいな、と思っています。









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