見出し画像

ハモネプ

こんばんは。

今日たまたまテレビをつけたらフジテレビで「ハモネプリーグ」が放送されてた。

ハモネプは、アカペラ学生日本一を決める大会で、全国から勝ち上がった数チームのみがテレビ放送に出場できる。

私は歌は大好きだが、歌うことはあまり得意ではない。そのため、同じ年代の人たちが上手に歌を歌っているのを見るとすごいなぁという尊敬の感情とともに羨ましくも思う。

そんな思いで番組を見ていると、ある女性グループが登場してきた。なんと、チームの最年少は中学1年生だと言う。
歌う前、司会のお笑いトリオ、ネプチューンがその子に「将来の夢は何ですか」と聞いた。
その子は「女優さん、医者、政治家」と答え、会場が驚く。

「政治家!?!?」

その子は「周りでいろいろな問題が起きている。土地の問題とか。私ではどうにもできないことを知った。動かすことためには政治家にならないと。だから私は政治家になりたいです。」

なんで素晴らしいんだろうと思った。
私は政治家になりたいとも思ったこともないし、周りに目指していたり、なったりした人もいないため、一般人が政治家になれるのかはわからない。
しかし、私が中学1年生のときに何を考えていたのか振り返ってみると、やれあの子が可愛いだの、やれ勉強が大変だの。自分の身の回りのことで精一杯だった。
それに比べるとただ歌が上手いだけでなく、自分の周りの社会問題を解決するために政治家になりたいという夢を持っているなんて、もう頭が上がらない。

しかし、大会会場の反応は違った。
尊敬するどころか、皆が笑ったのだ。
「中学生なのにそんなこと考えるんだ笑」
「(政治家じゃないと)出来ないこと知っちゃったんだ笑」
中学生の夢を嘲笑う。
本当に気分が悪い。

テレビの前のあたなはどうだったのだろうか。
中学生が政治家になりたいというのはそんなに面白いことなのだろうか。

もちろん、テレビに出演していた人たちはその中学生を馬鹿にしたわけではないだろう。悪気があったわけでもないだろう。
しかし、それが今の日本の空気になってしまっている。

最近、きゃりーぱみゅぱみゅさんが政治への発言をしたことから、芸能人の政治発言について話題になった。
「芸能人が政治に口を出すな」
なぜ、政治のことはタブー化されてしまうのか。

このハモネプの件も中学生なのに政治の話をするなんておかしいと思って笑ったのだろう。

でもよく考えてみて欲しい。
身の周りで起きていること全ては政治が絡んでいる。
買うこと、働くこと、そして生きること。

だから、どんなに小さい子どもでも、どんな職業で働いていても、日本で生きている限りは日本の政治に目を向け、耳を傾け、異議を唱えるべきなのである。

あの番組を平然と見ていたあなたにもう一度考え直して欲しい。

中学生が政治家になりたいというのはおかしいことですか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?