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イギリス人の19歳、ジョン。

#北海道のここがえーぞ
このお題を見たときに、僕は北海道旅行中に出会ったイギリス人の19歳の男の子、ジョンを思い出した。札幌から小樽へ向かう電車の中で、前に座るジョンと目があった僕は「Hi!(はーい!)」と声をかけた。一緒に行った友人にあとから聞くと「また知らない人と仲良くなるやつ、始まったよー」と思っていたらしい、なんとも理解のある友人だ。一生、大切にすべきだと思う。現在、彼は結婚しており、奥さんも僕の知り合いで、僕も彼女が居てるが、後悔するのも嫌なので、そんなのを気にせず、ここで伝えておきたい。「大好きです!」(茶番はここまで)

友人とジョンと僕は小樽でたらふくお寿司を食べ歩いて、ダイブできそうな雪を見つけてはダイブをするというなんとも楽しい時間を過ごした。見出しの画像は積もっている雪を見つけて登るジョンである。彼とはいまだに連絡を取っていて、Facebookを見る限り、彼は2年ぐらいかけて世界を回っていた。どれだけお金持ってるんだよ、ジョン。それだけお金あるんだったら、あのときの寿司代、「ここは日本だから」と意味のわからない論理で僕らが払うんじゃなかったよ。と友人と飲む時は毎回、君のFacebookを眺めながら言って爆笑してるよ。

というわけで、紛れもなく僕の「#北海道のここがえーぞ」はジョンと友人とのこの時間である。

ここで終わろうと思ったが、さすがに優しいnoteの運営の方々でもこの内容だと北海道とは関係が無さすぎてハッシュタグを外せざるを得ないと思うので、ここからは真面目に「#北海道のえーぞ」なところを論じて、ハッシュタグに参加したい。

あれは、北海道に着いた初日のこと。
延着など色々トラブルがあって、昼着の予定が20時ぐらいに新千歳空港に到着した。

友人と僕は二人とも初北海道だった。それも極寒の1月。空港の外に出たときは「この寒さはやばいね」と顔を見合わせて言った。

疲弊していた僕らはどこかで夜遊びするなんて余裕もなく、タクシーでホテルに向かった。

「お腹減ったー」
部屋に着いたと同時に友人はそう放って、小さい冷蔵庫と棚を漁った。

確かに僕らは10時間ほど何も口にしていなかったからお腹は空っぽだった。しかし、僕らが取ったホテルが安めのビジネスホテルだったこともあり?、部屋に食べるものは何も無く、下にコンビニすらなかった。僕らは渋々、歩いて10分程のコンビニに行くことにした。

初めて、北海道の歩道に降り立つ。
「お、ここはアイススケート場かな?」
と思うくらいに、とにかく滑る。全然嘘じゃないですよ!、ほんとに滑るんですよ。北海道民の方達は、その滑る歩道をいとも簡単に歩いて行くんですよ。それに比べて、僕らはだっさいヨチヨチ歩きですよ。だっさい。

「スニーカーじゃなくて、滑らん靴履いていくんやでー!!」と出発前に言ってくれた母の言葉を見事に思い出す。

北海道での初の買い物は、コンビニのおでんと金麦のロング缶2本であった。

この夢と希望が詰まった2つのコンビニ袋に僕は分かりやすく気持ちが高ぶって、早歩きでホテルに向かっていた。

最後の曲がり角を曲がって、ホテルが見えてきた時、僕はツルッと滑った。視界が一気に綺麗な夜空になった。とても綺麗だった。

「バナナに足を取られて滑るやつみたいやったで!!」と後ろを歩く友人はお腹を抱えながら爆笑していた。いやいや、心配の言葉は?お?お? いまさっきの「大好きです!」取り消すぞ?お?

笑いすぎて、足をジタバタしだす友人。彼も見事にツルッと滑って、僕の横に横たわった。

僕らは予定とは違う形で夜空を見たのだ。(その日の予定に、夜は綺麗な夜景を男2人で見るという予定があった。)

頭をあげると横に、大根、しらたき、卵も見事に転んでいた。彼らも綺麗な夜空を見れて、さぞかし嬉しかったに違いない。

ということで、僕の「#北海道のここがえーぞ」は歩道に寝ながら見た綺麗な夜空である。

これでハッシュタグに参加できる気がする!(出来ない)

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