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ねえ、答えてくれないとわからないよ。

その日の朝は、いつにもまして仕事が手についていなかった。原因は紛れもなく、8-12時の間に届く『OSMO POCKET』だった。

その日、僕は3階の作業部屋ではなく家の中でインターホンが唯一聞こえる2階で仕事をしていた。唯一というのは家の構造上、1階と3階はインターホンの音がほとんど聞こえないのだ。両親も一緒に暮らしていた時は(両親は今、田舎暮らし)だいたい母が2階に居たので困らなかったが、1人だと困る。(今一緒に住んでる従姉妹は会社員で日中は家にいない)

地味なことだと、トイレが1階と3階にしかないから、排便中は「今、インターホンが鳴ったら、再配達してもらうことになるなー、申し訳ないなー。」なんてことを考えながら便座に座っている。いや、でもインターホンが聞こえたとしても、排便中なら出れないか。 

そんなことより、2階での仕事でこれまで連戦連敗を喫してきた相手の話をしたい。

僕は彼らをこう呼んでいる。
『誘惑クリンラップ』
ご存知ない方もいると思うので、紹介していく。

3番「モンスターハンター:ワールドができるPS4」
4番「おいしいものがたくさん入っている面長の冷蔵庫」
5番「Netflix、Amazon Prime Videoがテレビで見れちゃうFire TV Stick」

最強のエンタメ3.5番が宝石箱である4番を支える打順になっている。まあ、無敵である。僕は何度、こいつらに三者連続ホームランを浴びたことか。(お菓子とジュースを横に置いて、映画 or モンハンのオンラインの状態のこと)

そんなこともあって、僕は完全に誘惑を消し去った机とベッドしかない部屋を3階に作っているのだ。しかし、この日のように配達がくると分かっているときは2階で仕事をすることになる。

それでも彼らとは何百戦やってきて、僕は攻略方法を得たみたいで、その日は真面目にパソコンに向かっていた。しかし、この日は、奇跡と言う名の不運?が起きた。

9時ごろから、従姉妹のメルカリ便の大量発生、水道メーターの検針、電気代の検針が連続できたのだ。水道メーターと電気代の検診のおばさま達は、上沼恵美子さんかな?といった具合に口が回る。「あんたのお父さんはこうこうで、お母さんはこうこうだったんよー」といった雑談が毎回ある。ぼくは相槌を入れるのに必死。

そうこうしているうちに11時を過ぎていた。(従姉妹のメルカリ便は最多の5個届いた。)

全く仕事が進んでいない。それより、肝心のOSMO POCKETがまだ来ていない。

11時半を過ぎた頃、「ピンポーン」と鳴った。
受話器をとると「amazonでーす」の声が、
ドドドドと階段を降りて玄関をあけ、サインを書いて受け取る。ドドドドと2階に上がってダンボールをビリビリと開ける。(Amazonのダンボールは、ほんとに開けやすい)
ようやく、念願のOSMO POCKET。

Apple製品みたいに、無駄な説明書は入っていないタイプ(最高)で早速、YouTubeで「OSMO POCKET 使い方 iPhone」で検索をして、見よう見まねに電源を入れて、iPhoneを繋いで、録画ボタンをポチっ

「SD是未插入」

え、あ、ぼく中国語わからないよ。
でも書いてる意味はわかる。
まさかだけど、SD要るの?
ここ、2019年だよ? まだ、SDとか言ってるの?Bluetoothとかあるんだよ?
え、ハードディスクに保存できないの?
OSMO POCKET君? 聞いてる?
ねえ、答えてくれないとわからないよ。




次回、「塩パンを食べてみた!

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