筒井康隆「万延元年のラグビー」
書き出しは
小説に少しでも詳しい読者なら「フットボール」の方を思い出すだろうし、そうでもないな、という皆さまにおいては真剣な歴史小説を予期した事と思われる。
残念なお知らせがある。著者は筒井康隆である。
ということでこれは歴史小説の皮をかぶったくそみそお笑い小説なのだが、最後の
の描写に至っては、もはや笑い話を超えている。
しかしこの乾いた―暴力性につながる笑いもまた筒井康隆氏の魅力の一つだと個人的に思うが、読者の皆さんはどうだろうか。
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