研究は本当に辛いものなのか?いやそんなことはない。
「研究は辛い」
そう嘆く学生は非常に多い。
ただ、本当に辛いものなのか。その真相に迫りたい。
まず、自分自身について。現在、大学院で研究を行っているが、研究を辛いと感じることが多々ある。しかし、本当はそこまで辛いものではないのではないかという仮説が自分の中で浮かんだ。実際、研究に力を入れており、時間をできる限り研究に注いでいた学部時代はそこまで辛いとは思わなかったのだ。研究というものの解像度を高め、さらにその思考を整理するためにキーボードを打つ。
まず前提として、自分が行っている情報系の研究に絞りたいと思う。他の領域の研究、例えば物理学科、化学科、農学科などの研究をよく知らないからだ。
結論を先に述べると、研究が辛いと感じるのは、結局周りが研究が辛いと言っているからなのだ。詳しく見ていこう。
まず、研究の中で行うことを以下に挙げる。
論文を読む
コードを書いて実装する
他人に共有するためにスライドを作る
これらの中にそれぞれいくつか辛いポイントがあるが、その辛いが起こるのには原因が必ずあり、原因がわかれば対策のしようがある。以下に、それぞれの原因と対策を上げる。
論文を読む
英語論文が読むスピードが遅い
英語力が低い
→英語を勉強する
ChatGPTのような便利な翻訳ツールを使いこなせていない
→ChatGPTを駆使して論文を読む
内容が難しく、理解するのが大変
その分野の知識が浅い
→基礎を固めるために、論文を読む前にブログ記事や動画などで基礎を固める
→先生や先輩にその分野で網羅的な内容を扱う論文を紹介してもらい、その論文をしっかり読み完璧に理解するということを繰り返す
内容が面白くない(漫画の方が面白い)
研究をそもそも"辛いもの"と捉えてしまっている(恐らく周りの模倣)
研究は、探検の調査書のようなもので、本来ワクワクするものなのだ
→自分のバイアスが他人の模倣であることを認識し、研究の捉え方を変えてみるor何かのアナロジーとして捉える
コードを書いて実装する
コードを書くのが面白くない
仕方ない
コーディング力が低い
普段からコーディングをしていない
→毎日少しずつでもいいから、コーディングを行い習慣化する
他人に共有するためにスライドを作る
スライドに起こすのが苦手
スライド作成に拘ろうとし過ぎている
→デザインなどにはこだわる必要がなく、自分の思考回路を文字や図形として落とし込む作業であると考える
他人からフィードバックをもらうのが怖い
自分の研究内容・論文の読み込みに自信がない
→まずはその発表内容を見直す
人前で話すのが苦手
単純に場数が足りていない
→量をこなす
まとめ
上記の中で特に重要なのは、「研究をつまらない」というバイアスである。周りが研究辛いと思っているから、いつしかそれが自分の感情であるかのように錯覚してしまっているのだ。他の辛いポイントは、解決可能なものが多いので、考え方や研究のやり方を変えるだけで、きっと楽しいものになるに違いない。
そう自分に言い聞かせるのであった。
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