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就活という人生眺望ポイント

就活を通して考える人生

最近、就活を通して人生に考えることが多い。

自分の思考の整理や自分が後でこの時点の思考を振り返るためにも、今考えていることを雑に書き残しておこうと思う。

自分は就活をするまで、人生について今ほど深く考えては来なかった。もちろん、少し先のゴールを見据えて努力するということは多かれ少なかれ行ってきた。志望する大学に行くために努力する、強くなりたいから空手を始めるなど。ただ、それより先の人生を見通してそのような欲望を抱いたというよりは、なんとなくそれがしたいから、周りがそうしているからそうした方が良さそうだから、という理由である。

今、就活という半ば強制的に意思決定が求められるイベントに遭遇している。具体的には(自分の場合は)大学院を修了した後、どのような進路を歩むのかという決断である。

自分はいわゆる情報系の学部に所属しており、周りの大半の学生は大企業やメガベンチャーのソフトウェアエンジニアとして企業に就職する人が多い。自分も周りに合わせて、ソフトウェアエンジニアとしてキャリアを始めたとしても、それなりの幸せを得ることはできるだろう。数年後にチームのリードエンジニアになり、さらに数年後にチームのPdMになり、さらに数年後はキャリアアップ、つまりより良いポジションとやりがいを求めて別のベンチャー企業に転職し、さらに数年後より良い待遇を求め、執行役員として別のベンチャー企業に転職する。十分現実的に考えられる未来であり、金銭的にも社会的にも充足した人生であると言える。

ただ、本当にこれで良いのだろうかという疑念がいつしか自分の中で湧くようになった。上記のような人生は、場当たり的にその時点における欲望に従って意思決定している。

そのような場当たり的な意思決定には、一つ大きなデメリットがあると思っている。それは、時すでに遅しという事態が生じる可能性がある点だ。つまり、自分が本当にやりたいことに気づいた時は既に30代後半であり、ライフステージのフェーズ的に大きなリスクを負えなかったり、体力的に限界があったりする。時間は不可逆なのだ。

だからこそ私は、就活という今のタイミングで人生について考えている。今までのように、短期的な目線や周りの状況をもとに意思決定するのではなく、一度人生を通して自分が何を成し遂げたいかという問い、つまり"究極の自己実現"とは何かという問いを考えた上で、就活における意思決定を下したい。

全ての意思決定が本来、その"究極の自己実現"をルートとした木構造の中の頂点に位置付けられ、それらは目的・手段という関係性の線で繋がれている。そのため、全ての目的として位置付けられる"究極の自己実現"が決まらない限り、日常の意思決定は本来決まらないはずなのだ。

"究極の自己実現"を見極める

究極の自己実現が何かを見極めるには大前提として、仕事を中心に据えながらそれが何かを考えてはいけない。

私のように就活の文脈で人生について考える人が多いため、仕事を通じて何がしたいかを考える人が多く、自分自身もかつてはそうだった。しかし、仕事はあくまで人生の一部分でしかない。そのため、当然仕事も究極の自己実現の手段として位置付けられるので、仕事は自己実現の度合いを最大化させることに寄与するのが理想である。

その上で、究極の自己実現が何かを見極めるには、二つのことが大事であると考える。一つは、自分の好きなことを見つけることだ。「好きなことをやりなさい」と色んな大人が昔から言い続けている気がするが、結局好きは努力に勝るのだ。精神をすり減らさずにも、そのことに打ち込めるのが好きということで、当然努力するよりも効率が良いし、長続きするだろう。

もう一つは、どういう未来を描きたいかを熱意と根拠を持って言語化することだ。これは自分の未来というよりも、世界の未来だ。数年、数十年後に自分が理想として思い描く未来はどのようなものか。おそらく一つ目として挙げた好きなものから派生して考えると良いと思う。ただ、現実的には社会という制約のもとで世界は成立しているので、未来の外界をファクトベースで考えた上で、自分の理想の世界が存在することが可能かを検証する必要もある。机上の空論では全く意味がないので。きっとその未来が来たときに、自分の究極の自己実現が達成されると思う。

その未来を実現するために、仕事を選べば良い。その自分が掲げる未来と近いビジョンを掲げる企業があるならそこに入れば良いし、ないのであれば自分で起業してしまえば良い。本来このように単純な話である。

つまり

ここまで、色々いってきたが、結局人生は一度きりであるので、多少のリスクは負った上でも、自己実現に繋がるような好きなことに挑戦して楽しく人生を送ろうぜって話である。

自分の話というより、自分が考える人生設計を抽象化したものを書いてきてしまったので、次回はより具体的な自分の話に寄せて書いていこうと思う。

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