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あの街に。

前の家に荷物が届いてしまった。

だから、仕方なく、取りに向かう。

どうせなら、受け取らないで欲しかった。

私の黒い歴史の場所。

あの時も偽りに近い、魅力で

私はそこにいた。

彼の横にいたくて、

彼のために努力したくて、

彼の成長を支えたくて、

彼のいく先を見たくて、

見てるだけでもよかったのかもしれない。

別に騙されていたわけではない。

私は私の理由でそこにいたのだ。

自己成長という名の自己犠牲の日々。

2年間が過ぎ、飽き性な私は、

遂に自分から理由をつけてその場を

逃げるように立ち去った。

私はもうこれ以上、自分の人生は、

横に置いておかないと思ってしまったのだ。

長いようであっという間だった2年という時間。

大事な宝物だった。今となっては。


そう。その黒歴史が散り積もった地に

また荷物を取りに行かねばならない。

私としては、大層な苦痛なのである。

もう。あの頃のようには、戻れない。

もう。あの頃のようには、笑えない。

楽しかったと、今では思えるのだから、

やっぱり、

バカな私にとっては宝物なのだろう。

まあそんな過去はおいて先に、

進んでいく。


戻れない、やり直しの効かない、

ただの汚点よりも今目の前にある

幸せに自分時間を使いたいのである。

前にともに進もう。私の全てよ。

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