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【書評】番組を見て学ぶ、手にとって学ぶ 『芸人先生 - 和田裕美』

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「お笑い芸人」に学ぶビジネス基礎講座
NHKのテレビ番組企画が書籍化した本書では、ビジネスコンサルタントの和田裕美さんとゲスト芸人が企業訪問をしてお悩みを芸人視点&ビジネス視点で解決していくという内容です。
サンドウィッチマンやバイきんぐ、ナイツ、カミナリなど著名な芸人の皆さんが普段のお笑い活動目線で、企業のあらゆる悩みに対する解を提案し、和田さんがビジネスメソッドでまとめているため、エンタメ要素の高いビジネス書と言えるでしょう。

グイグイではなく心が自然に動く売り方
先日、堀江さんの著書「ハッタリの流儀」でもあげたように、押し売りではひかれてしまいます。自分が逆の立場で同様のことをされてしまったら、確実に引くので、売り方というのは、どれだけ相手の立場になって伝えることが出来るかがポイントですよね。
あまりクドクドと話してはテンポも悪いし、相手が聞く耳を持っていなければ焼け石に水です。
シンプルに情報を提供すると同時に、相手の知らない情報や知ったらお得に思えるような情報をいかにちりばめ、さりげなくお伝えできるかを意識することで、相手の心が動く瞬間をキャッチできるようになるのではないでしょうか。(完全に自戒の念を込めて書いていますw)

相手によって話題やテンポ、目線は変わる
例えば、早口の苦手な人と話すときにまくしたてるように話したらどうなるでしょう?
相手は頭の中が情報で一杯になってオーバーヒートしてしまいますよね。
会話のテンポも重要です。単純接触効果で人は目の前の人に好感を持ちやすくなると言われていますが、好きな人には沢山話したくなるもの。
聞く姿勢は当然ながら、会話のテンポも心地良いリズムでやりとりしたいですよね。
そして何より相手目線で話しをしているか。
自分目線で話続けていたら、表面上では聞く姿勢を示している人でも、心のなかではもういいよ、と感じさせてしまうでしょう。

相手の心理状態をプラスへ持っていくYESセット話法
商談を進める際は、どんなテーマであれYESを引出したいもの。
でも、「今日は、●●を決めて下さるんですよね?」なんて聞かれて、はいそうです、という人なんてまずいません。むしろ断るでしょうw
そもそもお互いにメリットとなる話を相手に提供する、(結果として)ご成約というかたちになるのであれば、相手の心理状態を前向きな気持ちになる方向へ話題を進めていくのが良策というもの。
気持ち良い話を聞いた結果、お願いせずにはいられないという流れであれば、お互いハッピーですよね。
商談をする上では、相手をよく知ることが重要です。
相手が抱える課題や成し遂げたいことを引き出す上で、守りの姿勢になられていてはお互い徒労に終わってしまいますので、少しずつYESを引き出すような話を重ねていくことで前向きな心理状態になるでしょう。

『芸人先生 - 和田裕美』


このマガジンは、堀江貴文イノベーション大学校(HIU)の会員による、ホリエモン万博およびホリエモン祭の活動をお伝えします。